言葉選びが運命を変える？
かつてないほど「言葉」が影響する時代です。ほとんどの人がスマホを持ち、人とのコミュニケーションや情報発信に「言葉」を使います。その言葉は画面に残るので、失敗したらえらいことになります。
マザー・テレサの名言のひとつです。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
思考➡言葉➡行動➡習慣➡性格➡運命 とつながってます。
つまり思考が先で言葉になると言ってます。「思考に気をつける？ ムリムリ」地球のおばちゃんは65歳になってしまい、今さら思考を変えるのも難しく、当然性格も変えられない状態です。
そんな時、目についたのが『すごい言語化』という本。本の帯の裏（表紙をめくった部分）によく似た文章が書いてありました。
どんな言葉を使うかによって、思考が変わり、行動が変わり、結果が変わります。言語化は人生を「確実に」豊かにするのです。
言葉➡思考➡行動➡結果 とつながっています。
ビジネス本なので「どう表現するかではなく、何を表現するか」が最も大事と示しています。何を伝えたいのかを明確にする。そこがブレていたら伝わらない。仕事でイメージすると「なるほど」と思えます。
思考に気をつけるのは難しいけれど、言葉からスタートするのはできそうやん。希望が湧いてきました。
そういえば、言葉で思い当たること、二つ思い出しました。
①流行り言葉の失敗、②略語の悩み。
①流行り言葉「やばい」で失敗したこと
「やばい」という言葉は若者だけでなく一般的に使われるようになってます。テレビ、動画、身近なところで違和感なく耳にするようになりました。
3年ほど前でしょうか、シニアのヨガ教室で明るいノリで行こうと「〇〇になるとやばいです」わざと言ってみました。結果はシーン、反応なし。自分でもすべったと明らかでした。その瞬間「私、品が良くない」と頭の中がいっぱいに。恥ずかった・・。
それ以降「やばい」の言葉づかいには慎重になりました。べつに使わなくてもいいんですが、「やばい」には良さがあると思うのです。意味的には「危険なさま、驚き、最高」など、さまざまな表現があり、しかも重すぎない。さりげなく発信できるので、使いやすい。たとえば、誰かをほめるとき「最高です」「素晴らしい」と言うとなんか大げさに感じるころがありますが、「それやばいです」とほめられると、受け入れやすかったりします。
②略語の悩み
長年介護の仕事をやってきましたが、ある時期から略語をバンバン耳にするようになりました。たとえば、
カイフク（介福）➡介護福祉士
サセキ（サ責）➡サービス提供責任者
「カイフク？・・あ、介護福祉士の略ね」「サセキ？ サービス提供責任者ね」。私はもともとの名称を知っているから理解できました。
ところがある時、掃除の方法で「仕上げはタウパーで」と口頭で指示を受けました。「タウパー？」忙しい合間での指導でしたが、「タウパー」が何かわかりません。申し訳なく「あの、タウパーって何ですか？」と聞きました。指導者はペーパータオルのある場所まで私を連れていき「これです」と指さしました。ペーパータオルのことを「タオパー」と言うのか。初耳でした。
この経験から、略語はスピード時代に便利な言葉ですが、意味を知らない人に使うと反対に「時間のロスになる」と思いました。
さっきの例で言うと、「タオパー」を最初から「ペーパータオル」と言ってくれれば、その一言で理解できました。ところが意味がわからない者に略語で伝えると、「それは何のことですか？」と聞かなければならないし、また教えなければならない。時間のロスが発生してしまいます。
結論
冒頭に戻ります。
①思考➡言葉➡行動➡習慣➡性格➡運命（マザー・テレサの名言）
②言葉➡思考➡行動➡結果（すごい言語化の本）
両方とも「言葉」は最初の部分にあります。言葉選びは、思考と行動に影響が及ぶと示してます。①では運命まで。②では結果に。
ということで、地球のおばちゃんは、できるだけ略語は使わず流行りの言葉も気をつけて使い分けることを学びました。
最後に老化予防として、略語より本来の言葉を使うメリットもふたつ。
・活舌が良くなる➡「サセキ」より「サービステイキョウセキニンシャ」（早口ことば風）
・いざというとき意味が説明できる➡「サセキ」を「サービス提供責任者」と日常的に言ってると、「サービスを提供する責任者です」とすぐに思い出せます。そして文字に書くのもしやすいです。
という訳で、この先も言葉を大切にしていきます！ もしかしたらマザー・テレサが言うように「運命」も変えるかも知れませんし・・