地中レーダで土方歳三を探せ!
今日の夕方、とあるテレビ局のディレクターさん(?)から、電話がありました。その問い合わせの内容は、地中レーダに関するものでした。具体的には、土方 歳三の遺骨を見つけたいとのことで、地中レーダの性能についていろいろと聞かれました。私は遺跡探査で地中レーダを使っていますが、遺骨の探査は経験がありません。ですので、一般的な地中レーダの説明に留めました。
幕末に活躍した新選組の土方歳三は、新選組の副長で、局長・近藤勇の右腕として組織を支え、”鬼の副長”という通称もあります。戊辰戦争では旧幕軍側指揮官の一人として各地を転戦し、その後の”蝦夷島政府”では、軍事治安部門の責任者に任ぜられて指揮を執っていました。しかし、明治2年5月11日(1869年6月20日)、戊辰戦争の最後の戦場になった北海道箱館の五稜郭の防衛戦で戦死しました。
土方歳三は天然理心流の使い手で、侍として最後まで幕府軍として働き、非業の死を遂げたことからも、今でも人気のある幕末武士です。また、鮮明な肖像写真も残っていて、現代風のイケメンであることからも女性人気が高いようです。
土方歳三は五稜郭の戦いで戦死したことになっていますが、その遺体は発見されていません。そのため、今回のような『土方歳三を探せ!』的なプロジェクトが始まったようです。まだ、実際の調査はこれからのようですが、その事前準備として地中レーダの情報を収集しているようでした。
一瞬「もし北海道で調査して頂くとしたら・・・」と言う話も出ましたが、今はMT法プロジェクトで忙しいので、私よりも権威のある地中レーダの専門家を紹介しました。もし本当に土方歳三の遺骨が発見されるようなことがあれば、1年後くらいに特別番組を見ることが出来るかもしれません。
テレビに映るチャンスだったかもしれませんが、本職である物理探査のプロジェクトを優先することにしました。しかし、折角の面白い情報なので、ブログに使わせて頂くことにしました。ボランティアで地中レーダの情報提供をしたので、これくらいは許されますよね!?。
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