【失敗の中で見つけた】人材育成の重心はココだ
▶︎「人材育成で僕がぶち当たった壁」
僕は”バリスタ”という職業に10年以上携わってきた。
きっかけは「ハートの描いたカプチーノを作りたい」というなんとも安易な動機で、始めた当時は東京でも”バリスタって何?”という反応が当たり前の時代だった。
そんな中で学んだ、バリスタの技術やコーヒーの知識、サービスの所作などは荒削りながらも当時のバリスタ同士の交流の中で育まれていったプロフェッショナリズムと、バリスタとしての誇りをみんなが強く抱いていた。
簡単に言い換えれば”職人っぽさ”かもしれない。
そんな世界で育ってきた僕には、
これが当たり前の考え方だった。
(今だったら間違いなくハラスメントだ。笑)
な・の・で・・・
自分が教える立場になっても、当然この考えが基本になっていて
『高圧的指導をする熱血先輩!』として後輩と接していた。
そんな熱血モードな僕はある時、気づく。
『こんなに頑張ってやっているのに、後輩との熱量が全然違う。なんなら自分だけが馴染めていない。そんな感覚だった』
経験や知識はあったから、営業の中では頼りにされてるけれど
仕事仲間という視点で見ると全然信頼を得られてないし、
いわゆる”典型的な嫌われる上司”に成り下がっていた。。。
それを気づいた時にはショックだった。
誰よりも真剣になって仕事に向き合っていたつもりなのに、蓋を開けてみればひとりで暴走して、やっている気になっていたのだ。
▶︎「失敗して見つけた、人材育成の重要ポイント」
それからは以前より熱量を抑えるようにして、後輩や周りの声を聞くようにはしていたが、これといった納得する解決策には至っていなかった。
「どうしようかな〜」
具体的な方法が見つからないまま、時は過ぎていった。
そんな折、先輩の店長からおすすめされて一冊の本をもらう。
「人を動かす」デール・カーネギー
→画像を挿入
その中に書いてあったから一部が僕の人材育成に大きく影響を与えた。
プライドの高い職人たちの中で生きてきた僕にはこの考え方が本当に新くて新鮮だった。
その反面で少し疑う気持ちもあったのだが、そんな個人的意見は飲み込んで素直に書かれていることを実践してみようと思い、さっそく取り入れることにした。
初めは周りから「キャラ変ですか?」と驚かれたりもしたが、
まずは”褒めること”から始めていった。
どこを褒めて良いのか、全然わからなかったので
目に付いたこと・気が付いたこと、とにかく色々褒めまくった!
するとどうだろうか。
・表情が明るく豊かになる人
・声がハキハキして大きくなる人
・動きが良くなって、機敏になる人
変わり方は人それぞれではあるが、前向きな変化を起こしてくれるのが
すぐに感じとれた。
僕はD・カーネギーをあまく見ていた。
昔からずっと言われ続けているのには訳がある。
それが本質だということだ!
”褒める”以外にも
”顔をつぶさない”、”期待をかける”などは意識的に取り入れて活用していった。
人それぞれ活用のしやすさはあるが、「人を変える変える9原則」は人材育成においてどれも優良な方法であることは間違いない!
これが『僕が失敗した中で見つけた、人材育成の重心だ。』
▶︎「いろんな人へ活用できる、育成メソッド」
上記の9原則をベースに、僕なりの育成メソッドを組むとこうなる。
相手の意見を最後まで聞く
思いを受け止め、話の重要を見つけ出す
重要ポイントに関連するポジティブポイントを褒める
強みやフォーカスしてるポイントでNEXT ACTIONをもらう
懸念、修正点がなければそのまま実行へ!
振り返りのタイミング、必要なサポートを合意して終了。
これが人材育成についてのシンプルメソッドだ。
1on1を実施したことを想定して、1時間で完結する内容にしている。
「褒める」「顔をたてる」「期待をかける」は網羅されていて
「命令をしない」「喜んで協力させる」「激励する」の意図も加味されている。
部下を抱える方や、人材育成に苦戦している方には是非とも試してみてほしい。
試すだけならリスクは、ほぼ無いのだから。
▶︎「最後に」
僕は人間関係の構築において、とても遠回りをしてきたと思う。
他人を見ては「なんであんなに上手にできるんだろう」と思いながら羨ましがっていた。
しかし自分が本当に変われたのは、真剣に人と向き合う機会に直面してからだと思う。
きっと人は、自分ごとになってみてやっと変化する覚悟がつくんだと思う。
羨ましがってくるくらいじゃ、実際何も変化は起きない。
だから、もしも『変わりたい』と願っているとするならば
自分としっかりと向き合って欲しい!
自分と向き合う方法はいくらでもある。
あとはそれをやると決められる勇気があるかどうかだ。
僕はその決断をコーチングを使って後押ししたいと思っている。
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