日本と世界の統治の違いと今の日本
小名木善行さんの歴史の話を聞いていて、特に好きな話が「シラスとウシハク」という話です。
日本はシラス統治で、世界はウシハク統治なのだとか。
詳細はリンク先を見て頂くとして、これについてわかりやすい図があります。
(図の引用:昔の日本の農家には名字がなかったのか?)
世界はウシハク。
上下関係とピラミッド型の支配構造。
王が民を支配して、民は奴隷を支配する、みたいな構造ですね。
それに対して日本はシラス。
民衆は天皇という権威の「大御宝(おおみたから)」であって、権力者(征夷大将軍など)はその「大御宝」の統治を天皇から任されている、という構造。
天皇という権威以外はフラットな関係性のようです。
だから、世界は民衆には情報を与えず、愚民化しようとする一方、日本は逆に民衆に情報を与え、教育に熱心、という違いがあります。
しかし、それは江戸時代までの日本であって、今の日本はちょっと違うのではないかと思います。
特に戦後、GHQの占領政策から始まり、ウシハクがかなり入り込んでいるのではないかと。
おそらく今の日本は、シラスとウシハクが混じった、下のような状態なのではないかと考えられます。
<シラス> <ウシハク>
「天皇」 (外国の権力者)
↓ ↘︎信任 (↓所有)
↓大御宝 「権力者」(一部の権力者)
↓ ↙︎統治(↙︎所有)
「民衆」
シラスにウシハクが混じり込んでいて、大御宝であるはずの民衆は、知らず知らずのうちに、外国の権力者から所有されている状態なのではないかと。
シラスであれば、大御宝である民衆のために政治をするはずなのに、どうも外国の権力者のための政治をしているように感じられるのは、そのためではないかと、、
もし本当にそうなのだとしたら、本来の日本の「シラス統治」に、戻していきたいものです。