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缶詰め状態からの開放

今週の月曜から3日間続いた卒論・修論の口頭試問が、やっと終わりました。この3日間は、一つの教室に缶詰め状態でした。昨年までは、コ〇ナのこともあり、オンライン開催でしたが、今年からはいつもの対面形式に戻りました。やっと正常に戻った嬉しい気持ちはありますが、3日間拘束されるのは、正直言ってシンドイです。

”缶詰め状態”というのは、缶の中に閉じ込められたように、どこにも出られない状態のことを指します。この3日間は、まさに缶詰め状態で、朝の9時から夕方6時まで、一日中卒業研究のプレゼン発表を聞いていました。

今年のプレゼンを聞いてて感じたことは、CCS関係の研究が多かったことです。CCSとは、二酸化炭素の地中貯留のことです。英語では Carbon dioxide Capture and Storage といって、直訳すれば”二酸化炭素の回収と貯留”です。この場合の貯留は、地上ではなく地中(地下)に貯留します。

気候変動絡みで二酸化探査の削減が叫ばれている中、発電所・製鉄所・セメント工場から排出される二酸化炭素を分離・回収し、パイプラインや船舶で貯留地点まで輸送し、地中に封じ込めるCCSは、二酸化炭素削減の有力候補と考えられています。

しかし、二酸化炭素をただ単に地中に貯留するだけでは、お金がかかるだけで何の富も生みません。そこで、地中貯留を利用して石油の強制回収をしたり、新たに天然ガス(メタン)を生産する研究が考えられています。

このような環境絡みの研究の他にも、仮想現実や複合現実などを取り入れた今どきの研究もありました。3日間の缶詰め状態は大変ですが、いつもと違う研究に触れる良い機会でもあります。古びた頭に刺激を与える3日間でした。

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