なぜアメリカのD2Cブランドだけ、どデカくなるのか?
日本でサステイナブルブランドががブレイクしない理由
サステイナブルという言葉がでてきて、
久しくなりました。
と同時にサステイナブルの意識について
日本と欧米とに差があることを感じます。
日本ではサステイナブルをコンセプトに
したブランドがなかなかブレイクしません。
大きな理由は2つ。
「教育」と「巨大安物ブランド市場」
が要因としてあると考えています。
これは決して日本の学校教育のレベルが
低いからとか、そういうわけではなく、
解決方法に対してのプロセスの話だと
思っています。
例えばアメリカでは、サステイナブルに対して
だけでなく、自分の考えを主張するということが
大切と教えられます。
日本では、東京の和光学園の小・中学校で
これに近い考え方で授業を進めています。
今社会で起きているあらゆる問題について
自由に自分の意見を話すことができます。
これに対して、従来の日本の教育ではひとつの
正解を見つけることが良しとされています。
先生が教えてくれる答えが正しくて、
個人の考えを意見することは美しくない。
なので、地球の問題といってもどこか
他人事で、なんなら政府が解決すべき問題として
考えているようにも思えます。
これは学んでいるコンテンツがおかしいのではなく、
主張が自由に行えないにコンテクスト(環境)に問題が
あると考えています。
「巨大安物ブランド市場」については
前回のブログで書いてありますので
そちらをご覧ください。
回復するNYの街
さて、春になりコロナ渦でもマンハッタンには
どんどんと人が戻ってきました。
暖かくなったこともありますが、一番の
理由はワクチンです。
もう、NYではコロナは過去の伝染病に
なろうとしています。
個人的にはワクチン接種に問題が
ないとは思えません。
長期的に見ても何が起こるかは
誰にもわからないです。
短期的に見ても、明確にはなっていませんが
ネガティブなニュースも目にします。
しかし、アメリカも中国もワクチン接種を
ガンガン進めています。
二国の製薬会社はウハウハに利益を伸ばし
ワクチン戦争は止まりません。
国民も多少の問題が起ころうと、これ以上は
経済を止めずに進めようと動いているように見えます。
これに対して、日本はいまだGOとも
STOPともはっきりしていない状況。
これが数年後にどういう意味に
なるのかは誰にもわかりません。
ただ、アメリカと中国の市場はおそらく
来月には何事もなかったかのようになると
予想しています。
アメリカではすでに旅行とワクチン接種を組み
合わせた観光誘致が計画されています。
中国は現在入国が厳しいですが、インドからの
労働力を考えて、近いうちに何かしらの
入国制限の緩和が行われるはずです。
日本はというと・・・。
オリンピック開催もそうですが、
どっちにも大きくハタを振る
リーダーがいない。
コンテクストばかりに気を取られて、
リスクテイク出来るリーダーが生まれ
づらいのだと思います。
とかエラそうに言っている私もそうですが、
やはり日本にいると、周囲の目が気になります。
個の主張よりもコンセンサスが文化として
成り立っている日本の環境。
言わずもがなの他人のテレパシーが
通じる美しい民族ですが、
各国の回復のスピードを見ると、この先が
少し心配になりますね。
D2Cブランドの宝庫
さて、今日は天気が良かったので
SOHOまで行ってきました。
また気になって、しつこくも
SOHOのEverlaneと
Reformationへ行ってきました。
Everlane EC
https://www.everlane.com/
Everlane Soho
ECも洒落てますが、小さいながら
店頭の見せ方もとてもうまいです。
今は失くなってしまいましたが、アメアパの
軽やかで健康的な色っぽさがビジュアルから
感じ取れます。
やっぱり何にしてもセクシーさがある
というのは大事です。
今のインスタを見ていても、女子からも
共感される健康的なセクシーさは大きな
流れのひとつです。
もうひとつ
Reformation EC
LA初、もともと余り生地や、在庫生地、
デッドストック生地でブランドスタート。
サステイナブル素材だけど、おしゃれは
諦めないというスタイルで20〜30代の
女子から支持を集め続ける同ブランド。
素材の調達に対し、独自の品質基準を設けて
規模もどんどんと大きくなっています。
ただ、ショップを見て製品も見ての率直な
感想はちょいちょい雑なイメージ。
クオリティとブランドビジュアルは
