相対的に生きる。絶対的に生きる。
ウェブ制作の仕事をしていると「relative=相対的な」「absolute=絶対的な」という言葉が出てきます。
position:relative; 「相対的な」
position:absolute; 「絶対的な」
デザインを請け負うCSSで「relative=相対的な」「absolute=絶対的な」を書くのですが、「relative=相対的な」「absolute=絶対的な」を人間に置き換えてみると色んな表情が見えてくることが最近少しわかってきました。
「相対的な」行動は、空気を読んで、距離感を把握しながら、相手と接する事。流行りのファッションに敏感で周りからも好感を持たれます。また生活・人生の設計においては世間の状況を取り入れ誰の目からも素敵な人に見えるでしょう。大好きなボクシングで例えるとアウトボクシングしながらカウンターを取っていく感じですね。
マイナス面は、親の意見、周りの意見、パートナーの意見を見極めながら生きるのでかなり疲れますし、バイオリズムが悪い時は人の意見が気になってメンタル的に辛くなる事があります。
「絶対的な」行動は、周りのいう事は気にしない。流行りに流されず自分の好きなスタイルを崩さない。人によってこの人への評価は大きく分かれます。ボクシングで例えるとファイターで常に自分から仕掛けていく感じですね。
マイナス面は、我が道を行くので周りからすると一緒に仕事するのが面倒くさかったり、飲みの席でも人の話を聞かない面白くない奴になることがあります。発言も人の気持ちを汲まない事が多いのでやや嫌われることが多いです。面白いのは周りがしんどくても、本人は「絶対的な」ので全くしんどくないんですよね。
現代は「相対的な」人が多いと思います。私自身含め「相対的」に生きることがいいと教えられてきました。親の眼、近所の眼、学校の先生の眼、友達の眼、世間の眼を意識し、日々の生活、ファッション、食事、趣味、人生設計をしていることが多いです。これはこれで素晴らしい事です。ミュージシャンで言うとヒットチャートを意識して曲を作る感じでしょうか。
たまに「絶対的な」人がいるのですが、変人だったり、敬遠される事が多かったりしますが、こんな人の中から「天才」だったり「新しい波」を起こす人が出てきます。本人が心で誓ったわけではなく、元々「絶対的な」ので確率は低くなりますが、ふと良い結果を出すことがあります。
「相対的な」人はもう少し「絶対的な」人になってもいいんじゃないでしょうか。
遅刻して(失敗して)先生(上司)に怒られて落ち込む→先生(上司)はその時だけでもう次の事を考えています。反省は一瞬!
仕事、失敗してもいいじゃないですか。犯罪じゃないです。
ファッション、機能性があればダサくても充分。
人の評価、気にせず「絶対的な」人は逆に自分が他人を評価します。
住居、大きく綺麗でなくても、温かく寝れて、美味しく食事出来れば充分。
借金、貸す方も商売です。正規の機関なら返済額を減額してくれることが多いです。これは「相対的」視点かな。
人生に大きく失敗しても、日本は生活保護でも生きていける素晴らしい国です。この国に生まれてラッキーです。これも「相対的」視点かな。
自分の行動・自分の目標を、人と比べず「絶対的」に生きる。
少しでも「絶対的」を取り入れたら「相対的」でいることでしんどい人は楽に生きていけるかもしれませんね。
と娘に話しながら、自分にも言い聞かせてみました(笑)