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真の意味でDXを推進したいマガジン

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真の意味でDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進したいと思っています。DXを推進するような記事を投稿していきます。
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記事一覧

「2025年の崖」よりもっと深刻な「2038年問題」

はじめに以下のような記事がありました。 昨年末あたりから「2038年問題」を扱う記事が増えてきた印象です。 以前の記事で「2025年の崖」について触れましたが、今回はこの問題について考えていきます。 そもそもどういう問題なのか2038年問題はどういう問題なのか?については、上述の記事に加え、すでに様々なところで解説がなされています。ここではその引用に留めます。 何故「問題」だと捉えられないのかこれだけ多くの説明がされているのに、2038年問題に関しては、あまり「問題」

今年知っておきたいキーワード「2025年の崖」

はじめに今年は2025年ですが、皆さんは「2025年の崖」という言葉をご存じでしょうか? 今回はこのフレーズについて解説していきます。 言葉の意味このフレーズの意味を改めて確認しましょう。以下の記事をご覧ください。 2025年の崖とは、経済産業省が2018年に公開した「DXレポート」の中で用いた言葉で、端的に言うと 「基幹システムの保守切れ」などが起き出すので、今から準備しとけ という意味を持っています。 認知度が低い?「DXレポート」の中で使われたフレーズであるた

AIエージェントにプログラミングをさせるとラクになれるのか?

はじめに最近「AIエージェント」という言葉が流行り出していると感じております。「AIエージェント」とは何か?については前回の記事を参照ください。 前回の記事では、AIエージェント=自分の仕事を肩代わりさせるための「代理人」と整理しました。そのような仕事の一つとして、ここでは「プログラミング」に注目します。今回は AIエージェントにプログラミングをさせると我々はラクができるのか? について、考えていきます。 「AIエージェント」にプログラミングをさせる仕事は増える(はず

「AIエージェント」という言葉が急に流行り出した気がする

はじめに最近ニュースを見ると「AIエージェント」という文字をよく見る気がします。今回は、この言葉が持つ意味について考えていきます。 「AIエージェント」の定義は?そもそも、「AIエージェント」という用語の定義はあるのでしょうか? たとえば、今一推しの大手テック企業たちは、AIエージェントの概念を次のように説明しているそうです。 何かすごいことのように見えますが、 ということ以上のことを言っていないようにも見えます。 そもそも「エージェント」とは?では、その一歩前にエー

DX推進人材にするためには、結局どんな教育が必要なのか

はじめにDX推進人材が大幅に足りないのだそうです。 また、そうは言いつつ、従来型IT人材は逆に余るそうです。 従来型人材をDX推進人材にするための施策として「リスキリング」が求められていると考えられますが、それでは、結局どんな教育が必要なのでしょうか? 今回はそのあたりについて考えていきます。 DX推進人材に必要な3大要素まず、DX推進人材に必要なスキルを定義する必要があります。ここでは、 データ活用スキル データ・AIの戦略的活用 AI・データサイエンス デー

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生成AIに要件定義ができない理由は「ドキュメンテーション」ができないから

はじめに以前、以下のような記事を書きました。 この時の結論として、 「要求の整理」には活用できるかもしれないが、「要件定義」には使えない というものでした。今回は、この点について「ドキュメンテーション」という言葉を使って、もう少し深堀していきます。 要件定義の作成に必要な3つのポイント以下の記事は「めちゃくちゃな現場」において、要件定義を行うために必要なスキルについて書かれた文章です。 とても良い文章だと思うので、是非リンク先を全文読んでいただきたいのですが、ポイン

企業が欲している「デジタル人材」とは:「デジタルのトレンド」編

はじめにこのような記事が出ていました。 これは、先日ガートナー社が「戦略的テクノロジのトップ・トレンド」の2025年版というものを発表したという記事ですが、今回はこの「デジタルのトレンド」というキーワードを通じて 企業が欲している「デジタル人材」について も考えていきます。 ※このnoteでは、デジタル人材について不定期に記事をUPしています。是非そちらもご覧ください! 2025年?「デジタルのトレンド」まず、今回発表された10のトレンドは以下の通りだそうです。

CEATEC2024レポート:「定点観測する」ということ

はじめに先日、CEATEC2024が行われ、今年も参加してきました。 以前、CEATEC2019の記事も書きましたが、私はなるべく同じ展示会をずっと行くようにしています。これは私の勉強法(の一つ)と言えるかもしれません。今回はこのテーマについて書いていきます。 技術の「定点観測」以前、ハイプサイクルを題材に「先端テクノロジーの進化」について書きました。 ハイプサイクルの本質は「技術の定点観測」です。個別技術の流行り廃りを瞬間だけで見てもあまり意味がありません。やはり数年

結局「ビジネスデザイン力」とは何なのか?

