![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65351151/rectangle_large_type_2_7bb9025f92b25134ace6b7a4565a3cc4.jpeg?width=1200)
「ヴィジュアル系が好き」というフィルターを通して聴くJ-POP
2ヶ月ほどnoteを更新してみて気づいたこと
私が一番好きな音楽ジャンルはV系。
世間一般では「ヴィジュアル系」と呼ばれるそれは、
実際一概にはこれという音楽のジャンルが存在しない世界でもあります。
実はV系好きを謳っておきながら、
V系バンドについて語っている記事は限りなく少なく、
せいぜいJanneDaArcを好きな人はこれを聴け!と嘯いているくらいです。
ふと、
なぜ私はV系バンドのことを語らないのだろうと見つめ直してみました。
note歴はまだ2ヶ月ですがこれまでSNSは嗜んできたので
mixiやTwitterで10年ほどもの間に語り尽くしてきたからかもしれません。
いや、そうも思ったけど読み返してみるとそういうわけでもなさそう。
読み直して気付くのは、
事あるごとに特定のアーティストの名前を挙げていること。
やれ浅倉大介だ、T.M.Revolutionだ、ジャンヌだとこうだ、あーだ。
なるほど、つまり、
私はアニソンを聴くにしても邦楽を選別するにしても
V系っぽい要素のあるものに惹かれているのだな、ということなのでした。
以下、それを4400文字くらいでしたためてみました。
▶V系とは
パブリックイメージではギターじゃっきじゃきでドラムが疾走、
ベースがうねってボーカルが喉声で気持ち悪くヴォエーって叫んでる、
そういうイメージでしょうか?
(↑※世界的ギタリストMIYAVI在籍)
たしかにそういったバンドがひしめいていた時期もありましたが
少なくとも私が好んで聴いているV系はほとんどそういうことはないです。
せいぜいギターのチューニングが下げられているものが多いかな、くらいで
普通にポップスとか軽めのロックと大差ないのではないかと
個人的には思っています。
知ってる人だけに伝わる言い方をするなら、
いわゆる"ソフヴィ"と呼ばれていたジャンルに相等します。
(↑※CUNEのボーカル×アニメ【セハガール】作曲者在籍)
共通しているといえば内省的な歌詞、マイナーを基調とした楽曲、
といったところでしょうか。
探せばそういう曲はJ-POPにも普通に多数存在します。
大ヒットするかどうかはともかくとして、日本人は短調がお好き。
それは音楽理論の専門書等を読めばどれにも書いてある項目です。
ただ私は暗い曲は好きですがスローテンポな楽曲は好みません。
ファストでアップテンポな楽曲が好き。
だから自ずとV系に好きな曲が多いなと
感じてしまっているだけに過ぎないのかもしれないですね。
故に、初めて買ったCDがT.M.Revolutionとなってしまったのは
それはもう必然だったというわけです。
(↑※若かりし頃の西川貴教)
●V系好きが好きな邦楽とは<サウンド編>
では、暗くてアップテンポなJ-POPってどんなの?となるわけですが、
中学生の頃の一番のヒロインは相川七瀬です。
もうこれはヴィジュアル系と呼んで差し支えないでしょう。
歪みまくったギターにブイブイ主張激しいベース。
ボーカルが女性という以外に逆にV系と違う要素は何だと問いたい。
実際V系関係者の参戦も多いプロダクトだしね。
ただ、相川七瀬は売れていました。
だから好んで聴いていてもまったく怪訝に思われなかったのは幸いでした。
同時に、自分の好みの特異性にも気づいていなかったわけですが。
なんでみんなは聴かないんだろう、と
疑問を抱いたきっかけの曲があります。
それは。The KIX-S。
ビビっときました。
これはかっこいい。みんなも好きだろ?と触れ回りました。
ですが、「え、誰?」と問われ、「自分も知らん」と返します。
でも知らないアーティストでもかっこよければ聴かない?
