出前館【2484】赤字とLINE 8/10更新
本日は出前館に関するメモ
出前館はご存じの通り、出前仲介サイト『出前館』を運営。コロナ禍の宅配需要↑により売り上げ増中。この[1]出前セグメントのほかに、[2]通信販売セグメントがあり、こちらの伸びが今一つ。さらにLINEの子会社化することで資本増強。一方で、先行投資を続け、営利は連続赤字。特に人件費と広告費がおよそ2倍に。コロナは追い風となる中で、①先行投資および②増資が今後の業績にどうなるかを分析します。
1. 決算に関して
まず最新決算(2020年7月3Q)の結果
【売上高と経常利益(百万円)】
14 15 16 17 18 19 20
売上 3,558 3,661 4,154 4,943 5,430 6,666 -
経利 361 546 572 800 837 △39 -
売り上げは安定して増加しているが、赤字は拡大見込み。
一方でここ最近出来高増を伴う株価上げ。
経常損失あるも、売上堅調推移+先行投資への期待が株価上げに?
(10月本決算への期待度は高い)
で、四半期毎の伸び具合をチェックすると、
1Q 2Q 3Q
売上高 1,817 3,828 6822
経利 △202 △989 △1,917
→めっちゃ売上伸びてるわー。コロナは完全追い風!
売上高の成長度は四半期ごとに平均+94%の成長
コロナ禍は年内いっぱいは続くだろうから4Qも9000~12,000百万円程度まで売上が伸ばせる?
ちなみに3Qは前年同月比は+40%増
成長予測をどこで試算するかは悩ましいけど、
株価目標は利益が赤字なので評価しにくいが、
売上の伸びが例年の比ではなく、コロナ特需はあるかもだが、3Qを実力値とすれば年商270億・経利190億相当、4Q予想売上高を実力値とすれば年商360~480憶円・経利250~330億円相当の実力があっても良さそう。
もちろん今年は先行投資がかなり大きく、通年の経常利益は赤字だろうから、上記の数字はあくまで計算上の実力値
現在の時価総は1100億円ぐらいだから、仮に4~5年で1000億前後の利益を出す実力が期待できるならば成長度期待も込めて、割安
時価総3000億(=株価3500円)ぐらいまでは育って欲しいなあと思ってます。これまさにさっきのチャートの直近最高値の価格帯なんだよね~
10月本決算までにそこまで伸びてくれると
さ、い、こ、う。
2.LINEとの資本提携に関して
・目的: 8300万人のLINE ID+位置情報を用いて、出前館へブランド統合
・300億の資金調達+50名の開発チームをLINEより受け入れ→システム開発
・現在の出前館サービスに加え「テイクアウト」機能実装へ
・最終的に「イートイン予約」「事前オーダー」も実装計画へ
短信などにはシェアリングデリバリー🄬という用語が目立つ。
定義が今一つ分かりにくいが、従来の機能に加え、事前オーダーのうえ、テイクアウト(自分で取りに行く?)およびUberEats的なスタイル?を目指すのかなぁ。LINE側からエンジニアも50名近く、出前館側に移ったようで、10月本決算時に具体的な「新サービスローンチ」の発表とか欲しいよね。それに加えて予想外の上方修正とかあれば、来年も期待大したいです。