宮崎市の不登校支援について伺いました。
都城市でも不登校、不登校傾向の子どもは増加傾向にあり300人を超えている状況です。しかし、不登校の子どもを受け入れている施設は、八幡町にある適応指導教室(スプリング教室)と2つの市立図書館内にあるひと部屋の計3箇所だけです。そこで学んでいる子ども達は30数名と言ったところでしょうか。
フリースクールは1施設だけです。通信制高校をメインにしており、通っている小中学生はほんの少しです。
そのような中、宮崎市には不登校の子どもが通える教室がたくさんあると聞き、また、フリースクールも多いという話でしたので、宮崎市教育委員会にどのような取組をしているのか話を伺ってきました。
教育委員会は、宮崎市役所内ではなく、タイトル写真の旧清武町役場内にありました。市内中心部までは若干距離はあるものの、ゆとりのあるフロアに教育委員会はありました。
会議室で二人の指導主事(学校の先生です。)に1時間ほどかけて宮崎市の不登校支援について話を伺いました。
Q1 宮崎市の不登校、不登校傾向の児童生徒の人数は?
A1 令和3年度が787名
Q2 受け入れいている施設数は?
A2 旧市内に4施設,佐土原、高岡、田野、清武に1施設ずつの8施設
Q3 どのような施設を利用しているのか。
A3 総合支所や文化会館などの公的な施設
Q4 施設の名称は?
A4 「教育支援教室」という名称である。
Q5 何人くらいを受け入れているのか。
A5 100人前後といったところ
Q6 教育支援教室に行くための交通手段は?
A6 小学生は保護者の送迎、中学生は自転車も可としている。
Q7 教育支援教室にいる指導者と人数?
A7 退職された校長先生で8施設に11名いる。
Q8 予算はどれくらい必要なのか?
A8 会計年度職員(臨時職員)の人件費と施設の管理費の合計である。
Q9 教育支援教室での活動内容は?
A9 自学自習が基本であり、指導者が学習支援をしている。
Q10 籍を置いている学校との連携はどうなっているか。
A10 出席扱いになり、細やかに連携をとっている。
Q11 不登校の子どもを受け入れている民間施設の数と受け入れ人数?
A11 学校で子どもが通っているということが分かれば、そこに行って施設確認をしている。現在8箇所確認できている。40名くらいか
Q12 民間施設の出席取り扱いは?
Q12 その8箇所については、校長判断で出席として取り扱うことも可
宮崎市の不登校支援の取組を伺った感想としては、不登校の子どもが多いだけに対応も細かく、周りの旧4町にも1つずつ通える施設があるのがよいと思った。また、学習だけではなくリフレッシュタイムや体験活動も計画されており、通う楽しみも考えているようだった。
今年度から、不登校傾向(別室登校している)の子どものために、不登校の人数の多い学校に支援員(退職校長等)を全部で10名配置するようにしたとのことで、学校の負担解消につながっているようだ。
宮崎市では、学校復帰だけを目指すのではなく、本人の社会的自立をめざしているとのことなので、その子どもの人生がより豊かになるような取組をして欲しいと考えている。
都城市ももっと頑張るよう働きかけていきます。