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従業員の退職理由のトップはもはや「給与」ではない?

はじめに

以下のようなレポートがありました。

このレポートを基にした記事が最近Web上で発表され、それについて賛否いろいろなご意見があるようです。

当サイトでは、エンジニアの給与と転職に関する記事を複数書いてきております。

今回は、あらためてエンジニアにおける「給与」について考えていきます。


エンジニアは給与を望んでいないのか?

そもそも、このレポートを改めて読んでみましょう。

2023年後半に6週間にわたって実施した本調査では、今後12か月以内の転職を考えている従業員に、現在の勤務先を辞めようと思った最大の理由を3つ挙げてもらいました。その結果、新たな挑戦をしたいという思いが、給与の低さを抑え、退職理由のトップとなりました。2022年に実施された同様の調査では、給与の低さが従業員が現在の勤務先を辞めることにした第一の理由となっていました。

従業員の退職理由のトップはもはや「給与」ではない https://www.hays.co.jp/press-release/content/salary-no-longetop-reason-employees-leave
https://www.hays.co.jp/press-release/content/salary-no-longetop-reason-employees-leave より引用

これを読むと、あくまで

2023年からの相対で見た時に、異なる理由がより高まった

と言っているだけに見えます。よくタイトルを読むと「退職理由の『トップ』は給与ではない」と言っているので、

「退職理由に給与は関係ない」と言っているわけではない

ということなのでしょう。日本語は難しいなと感じました。

エンジニアは転職などで給与を「上げやすい」

そして、次に考えておくべきこととして、

現在ITエンジニアは売り手市場である

という点も重要です。

実際に年収がアップする転職を実現した人が転職前に就いていた業種をみると、平均の給与アップ額が最も大きかったのは、平均103万5927円で「IT・通信」に所属していた人だ。100万円を超えた業種はIT・通信のみだ。

ITエンジニア需要増で転職は「売り手市場」に、年収100万円アップが現実へ | 日経クロステック(xTECH) https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02904/073100001/
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02904/073100001/ より引用

以前に書いたように、転職で給与が上がる理由としては、

転職先の「給与テーブル(賃金テーブル)」が違うので勝手に上がる

ということがあります。

一度給与テーブルが上がると、次の転職時はその給与金額が基準になりますから、うまく転職活動ができれば「連続して」給与を上げ続けることができます。

おわりに ~ 今のITエンジニアが本当に考えていること

ITエンジニアにおける「給与の上げ方」として、転職は重要です。また、最近では副業(複業)という働き方も出てきています。今回の記事をよく読めば、このような背景を正しく理解し、また行動に移している人にとっては、

一社からもらう給与が最優先になるわけではない

という意味に解釈できるでしょう。

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