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【実験】「囲碁を打つ男性」を生成AIで作ってみて、囲碁と将棋の違いをいろいろ考えてみた
はじめに
このnoteでは、生成AIで「将棋の駒を持つ女子学生」を作ってみる企画を行っています。
これまでも、様々な画像や動画を生成してきましたが、今回はいつもと趣向を変えて動画を作っていきます。
今回のモチベーション
ここまで多くの取り組みをする中で
囲碁は、盤面を含め将棋や麻雀よりもかなりリアル「っぽい」
ということがわかってきました。
そんなことを考えていると、以下の記事をみかけました。
そこで、今回は本記事を参考に、画像を生成後、動画化を試みます。
静止画&動画生成
やりかたは将棋の時とほぼ同じで、静止画はImageFXを使い、動画はHailuo AIを使います。これをもとに井山さんやハサビスさんの見た目に合わせるようなプロンプトを書いてみると、それぞれ以下のようになりました。
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こちらを動画にしたものは以下の通りです。
インスパイア元の写真と見比べてみても、なかなかの完成度ではないでしょうか。
「何故、囲碁の方が生成しやすいのか」(追加の観点)
表題について、前回の記事では、
将棋の駒には「文字」が含まれるが、碁石の表面には何もない
将棋の駒には「向き」があるせいで、配置の奇妙さが余計に気になる
といった点を示したのですが、今回はそれ以外にもう一つ以下の観点を示した位と思います。それは
将棋は「駒を取って打つ」という頻度が高いが、その表現が難しい
という点です。
以下の動画をご覧ください。
これはほぼ同じプロンプトを指定して、同じ画像生成AIサービスと同じ動画生成AIサービスを使って生成した動画です。
変えた部分は「Shogi (piece)と Go (Stone)」のみ
です。しかし、何か違う動画になった印象があります。表現が難しいのですが、
取り除いた駒のまわりで、違和感のある映像になっている
気がします。将棋も囲碁もそうなのですが、駒/石が取り除かれる場合、そのまわりは変化してはいけません。ただ、将棋の場合、駒を取り除く際には「駒自体」と「駒の上に書かれた文字」の除去→再生成が上手くできていない気がします。これは囲碁も同様のはずで、厳密に言うと、囲碁の方もうまくできていないのかもしれません。しかし、白黒の石なので結果的にあまり違和感がないだけなのかもしれません。
おわりに
今回は、動画生成で囲碁と将棋の違いについて考えてみました。駒を取り除く操作は「盤面からの除去→再生成」が必要となりますが、この部分が生成AIにはまだうまく扱えないのかもしれません。
このあたりは今後新しい技術が出てくることで解決する可能性が高いと思われます。引き続き生成AIについては勉強していこうと考えています。
(つづく)
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