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現状から逃げる選択は繰り返す

人生の中で、私たちは時に逃げたくなる現実に直面することがあります。私もかつて、そんな現実から逃げるために次々とブラック企業を渡り歩いていた時期がありました。それはまるで、苦しみから解放されることを求めて、逃げ場所を探し続ける旅のようでした。しかし、逃げ続けることが本当に幸せに繋がるのでしょうか?


現実から逃げる選択の繰り返し

私は、ブラック企業に勤め続けた理由を振り返ると、それは「現状のつらさから逃げたい」という安易な選択だったことに気づきます。日々のストレスや苦しみから解放されたいと願い、次の職場を選んだのです。しかし、その選択が必ずしも良い方向に進むわけではありませんでした。新しい職場でも、時間外労働や重労働、パワハラなどの問題に直面し、結局同じ苦しみが繰り返されるだけでした。

ある時、ふと「自分はどうしてこんなにも不幸を引き寄せてしまうのだろう?」と考えるようになりました。そして、そこで初めて、すべての選択肢が「なんとなく」「多分これでいいだろう」という曖昧な基準で行われていたことに気づきました。自分の本当の気持ちや欲求を無視して、ただ逃げるためだけの選択を繰り返していたのです。

自分のやりたいことを見つける

そんな日々を終わらせるきっかけとなったのは、「自分の出来ることをやろう」という思いでした。私は元々、ものづくりが好きでした。しかし、「稼げるだろう」という曖昧な期待で営業職や事務仕事を選んでいたのです。興味がないことを続けるのはつらいことですし、当然ながら実績も思うように上がりませんでした。

ついに限界を迎えた私は、「もうこれ以上、自分を偽り続けることはできない!」と心の中で叫びました。しかし、そう簡単に行動に移すことはできませんでした。長い間、ネガティブな感情に支配されていた私にとって、一歩を踏み出すことは非常に困難なことでした。「次もまた失敗するのでは?」という不安が頭の中をぐるぐると駆け巡り、恐怖が足をすくませたのです。

一歩を信じる勇気

それでも、私は「この一歩が未来を変える」と信じることにしました。次に選んだ職場は、自分が本当にやりたかったものづくりの会社でした。長い間、そこでお世話になりながら、私は自分の才能や情熱を存分に発揮することができました。そして、現在、私は個人事業主として活動しており、自由に自分のペースで働くことができるようになりました。

その会社を退職してからも、繁忙期には喜んで手伝いに行っています。それは、私にとって大切な場所であり、自分自身を成長させてくれた場所だからです。振り返ってみると、「逃げるための選択」から「自分のやりたいことを選ぶ」という大きな転換が、私の人生を大きく変えたのだと実感します。

出来ないことを認める勇気

また、私は「出来ないことを出来ない」と認めることの大切さも学びました。これは、仕事だけでなく、人間関係にも当てはまることです。無理して続けることは、自分自身を苦しめるだけです。それよりも、「やりたい」「出来る」と思えることを選択することが、自分を守り、成長させることに繋がるのです。

最後に

人生には、どうしても逃げたくなる瞬間があります。しかし、その逃げる選択が繰り返される限り、私たちは本当に幸せになることはできません。大切なのは、自分が本当にやりたいこと、自分が出来ることを見つけ、それに向かって一歩を踏み出す勇気を持つことです。

時間は止まることなく流れ続けます。だからこそ、自分の本当の気持ちに正直になり、無理をせず、やりたいことを選択してください。その一歩が、未来を変える大きな一歩になるのです。

私も、あの時「逃げるための選択」ではなく、「自分のやりたいことを選ぶ」という選択をしたことで、今の自分があります。もし、今あなたが何かに悩んでいるなら、自分の心の声に耳を傾け、勇気を持って一歩を踏み出してみてください。その選択が、あなたの人生をより豊かに、より幸せにしてくれることを願っています。

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