自慢の一冊#1 『前方後円墳集成5 九州編』
私の研究の中では、地下資源の探査に関する研究がメインですが、個人的な興味で遺跡探査の研究も行なっています。最近は、地中レーダを使うことが多いのですが、以前は電気探査(比抵抗法)、磁気探査、電磁探査も利用していました。
遺跡探査の研究をしていると、地方自治体から遺跡探査の受託研究/共同研究を依頼されることがあります。九州大学の伊都キャンパスの一部が入っている糸島市からは、合併前の前原市の時代から、何度も遺跡探査を実施しています。ちなみに、タイトル図は伊都キャンパスから少し離れたところにある、今宿大塚古墳です。ここでも、地中レーダ探査や電磁探査を実施したことがあります。
以前は、古墳、特に前方後円墳の探査を依頼されることが多かったので、研究資料として『前方後円墳集成5 九州編』を買いました。かなり高額な本で、当時1万円以上はしたと思います。値段同様、重量もヘビー級です。この本は、枕にできるくらいの厚みと重さを持っています。今は絶版になって、中古でしか手に入らないようでが、1万5千円から7万円台の値段がついているようです。
この本では名前の通り、九州の前方後円墳が網羅され、有名な前方後円墳なら詳しい情報が載っています。また、あまり有名ではない小型の前方後円墳でも、場所や地形図等の最低限の情報が記載されています。この本は、図書館などでの購入はあったかもしれませんが、私のように個人で持っている人は数少ないのではないでしょうか?。この本が、自慢の一冊です。
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