ドラマレビュー/名作の香り!21冬クール!②
どんよりどよどよ。
週末から気圧にやられてます、ほくろです。
さぁ全作品の初回放送が終了しましたね。
パート①はこちら。カバーイラストゆるかわ。
あれから結局火9は離脱してしまったのですが、後半戦も元々期待していた以上に魅力的なドラマが沢山始まりました。いやぁ、、濃い。凄い。
視聴継続は12本!(監察医朝顔/バイプレイヤーズ/ボス恋/にじいろカルテ/知ってるワイフ/夢中さきみに/俺の家の話/書けないッ/その女ジルバ/レッドアイズ/天国と地獄/君と世界が終わる日に)
冒頭に「この冬は深夜ドラマがアツい」とお伝えしてから始めたパート①に引き続き、パート②はこちらの一言から参りましょう。
\ \冬の名脚本家祭り、始まってます!!!//
(あの……ちょっと今回全体的にレビューかなり長くなりました……書きたいことありすぎて全然まとまんない⭐︎えへへ⭐︎)
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・テレ朝木9/にじいろカルテ
前クール「姉ちゃんの恋人」が何歳になっても弟を溺愛する女・ほくろの涙腺を毎話直撃したでお馴染み(?)の岡田惠和さん脚本作品!
・・・というか冷静に考えて2クール連続で連ドラ書いてらっしゃるの、やばくない?しかもこのドラマ既に全編撮影済なんだよ、やばくない?そのうえ年始にテレ東で石原さとみちゃんのSPドラマも書いてておられたよね?え、筆の速さやばくない??
といった具合の岡田脚本への安心感も去ることながら、この作品は発表された時点で大興奮してしまうほどキャスティングがわたしのドストライクでして。そんな中、唯一にして最大の懸念が、テレ朝制作ドラマだということ……。誠にごめんなさいなのですが、テレ朝にはシリーズで長くやってる刑事モノと医療モノのイメージしかないんだよ〜〜!!だからこそ、この面子を揃えた上で微妙だったら余計に哀しいなぁというおおきな期待と不安が入り混じっていたのですが、、結論から言うと、期待以上でした!ホッ!!岡田脚本ならではの “ひとさじだけ強烈なキツさの混じった現実×やさしくてあったかいファンタジー” みたいな世界観が映像美として大変うつくしく表現されているのが、まずもって良かったです。
そしてそこに磐石のキャスト!高畑充希ちゃんは「不安定に揺れる表情と声」を演らせたら間違いなくトップクラスの女優さんですよね。最近はカホコやらサクラやら一風変わった役が多いですが、個人的には月9/いつ恋のメイクばちばち・博多弁のセクシー木穂ちゃんが大っっ好きなので、またその系統もやって欲しいなぁと思う次第。
あと、初回はあまり目立ってませんでしたが、それでも時折映った安達祐実さんが醸し出すあどけない少女のような透明感がもはや化け物クラスで震えました。相関図で読んだ限りだとどうやら認知症を抱える役どころのようでして、旦那さんがその都度プロポーズする、と。はあ……。爆泣きしそうなので取り敢えずバスタオルを抱えます。
子役ちゃんに提供読んでもらうのも、ほんわかした雰囲気にピッタリでかわゆかった。
藤井風さんの主題歌もめちゃくちゃ合ってたから、はやくゆっくり聴きたいな〜〜!まじで今回キャストと主題歌チョイスしてくださった方々、そのセンス大天才!!!ありがとう!!!
