ひでとん

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君たちはどう生きるか 感想

ぶっちゃけエンタメとしての面白さは薄かったです…。 私は7/14(金)公開日に仕事終わりで観に行ったのですが、 観終わった客の9割は頭に?が浮かんでいて、残り1割のオタクは座り込んで真剣に考察してる…そんな状態でした。 話の内容が、主人公眞人の主観で描かれているため分かりづらく、宮崎駿本人も「私自身、訳が分からない」と言った本作。 自分なりに嚙み砕いてみたいと思います。 プロットを自分なりにまとめると、 ■考察 今作のテーマは「悪意」でしょう。 物語前半で兵器工場で

    • グリッドマンユニバース 感想

      まず良かったのが、テレビアニメの続きが蛇足になっておらず、視聴者が見たかった・気になってたものが描かれていること。 GRIDMANで記憶を失っていたゆうたのその後。DYNAZENONでゆめと付き合い、ガウマと別れたよもぎのその後。 これらに全て向き合った上で、文化祭の演劇で皆がまとまり、演劇の台本を説明することで、アニメのストーリーを振り返る超構成。 (上映前、内容を忘れていた私は最終話を流し見してから行ったんですが、必要ありませんでした) テーマはアノシラスのセリフ通

      • 西部戦線異状なし 感想

        本日3月13日に発表されたアカデミー賞にて撮影賞、美術賞など4部門受賞した西部戦線異状なしをNetflixで見た時の感想です。 途中一時停止しないと見ていられない衝撃的な内容でした。R16+作品。 <あらすじ> 第一次世界大戦中の欧州。祖国ドイツのために戦おうと意気揚々と仲間たちと西部戦線へ赴いた17歳のパウル。しかし、その高揚感と志は、最前線の凄惨な現実を前に打ち砕かれることになる。 <補足・冒頭シーン> 西部戦線とはスイスからフランスにかけて数百メートルおきに掘られて

        • ヴィンランドサガ 感想

          アニメを見て、一番印象的だったのは1期18話「ゆりかごの外」のクヌート王子覚醒シーンでした。 「真の愛」(アガペー)について哲学的な要素を嚙み砕いた説明、演出に感動したのでメモ代わりの感想書きます。 ■愛とは ⇒ クヌートの決意 クヌート王子は忠臣であるラグナルを亡くした際に、神父に問いかけられます。 神父「ラグナル殿のあなたへの思いは愛ですか?それは愛ではないのではないですか?」 クヌート「ラグナルに愛がないのなら(中略)親が子を・・・夫婦が互いを・・・ラグナルが私を大切

          すずめの戸締まり 感想※ネタバレ注意

          今作「すずめの戸締まり」ではテーマやメッセージがはっきりしていました。演出・展開から一歩踏み込んで考えてみます。 ①母親は思い出の中 本作最大の特徴は、母親が思い出の域を出ない。という点です。 君の名は。では本来死ぬはずだった三葉と体を共有しやり取りを交わすことで、町の人と共に救い出すことに成功します。 本作亡くなった母親を救うどころか会うこと、語りかけてもらうこともできません。あくまで鈴芽の思い出の中にだけ存在し、生者と死者の境界が分けられています。 母親からの視点は

          すずめの戸締まり 感想※ネタバレ注意

          竜とそばかすの姫 感想 前半ネタバレ無し 後半ネタバレ有り

          感想を共有したい人、もやもやする人向けに書きました。 ■ネタバレ無し ①思春期の高校生の過去や心に抱えている傷まで映像として見せて深掘りする数少ない長編アニメ ②細田作品の魅力  魅力の1つとして、メインキャラの過去~現在を視聴者が観た上で、そのキャラが下す最終的な決断にあると思います。  今作も前後半30分はこの魅力が詰まっていました。  個人的には中盤の脚本でメインキャラの主観で深掘りしてほしかった。①を描くなら尚更してほしかった(細かいとこはネタバレ有で) ③家

          竜とそばかすの姫 感想 前半ネタバレ無し 後半ネタバレ有り

          タコピーの原罪 テーマ考察&感想

          ジャンプ+で連載中のタコピーの原罪。 テーマの考察と感想です。※ネタバレ注意 まず、誰が見ても分かる通り、タコピーはドラ○もんのアンチテーゼです。 土管のある空き地・未来から来た便利な道具を出すタコ・しずかちゃんという名前 真っ向から喧嘩を売っています。 ドラ○もんの世界は親や学校は正しいもので、その中で、テストの点が悪かったり、ジャイアンのいじめを道具で”助けます”。 タコピーの世界では道具では助けられません。 タコピーは子供同士のいざこざとしか捉えていないため、その

          タコピーの原罪 テーマ考察&感想