Everlaneと比べると完成度が低く見えました。
とはいえ、サステイナブルブランドながら
ボヘミアンとロックとナチュラルを程よく
合わせたスタイルは新鮮でした。
日本初、世界基準のD2Cブランドを作るには
さて、NYで話題の2ブランドですが、これだけ
だったら日本でも再現するのは極端に難しい
わけではないと思います。
では、なぜアメリカのD2Cブランドは
どデカくスケールするのでしょうか。
それには3つ大きな理由があると
考えています。
ひとつ目は、
「スタートの時点で世界をターゲット
にしている」
アメリカのD2Cブランドの多くは、
サイトがもちろん英語です。
英語というだけで、告知した
情報を受け取ってもらえる相手が
何倍にもなります。
もちろん英語だけでは商売にならない
ので、決済システム、配送についても
世界対応です。
このシステムの上に、インスタという
世界基準のAPPが強力なマーケツールとして
登場しました。
インスタで告知して、インスタのDMでお客さんとのタッチ
ポイントを増やしてマーケットは世界。
単純計算で、
世界の英語人口 約15億人
日本の人口 1.2億人
可能性は10倍以上です。
だったら日本のブランドもすぐに
やればいいじゃん。
というのも思いますが、日本発で
スモールスタートで世界販売している
例はかなり珍しいです。
日本で売れて、いよいよ世界へ、という
モデルではユニクロや無印良品があります。
しかし、ユニクロも無印も店舗が
メインなのでECがブレイクしている
ということではありません。
中堅規模だとバロックやセレクトショップ系
もう少し小さいと45rpmなど。
さらに小さくなると
#FR2(ファッキンラビッツ)
これらも世界で立派に戦っては
いますが、日本国内との売上比率を
見れば、まだまだ世界の売り上げは小さいです。
日本国内で何百億と販売していても、
海外ではその10分の1売ることも難しい。
これはなぜかと言うと、やっぱり
軸足が日本にあるということが理由です。
まず、ゼロからブランドを始めるときに
日本向けの方がスタートしやすい。
インフルエンサーを起用するにしても
日本にいて探すなら日本人のインフルエンサー
になります。
日本人のインフルエンサーなので、
日本人のフォロアーが多いです。
商品を作るにしても、どの国の誰か
全くわからない人をお客さんにするより、
近場の日本人のお客さんに向けたほうが
動向も読めます。
マーケットインで考えると、売上はすぐに作れるし、
断然このやり方になると思います。
しかし、皮肉にも弱みはここにあります。
単純な話ですが、日本では日本語が表示言語
として使われています。
もちろん多くの外国人は
日本語を読めません。
google翻訳でも、日本語から英語にすると
まだまだとんちんかんな翻訳になります。
続けて決済方法と配送、返品などにも
ハードルがあります。
これによりよほどの日本好きでもない限り
わざわざリスクを取ってまで日本のECから
通販するお客さんはいません。
なので、うちのブランドもそうですが、まず売りやすい
日本国内の市場からローンチします。
しかし、日本国内向けに売りやすくするほど
海外では売れないサイトになっていく。
例えば、いくら画像がしっかり載っていても
中国の淘宝網(Taobao)のサイトで買い物するのは
難しいと感じるはずです。
参照元 淘宝網 https://world.taobao.com/
たかが言語といえども、やはり壁は感じます。
ある程度売れてからサイトを海外向けに
改修するのもかなりリスキーです。
いきなり国内市場のお客さんが離れて
いくことにも繋がります。
なので、スタートする時点で始めから
世界基準でローンチして、
資金が尽きる前に、高速でPDCAを
回して損益を超えることが求められます。
サクッと書いてますが、これまでの
日本のアパレルを見る限り、並大抵
のことではありません。
しかし、そこを超えれば大きな市場が
待っています。
次に、D2Cブランドを世界でスケール
させるための2つめの理由です。
と2つ目を書こうと思ったところで、
今回も長くなってしまいました。
続きは次回に書きますね。
2つ目、3つ目の理由を読めば
きっとあなたも世界に出たくなります(笑
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。
ホンマヒデ
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