足の指で床を押せるようになったら、小指の爪が生えてきた
加齢とともに、足の小指の爪が小さくなってきました。右は爪が見えなくて、左はかすかに爪がありました。毎日足をじっくり見る習慣もなく、爪切りの時に気づく。「小指の爪が無くなっても、別に困れへんやろ」とほったらかしでした。
ところが、指を動かし指の腹で床を押せるようになると、小指の爪、右が3ミリ、左が7ミリに伸びてきたのです!「爪ちゃん、生きてたん?」とびっくり。
いつから? 昨年からヨガ教室で取り入れた「足の運動」がはじまりです。講師の自分ができなければ教えられません。どんな動きがあるのか、靴や爪切りの影響など、次々調べ自分で実験しているうちに回復したのです。
〇足に注目した経緯
6年前58歳でヨガインストラクターになり、生徒さんの裸足をみる機会が増えました。指が動かない、動かすとつる、ウオノメ、タコ、外反母趾、巻き爪などなど。足首から下と足首から上のギャップがすごいのです。「体は動くけど足動きませ~ん」足に無頓着すぎて、かわいそうな足が多すぎ。「足、問題ありや!」
かと言って、自分の足も問題ありだったのです。(調べれば調べるほど)
そんな中、ネットを見てたら『日本フットケア・足病医学会』が奈良で開催(2023年2月)されるのを知りました。「奈良やったら近い、行ける」
参加者は医者や看護師といった医療従事者が多く、患者がさまざまな原因で足の状態が悪化するケースを知りました。特に潰瘍や壊死の写真はグロテスクで衝撃を受けました。「私にできることは?」介護福祉士、介護予防運動指導員でもあります。介護予防として足部をメインした運動療法ができると考えました。
2023年7月『足のコンディショニングヨガ』の講座を開始しました。
毎回1枚のテキストを作っての座学。足の骨格模型を使って骨の構造を見て知ってもらう。足指、足裏、足首のエクササイズ、立ち方、歩き方と仕上げていきます。ヨガですから、自分と向き合いしっかり観察してもらいます。
〇足の動きは手に近い
足の骨は片方で26個もあり、手と同じように細やかに動かせるようになってます。
足の指が使えないとどうなるか・・
爪の異常・アーチの崩れ・ウオノメ、タコ・浮指・ハンマートゥ(指が曲がったまま)などにつながってしまいます。(他にも靴や爪の切り方、スキンケアも影響します)足先は心臓から遠く、動きが悪いと血行不良となり冷えやしびれも現れやすいです。
〇自分の足を知る5つの項目
①足裏(ウオノメ、タコ、硬い角質など)
②足の表面、爪(足指のウオノメ、タコ、指の腹のとんがり。爪の変形)
③足の血流(足の動脈に手の指をあてて脈に触れる)
④足全体の色味(顔色といっしょで足色をみる。温かさも確認)
⑤足全体の形(指の変形、アーチの崩れなど)
これらを観察して、当てはまるのがあれば対策が必要です。
〇まずは
・グー(げんこつの骨➡MP関節がみえる力強いグー)
・チョキ(親指と4本の指がしっかり分かれるチョキ)
・パー(指の間が離れる大きなパー)
・アーチの運動(床に足の裏つけて親指だけ指紋を押すように押し付けつけ
られる➡小指も同じ➡5本の指の腹をつけたまま押せる。爪が上を向いた状態でキープ)➡アーチが上がる
〇動かない場合
慣れるまでは脳からの伝達がスムーズではないため、まず手で動かしてあげます。(手が届きにくい人は道具を使うとか。左右の足をこすったり絡めたりして刺激を得る)その感覚を脳で感じて指令が届くよう訓練する。ポイントは正しい動きを足に覚えさせることです。
〇習慣にする
普段から、足指を動かす、足首を伸ばしたり縮めたり回したりするといいです。つりそうになっても、続けていくうちにつりにくくなります。靴を履いてても、足の指が着いてるかの感覚を確認する癖がついてほしいです。
〇足の爪の正しい切り方
足指の長さに合わせて切る。短く切ると周りが盛り上がりやすく、ヒフに食い込みやすくなります。私は深爪しすぎでした。子供の頃、親が切ってくれたような切り方が定着してしまいます。子供さんには気をつけて正しく切ってあげてくださいね。
〇最後に
私の足が正常かと言うと、そうでもありません。課題はたくさんあります。ですが、生徒さんはもっともっと足に問題があるのです。なぜここまでなってしまうのか・・わからないです。
だから、何を伝えれば役に立つのか。方法を選ぶのに迷います。
まだまだ発展途上ですが、足の健康から体全体の健康へとつながるように、生徒さんのニーズを知って提供していきたいと思います。