#エネルギー に詳しくなって、電気代を削減しよう:(1)「電力」と「電力量」の違い
はじめに
突然ですが、最近は猛暑のせいか、特に、電力需給ひっ迫のニュースが多いです。たとえば、経済産業省は今年の6月にも電力需給ひっ迫注意報というものを出しています。
電力需給ひっ迫というのは、端的に言えば「電力の需要に対して、供給が追い付かない」という意味のはずです。しかし、別の方によれば、むしろ
「電力」需給はひっ迫しているが、(消費)「電力量」は急減している
のだそうです。
つまり、「電力量」には余裕があると言っています。それではひっ迫しているもの=電力とは何なのでしょうか?
「電力」と「電力量」の違い
実は、電力と電力量は違うものなのです。この違いについては、以下の記事がわかりやすいです。
電力とは「電気消費の瞬時の大きさ」です。たとえば、電子レンジが800W、ドライヤーが1200Wと書かれていますが、この値です。瞬時(1秒間)に使う「パワー(※)」を指しています。これに対し、電力量とは「その電力をある時間ぶん足し合わせた量」になります。
参考:「パワー」と「ワーク」の違い
ちなみに、上で「パワー」と書きました。パワーという語は、日ごろ何気なく使いますが、物理の用語としてはきっちり定義が決まっています。物理の場合、「電力」はパワーですが、電力量はパワーではありません。
では、電力量は「パワー」ではなく何なの? と言えば、電力量は「仕事=ワーク」になります。
おわりに
今回は「電力」と「電力量」の違いについて書きました。
「電力」と「電力量」の違いを知ると、電気代の削減に役立ちます。
このシリーズは「#エネルギー に詳しくなって、電気代を削減しよう」と題し、以下のような記事をあげていく予定です。
デマンド値
デマンドレスポンス
…
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