2級と準2級の「間」にある級をどう呼ぶか?問題を考える
はじめに
以下のようなニュースがありました。
このような問題はよくあると思います。すなわち、当初設計からすると間にギャップが大きすぎて、間に一段階グレードを差し込むことになったのだけど、それでもギャップが大きすぎてさらにグレードを差し込むことになったという状況です。今回差し込まれるグレードを何と呼ぶのかはまだ発表されていないようですが、このような場合は何と呼ぶべきなのでしょうか?(※大喜利ではありません)
ChatGPTに聞いてみる
毎度おなじみ、ChatGPTに聞いてみましょう。
2級と準2級の間と言っているのに、なぜ急に「プレミア級」とか言っているのでしょうか。
…→3級→準2級→プレミア級→2級→準1級→…
ってそれはおかしいだろ。
そうか、そもそもChatGPTさんはこれ以外の級の名称を知らないのかもしれない。そこで再度質問を行いました。
ちょっと待て。
…→3級→準2級→プロフィシエンシー級→2級→準1級→…
ってなんだ。そもそもプロフィシエンシーってなんだ。(※Proficiency = 熟練)
あとから連番を変えるのは難しい
BASICという昔のプログラミング言語では、プログラムの処理順番として「行番号」というものを自分でつけて書いていたのですが、あとから処理を差し込むことがあるかもしれないということで、10ずつなどで指定することになっていました。
Wikipediaの例にもある
10 A=2
20 B=3
30 PRINT A+B
のようなプログラムがあった時に、
15 PRINT A
みたいにすれば全体を書き換えなくても拡張性が担保できるよね、ということです。すなわち、これは
すでに運用されているものを、あとから変えるのは難しい
ということを表しています。
このようなことは会社でもよくあって、たとえばある教育メニューの「中級レベル1」と「中級レベル2」の間にギャップを感じるということが出てきた時、その間にレベルを設けるとしてそれを何と呼べばよいのでしょうか?「中級レベル1.5」? しかし、それをやってしまうと、今度は
???「レベル1とレベル1.5の間にもギャップを感じるんだが」
という声が出てきた時にもう手詰まりです。分数にでもしましょうか?
おわりに ~ オススメのソリューション
ちなみに、私が考えるソリューションですが
ある程度長く運用されている制度:これを機にすべて再命名
運用開始からまだ歴史が浅い制度:記号追加で対応
が妥当かなと感じております。
前者の場合、
「いやー、31年も使ってるので、ここらへんで一度ガラガラポン」
を言い通せる人がいれば案外それが受け入れられる気がします。31年も経っていればいろいろ見直したいところも出てくるでしょうし。ただし、言い通せる、というところがポイントで、この手の議論では必ず「いかがなものか」オジサン/オバサンが登場しますが、その
「いかがなものか」の意見自体には大して理屈がないので
正しく突っぱねる必要があります。
歴史が浅い制度の場合、名称をコロコロ変えると信用を失う可能性があります。個人的な感覚ですが
3年以上でようやっと一人前、10年も続けばたいしたもの
という感覚があり、それまでの間に名称変更案が出てきても、以下のような感じで、
中級レベル1→ 中級レベル1+(プラス) →中級レベル2
中級レベル1→ 中級レベル1α(アルファ) →中級レベル2
のように、+やαをつける方式で逃げていきたいところです。そして
???「記号だらけでだんだん意味わからなくなってきたよね」
と誰か(エラい人)に言わせたところで、「ですよねー」と再定義に入るようなやり方が最も角が立たない進め方ではないかと感じております。
(おわり)