生きることにしました
17年前慶應病院で心臓手術をしました。麻酔から目を覚ますと気持ちが悪くすぐにナースコールしました。
看護婦が来て血圧を測ると下40、上60でした。
通常上は90〜130が普通です。すぐにICU へ運ばれていきました。
担当医の先生と7、8人の医師が集まり色んなところに注射針を刺したりして痛くて暴れていたら、麻酔を打たれて気を失います。
手術の時カテーテルが血管に当たり出血して心膜に血液が溜まった結果具合が悪くなったそうです。
あの時麻酔から目を覚ますのが遅かったらそのまま死んでいたのでしょう。
運良く一命をなくすことなく生きることになりましたが、その代償としてうつ病を発症しました。
仏教徒でなので生きる意味を知っていますし、それを教える立場にいました。
でも肉体的、精神的にもう無理で死にたいと思ったこともあります。
でも死ねないです。1人娘を幸せにしない限り死ねないし、死ねないです。
私の母は貧乏の中私を大学まで行かせてくれました。
自分がどんな病気になっても生きて私を守り育ててくれました。
その恩を母に返すには自分が生きて楽しかったよと言えることです。
また自分の娘を幸せにすることも母に返す恩だと思っています。
生きることは辛いけど人間として生まれてきたのだから寿命を全うするまで生きます。
自分にとって大切なことは今を生きることです。