はじめにここまでのシリーズで「データ活用スキル」「デジタルリテラシー」について書いてきました。 ところで、デジタルスキルの議論になると、データ活用・デジタル技術活用の具体的なスキルの他に、 ビジネスでの場面でデジタルで「価値」を出せるスキル も重要だと言われます。たとえば、以下の有名なベン図では「ビジネス力」と呼ばれています。 このようなスキルを持つ人材を何と呼ぶかもいくつかの「流派」があるようですが、たとえばIPAのDX白書2023では「ビジネスデザイナー」と呼ばれ

ハイプサイクルについて学ぶ(「IoTプラットフォーム」を題材に)

はじめに「ハイプサイクル」という言葉をご存じでしょうか? 今回は、あるキーワードを例にしながら、ハイプサイクルについて解説していきます。 そもそもハイプサイクルとはまず、Wikipediaの記載を見てみましょう。 Wikipediaの中にも書かれているように、サイクルとは呼ばれるものの円の形状はしていません。それでは、なぜサイクルなのかというと、要するに 特定の技術に対する期待と失望には「上がり下がり」がある という点がキモであって、その意味で、 ある年のハイプサイ

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結局「デジタルリテラシー」とは何なのか?

はじめに前回の記事では、あらゆる分野でこれまでには求められなかった「デジタルリテラシー」が必要ということを書きました。 また、過去の記事では「データ活用スキル」について書きました。 ずっと書いてきて疑問に思うのは、 データ活用はなんとなくわかるが、デジタルリテラシーって何だ? ということです。これまでも多数デジタルのスキルについて書いてきましたが、今回は改めて「デジタルリテラシー」を具体的に特定していきます。 デジタルリテラシーとはデジタルリテラシーをどのように定義

「将棋の駒を持つ女子高校生」を生成AIで作ってみた:ImageFX編

はじめにこのnoteでは、生成AIで「将棋の駒を持つ女子中学生」を作ってみる企画を行っています。 ここ数日、ImageFXの話題が非常に盛り上がっておりますので、さっそくこの実験を行うことにしました。 ImageFXとはまず、ImageFXについてです。 利用方法は上の記事をご参照ください。私もGoogleアカウントですぐに利用できました。 お試し早速画像生成に入ります。まずは、いつも通り「将棋の駒を持つ女子中学生」というプロンプトだけで作ってみます。日本語プロンプト

結局「データ活用スキル」とは何なのか?

はじめに前回、「データ活用」と「デジタル技術活用」について書きました。 前回は、DXの推進に必要な「データ活用」や「デジタル技術活用」のスキルについて調査を行いましたが、今回はさらにそこを深堀し、データ活用スキルを具体的に特定していきます。 デジタルスキル標準の「データ活用」まず、IPAの「デジタルスキル標準」における「データ活用」の内容を見てみましょう。 データ活用は「データ・AIの戦略的活用」「AI・データサイエンス」「データエンジニアリング」から成ると書いています

エンジニアの「より上流へ」問題を考える【上流工程へのキャリアシート見本付き】

はじめに以下のような記事が出ていました。 この記事は、転職による給与UPに関する記事ですが、この「より上流へ進むべき」か「より技術を追求すべき」の問題はすべてのエンジニアが一度は考える問題ではないでしょうか。今回はこのうち「より上流へ」の観点で、転職について考えていきます。 「より上流へ」の意味最初に、「より上流へ」という言葉の意味をクリアにしていきましょう。「上流」という言葉は、ウォーターフォール型開発のプロセスに由来します。 すなわち、「『より』上流へ」というのは、

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