ただ、今さっき視聴したらかっこよかったんだよと主張だけします。
ここで初めて、普通
日本人は"売れてるアーティストでなければ聴くことすらしない"
ということを目の当たりにしたのです。
こーれは悪しき風習だと思うのですよぉ。
特に私が育ったのは最寄り駅まで車で30分といったようなど田舎。
町内にCD屋など6畳ほどのスペースがあるだけ。
そう思うと、今の時代はほんと良くなったよね……
90年代は様々な音楽番組があったので、
そこそこ売れてるアーティストの情報はTVで摂取できました。
特にオリコン50位まで発表してくれるCDTVは毎週の楽しみ。
今日はどんな音楽を見つけられるだろうとワクワクしていました。
主にJ-ROCKの入り口はここになります。
ランキングでは当然数秒しか流れないので、ブランキーは始め
このPVのサビ部分を見たときに「堂本剛が歌ってる!?」
という勘違いから入りました。
ブランキーを聴けば当然の流れでミッシェルにもたどり着きます。
イカ天の頃は私はまだ音楽に興味を抱くことすらなく過ごしていたので
出会うのが遅かったことは否めません。
そしてドラマ主題歌で気になる音楽が出てくるのも必然。
まぁイエモンはV系とも対バンが多かったようなので
親和性もあったんじゃないかな。
逆に、ぜんぜんV系関係なかったのに、
V系の事務所に関わる人が出たのがMOON CHILD。
今思えばバンド名はそれっぽいですね。
まぁ結局V系好きが好むツートップはバンプとポルノだと思いますけどね。
ちょいファンタジーな歌詞と異国情緒も混じったサウンドで
異世界とか魔界とか行きがちなV系の世界観に非情にマッチしています。
特に乗車権の人気はすごい。
……あ、貼る動画間違えた。(間違えてない)
サウンド的なアプローチとしてはこの辺りがわかり易い例。
そう、なにもV系だけを聴いてるわけではない、
ということがお分かりいただけたでしょうか。
●V系好きが好きな邦楽とは<ビジュアル編>
見た目が美しければV系とみなすのでしょうか。
だったらジャニーズでバンドなTOKIOもヴィジュアル系じゃない?
まぁこの曲は布袋寅泰のせいかも知れません。
BOOWYはV系に多大な影響を与えているので
結果V系だと言われても文句ないけど本人は不本意かも。
ラルク以上に物議を醸しそうです。
……いやラルクは本人(TETSUYA)以外は
ヴィジュアル系としか思われてないけどね。
ちなみにV系好きが好きなジャニーズはKinKi Kids一択。
謎ですよね。男女問わずV系好きはもれなく大好き。
ロックな曲あるわけじゃないのに。
KAT-TUNはそういう意味では訴求力が高いです。
上田竜也とか亀梨和也なんかは見た目もそっちよりだと思いません?
あんまり好評ではなかったのか残念ながら一曲で終わってしまったけど
これは摩天楼オペラにでもカバーしてほしい楽曲です↓
素でかっこいいのでメイクをする必要もありません。
というのも、V系は化粧していて当たり前、というのは紛れもない事実。
メジャー行って薄くなることはあるけど、
往々にして中性的な見た目はある程度維持していると思います。
であれば、THE ALFEEはV系という人ももしかしたらいるのでしょうか。
……あ、うん、高見沢俊彦はヴィジュアル系だと思う。
フォークトリオに属しながらソロでメタル引き散らかす姿は
もはや否定のしようがありません。
まぁでもこのカテゴリで一番なのは、
元ジャニーズであり見た目も超絶かっこいいONE OK ROCKですかね。
逆にV系好きでワンオク聴いたことない人見たことないかも。
……あ、また貼る動画間違えた(間違えてない)
●V系好きが好きな邦楽とは<歌詞編>
もう一つの要素。それはあまり声高には歌われない内省的な歌詞。
実際V系が好きな人にV系の魅力は何?と問うと
「世界観」なんてドヤっと答える人が多いでしょう。
でも世界観ってなんやねん。
そんなん持ってないアーティストの方が少ないやろと一蹴したい。
一応、色んな感情をひっくるめて"暗い歌詞"としましたが
自分で分析するに"中二病"感だと思います。
世間や大人に対する理解してもらえない鬱憤。
そういったものをV系は声にして叫んでくれるのです。
浜崎あゆみなんかは当時の代表格ではないでしょうか?
