左玉の駒組み 対三間飛車 後手編
お久しぶりです。今回は対三間飛車後手番の左玉の駒組みについて解説していきます。
前回も書きましたが対三間飛車は先後で駒組みが大きく異なります。ですので二回に分けて書くことにしました。ただし最終的に目指す形は同じです。
先手が三間飛車を目指す場合、やっかいなのは3手目75歩です。(三間飛車ではなく石田流ではあるのですがまとめています。)これに対し44歩と角道を止めて駒組みすると駒組みが間に合わず、すぐに仕掛けられ負けてしまいます。なので一度54歩と突いて66歩を強制します。66歩を突かず78飛と回った場合の定跡はここでは割愛します。
ちなみにメロンは78飛に62銀と上がります。角交換して相手の土俵に入るのも嫌だからです。だいたいここで66歩を止めてくる方が多いです。
少し局面が進んで上図。早めに45歩と角道を開けるのは、前回の記事にも書いた通り46歩と突かれると駒組みが面倒になるからである。
ここから銀の配置と飛車周りを急いでいく。
さらに局面が進んで上図。
ここまで組むまでに注意すべきなのは24歩や端歩は省略すること。ただし玉側(1筋)の端歩は突かれたら突き返します。反対側(9筋)は突かれても無視します。突き返すと端攻めされるまでの手数が短くなってしまうからです。
この後は56銀には44銀右と出て、42角33桂としてから24歩と突いていきます。角を引くタイミングは先手が97角と覗いたタイミングが一番いいです。97角42角に同角成なら同玉と取ります。まだ飛車を引いていませんが、角の打ち場所はすぐにはできません。桂を跳ねてゆっくり引けば問題ないです。
42角に88角や79角と引くようではおかしいですが、実は実戦では44銀左に97角と出て31の地点を狙ってくることが多いです。みなさんもやられてみればわかると思います。
角を引いたりした後は、対四間飛車編でも書いた棒銀などで突破を目指せばいいです。相手が先に攻めてきても攻めている場所が違うので玉頭からカウンターパンチを食らわせることができます。
とりあえずここまで、対四間飛車、三間飛車の駒組みについて簡単に書いてきました。次は対向かい飛車、といきたいところですがこれは難しく、簡単には説明できないことが分かりましたので、対四間飛車、三間飛車の解説がすべて終わったのちに発表していきたいと思います。
よって次からは変化1つ1つに対して詳しく書いていこうと思います。とりあえず対四間飛車から始めていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。では次回もお楽しみに!