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企業が欲している「デジタル人材」とは:「デジタルのトレンド」編

はじめに

このような記事が出ていました。

これは、先日ガートナー社が「戦略的テクノロジのトップ・トレンド」の2025年版というものを発表したという記事ですが、今回はこの「デジタルのトレンド」というキーワードを通じて

企業が欲している「デジタル人材」について

も考えていきます。

※このnoteでは、デジタル人材について不定期に記事をUPしています。是非そちらもご覧ください!


2025年?「デジタルのトレンド」

まず、今回発表された10のトレンドは以下の通りだそうです。

これらのトレンドは今後の1、2年だけではなく、5年から10年、場合によっては10年以上にわたって、世界中の組織リーダーにとって重要なテクノロジーになるという。以下、3つの領域に分けて、10個のトレンドについて紹介する(カッコ内の数字は、市場に影響を及ぼし始める時期の見通し)。

■AIの最重要課題とリスク
・エージェント型AI(2~3年後)
・AIガバナンス・プラットフォーム(2~4年後)
・偽情報セキュリティ(1~3年後)
■コンピューティングのニュー・フロンティア
・ポスト量子暗号(2~3年後)
・環境に溶け込むインテリジェンス(3~7年後)
・エネルギー効率の高いコンピューティング(3~5年後)
・ハイブリッドなコンピューティング・パラダイム(3~10年後)
■人間とマシンの相乗効果
・空間コンピューティング(1~3年後)
・多機能型スマート・ロボット(3~10年後)
・神経系の拡張(10年以上後)

https://ascii.jp/elem/000/004/231/4231307/

なんだか新しいキーワードのようにも見えますが、デジタルの業界にある程度長くいる人は、上に列挙された技術を見てもこれらの文言に見新しさを感じないはずです。

歴史は繰り返している

その理由は明快で、要するに

昔から同じことを言っているから

です。

https://ascii.jp/elem/000/004/231/4231307/2/ より引用

たとえば「エージェント型AI」などと言われていますが、エージェントを活用したという概念は、何十年も前からずっと研究されている領域ですし

そのほか「環境に溶け込むインテリジェンス」とは(上記の記事中でも述べられていますが)2000年代前半に大流行した「ユビキタスコンピューティング」そのものです。

「ハイブリッドなコンピューティング・パラダイム」などと書かれている項目に至っては、要するに「システムリプレースを見越したアーキテクト最適化」の話ですが、

「メインフレーム」のアーキテクチャに関する議論は1950年代まで遡る

ことになります。

何故、歴史は繰り返すのか

このように、トレンドというものは今年も繰り返しているわけですが、これを見て「(コンサルは)同じことばかり言っているから意味がない」と捉えるのはあまりに短絡的です。

そもそも、デジタルの業界にある程度長くいる人は、何故「同じこと」だとわかったのでしょうか? それは

過去に一度(あるいは何度か)その技術に触れたことがあるから

に他なりません。いつだって、流行っている技術は「時代に求められている」技術です。言うなれば、

その時の最新技術は変わっても、望む未来像は変わっていない

と考えることもできるでしょう。

おわりに ~ デジタル人材に求められる「デジタルのトレンド」に関するスキルとは?

今回は、「デジタルのトレンド」について考えてきました。さて、今回のお題は「企業が欲している『デジタル人材』について」でしたが、ここでその答えについて書きたいと思います。それは

「デジタルのトレンド」が語れる人

です。ただし、デジタルのトレンドは繰り返すということは上に書いた通りです。では、デジタルのトレンドが語れるとはどういう意味なのか? それは

かつてのトレンドを踏まえ、「共通点」と「相違点」を正しく伝えられる人

であると考えます。

前回ご紹介したハイプサイクルもそうですが、デジタルのトレンドは常に移り変わります。とはいえ、技術が目指す世界は実は昔から変わっていないということもあります。肝心なことは、最新の情報をキャッチアップうえで、それを正しく説明できる力でしょう。

こういったスキルを持つ「デジタル人材」は企業の発展に貢献できる存在と認められるでしょうし、逆にそういったスキルを認められない企業は人材から評価されなくなる恐れが出てくる可能性があります。

では、デジタル人材側が、そのようなスキルを持っていることをどうアピールすべきか? それはまた別の記事で書いていこうと思います。

※このnoteでは、デジタル人材について不定期に記事をUPしています。是非そちらもご覧ください!

(つづく)



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