自分のことばっかりで何の情景もない、と大人は批判してたりしたけど
これが若者の心を打ったのです。私も例外じゃない。
mixi全盛期の頃はV系オフ会に参加していましたが
実際浜崎ファンも多く、しれっと選曲に混ぜてきた人もいました。
V系でもカバーされることが多いのは椎名林檎。
彼女の出現は、後に彼女のフォロワーが多数誕生したことを思うと
革命だったのかも知れません。
後にロリータやゴシックに重きを置くことにする川瀬智子、
彼女の歌詞もまたV系に通じる冷たさを放っています。
生楽器主体なサウンドに乗っかるダウナ―なボーカルは
そのまんま男性が歌えばもはやただのV系と遜色ありません。
V系といえばメンヘラ製造機。いや、そういう人を呼び寄せるのか。
Coccoはそういう曲が初期は多かったです。
本人の精神的な儚さも美しく。それが魅力と感じた人も多いでしょう。
……というか大ヒットしたあの曲も
よく聞けば最後だいぶ怖いこと歌ってるけどね。
『遺書』とかはそのまんまムックとかメリーに歌ってほしいけど。
そしてデビュー曲はABC好きにどうぞ↓
歌詞の内容と言えば、V系の歌詞って自決する曲も多いですよね。
それを感じたわけではなかったのですが
ランキングで一瞬しか流れなかったけど
強烈に興味惹かれたのは奥田美和子。
まぁこれよりももっと断定的な歌詞改変Verがアルバムに収録されてるけど。
その手法もはやDir en greyじゃん。
最近だとYOASOBIもこれに含まれます。
センセーショナルな歌詞は
一周回って昨今は割と当たり前になってきた感じもありますね。
ボカロや歌ってみたというインターネットカラオケマンの域を超え
Adoの『うっせぇわ』は
アングラ音楽と捉えてる人はもはや居ないでしょう。
……最後まで貼る動画間違えてる(間違えてない)
Afterword
というわけで、前回は誰も知らないアーティストを特集したので
今回は誰もが知ってるアーティストを取り上げてみました。
どうしても自分のルーツを辿らざるを得なかったので
90年代-00年代特集っぽくもなりました。
まぁ結局何がいいたいかと申しますと
・V系だけが好きなわけじゃない、ちょっとヘヴィなポップスが好き。
・見た目は結果的には重要っぽい。
・歌詞は後ろ向きな方が好き、ちょっと過激なくらいが丁度いい。
となります。
見た目重要なんかい、と非難受けそうですがこんなもんでいいんですよ↓
マキタスポーツかっこええやん。
お笑いとしてるのが納得行かないけど。
ソレで言うと田村淳はジャスティス。
本気でヴィジュアル系というものに向き合っています。
私は応援していますよ。
前回の記事書いてるときに
「あ、これ全部結局V系っぽいってことよなぁ」
と思ったわけです。
もう既にV系じゃない人たちのV系曲と、
V系とは馴染みなさそうな邦楽のPVしか貼ってない辺りに
私の天邪鬼さが伺い知れますね。笑
では次回、
「ヴィジュアル系が好き」というフィルターを通して聴くアニソン
をお楽しみに!(※次の記事がそうだとは言ってない)
いいなと思ったら応援しよう!
![えいちびぃ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60795814/profile_f578141e92882d771730f20da51a81cb.jpg?width=600&crop=1:1,smart)