暮らしの革命は田舎から始まるのかもしれない|鳥取で感じたことの記録
プロローグ
昨年の秋頃、僕はパートナーと日本の暮らしをめぐる旅を始めた。
僕たち二人が旅をしようと決めたきっかけは「自然と切り離されたように感じる暮らし方」への強い違和感だった。
そんな直感に従い、千葉県いすみ市で古民家暮らしをするプロジェクトで僕らは出会い、旅に出たんだ(詳しい経緯はこちらから!)。
小さくて優しい、暮らしの革命
僕らは、この8ヶ月間で15ヶ所を超える、様々な農家さんやご家族、コミュニティを訪れた。
「旅の大まかな目的」と「南に下る」というざっくりすぎる方向性以外はほぼノープランだったのにも関わらず、ご縁や流れ、内なる声に身を任せていたらこうなった。
エコビレッジやオーガニックファームと呼ばれる場所だけでなく、キャンプ場や一軒家にもそれぞれ約2週間以上滞在させていただいた。
だけど、どの場所にも共通することがあったんだ。
みんな、自分たちのできる範囲で暮らしを手作りして、できないことは身近な人たちと補い合っているということだった。
地域社会から独立してすべてを自分たちだけでまかなっているというところはなくて、食べるもの、着るもの、住む場所、付き合う人々、生活に使うどこからエネルギーを持ってきて、どこに流すか⋯⋯生活に関わるあらゆることの中で「自分たちにできることは何か?」「ワクワクしながらできることってどんなことだろう? 」「手放してもいいことがあるとしたらそれは何?」そんなことを(ときには模索しながらも)小さく、優しく、日々を編んでいる人たちばかりだった。
持続可能なビジネスのあり方や、動植物を含めた環境に負荷をかけない暮らしの重要性が叫ばれて久しいけれど、近い将来、僕らの暮らしに革命が起きるとしたら、きっとそれを起こすのは、彼らのような人たちじゃないかと思う。
そんな暮らしの様子を少しでも分かち合えたらと思い、感性が揺さぶられ続けている鳥取での滞在記録をこの記事でシェアしたい!
鳥取での暮らしと生業の記録
これは、3年前のご縁がつながってしばらく過ごさせていただくことになった、鳥取県の用瀬という地域での滞在記録だ。
エピローグ
汽水空港を営むモリテツヤさんは、旅をする僕らに奈良や島根、埼玉のおもしろい地域やコミュニティのことを教えてくれた。
そして、テツヤさんご自身も、『午前中だけ仲間と田畑を耕す「モーニングファーマー」という活動を通じて、やりたいことと食べていくことの両立をみんなができるようにしたい』という夢を語ってくれた。
それ、実現できたらみんなハッピーやん。
僕らが住むこの国には、そんなことを心から感じさせてくれる方であふれている。
派手にメディアに取り上げられたり、大きな経済効果を叩き出すことはないかもしれないけれど、有機物を食べた微生物たちが折り重なってプクプクと発酵するように、日本中の「田舎」と呼ばれる場所でおもしろい “うごめき” がすでにたくさんある。
焦らず、ゆっくりでいいから、僕たちも僕たちなりに、小さくて優しい革命の一部になれたらと思う。
ここまで読んでくださり、ほんとうにありがとう!
P.S.noteでサークルを始めたよ🐑
僕たちが移住先と出会うまでの旅のプロセスをほぼリアルタイムで、一緒に愉しめるコンテンツをつくっているので、ご興味があったら見てみてね👋