・TBS金10/俺の家の話
木9が岡田脚本ならば金10はクドカン!!と言わんばかりの、これぞ宮藤官九郎ワールド。実はわたし「IWGP」も「タイガー&ドラゴン」も、世代が少し違ったこともあって観られてなくてですね。それでも分かるクドカン脚本の小気味良さと、そして何よりその世界の中心でドーンと構える主演・長瀬智也の圧倒的魅力!!もしかしてこれはもの凄い作品になるのでは、、と予感させる鳥肌モノの第一話でした。
感想はほとんどTwitterに書いてしまった通りなのですが、まず感動したのは「劇中で何気なくポロッと落ちた一言」を受け取った後、一拍置いてからその言葉が思っていたよりも自分に重く深く突き刺さってくる、ということ。例えば、病院で眠るお父さんの元へ再び向かおうとする寿一が玄関で呟いた「リングシューズなんか履いてくんじゃなかった」。勢いとか決意とかって日常に意識が戻った瞬間に呆気なく脆く崩れてしまうよなぁ、となんだか心が痛くって。あと舞さんの「自分の親だと思うと倍重い」なんかも短いながら強烈なインパクトでした。
介護や相続、加齢に子育てなど厳しい現実がテンポ良い中にも所狭しと並んでいて、特にわたしの両親世代に響きそう。まさにIWGPなどをリアルタイムで観ておられた世代ですよね。なのに、まったく説教臭くならず小ネタも織り交ぜて楽しめるのが流石クドカンなんだよなぁ〜〜。緩急ある世界観に笑って泣かされるんだろうことが、今から何だか幸せに思います。
こちらもにじいろカルテに並ぶレベルでキャストが最高に好みなのですが、ちょっと今回戸田恵梨香ちゃんの、いや、戸田恵梨香さんのド級の華やかさたるや!!!とんっっでもなかったですね・・・。何の装飾もないベージュのワンピースに薄化粧だけであんなにもエロいこと(言い方)あるかね!??慄いちゃったよ、わたし。
かつて「流星の絆」で変装した恵梨香ちゃんの小悪魔っぷりが最高だったので謎の女・さくら役をお願いした、という記事を拝見したのですが、めちゃくちゃ分かる〜〜!!なんというか、画面に恵梨香ちゃんがいると絶対に目がいくんだよな。わたしはこれを求心力、だと思ってるのですが、若手女優さんの中だと川口春奈ちゃんにも似たものを感じます。「気の強そうな顔をした気の強い女」が大好き。堪らん。名は体を表すと言いますがまさに彼女は恵梨香、って感じ!
はー、毎週金晩がめちゃくちゃ楽しみで待ち切れないです。現状、総合的にナンバーワンかな!!
・日テレ土10/レッドアイズ
平成の伝説、ごくせん・野ブタ。今やGoingに野球中継。日テレを愛し、日テレから愛され続ける男・亀梨和也……!誰よりも土10枠が似合うぜ……!いやこれは割とガチで思うんですけど、この枠ってトンチキと全力の狭間みたいなラインを毎度行ったりきたりするじゃないですか。あと一歩進むとネタになっちゃう、的な。そこを亀ちゃんは上手くやれるひとだと思うんですよね。日テレ作品に慣れてるのと相性がいいんだろうな。
内容としては「ボイス」制作陣が作ってることが丸わかりという恒例の要素 ①開始直後に愛する人を殺される②復讐を誓う主人公③真犯人は分からない④その犯人が裏で動いている 等が勢揃いでしたね。あと、あの部署のシステムが完全に「絶対零度」でフジテレビに怒られるんちゃうかと。ボイス+絶対零度+ややMIU404+クリミナルマインドっぽさもある、となんやかんや既視感でしたが総じて日テレドラマって感じだな。シシドカフカさんが唯一無二の存在感で良かったです!
・TBS日9/天国と地獄〜サイコな2人〜
木9に岡田脚本、金10はクドカンワールド。さぁ天下の日曜劇場どう出るか!?と思った矢先に満を辞してカムバック・森下佳子さん。ドンドンパフパフ〜!!冬の名脚本家祭りじゃ〜〜い!!!
「世界の中心で、愛をさけぶ」「白夜行」「MR.BRAIN」「JIN-仁-」「わたしを離さないで」「義母と娘のブルース」に並んで7作目のTBS × 森下脚本 × 綾瀬はるかという最強タッグ。つっ……強い……字面があまりにも強い……。
そこに高橋一生が加わるだなんて、始まる前からきっと面白いであろうことは分かっていたんです。えぇ、分かってハードルもガンガン上がってたのですが、、、まぁ〜〜〜面白かったですね。アッパレ。そして衝撃的に主演のふたりが巧い、巧すぎる。一生さんの起き上がり方、歩き方、怯え方、狼狽え方、すべてに驚愕。綾瀬はるかさんのニヒルな悪魔モードも最っ高だったな。まさに双方「憑依」のレベルで鳥肌。まったく読めない今後の展開にも期待しかありません。
主演以外のキャストもまた魅力的ですよね。えもたす(柄本佑さん)がただのチョイ役と思えないのは気のせいかしら。あと、白夜行では武田鉄矢さん、今回は北村一輝さんが関西弁の刑事役。お決まりパターンか?と思ったら森下さんは大阪のご出身だったのか。北村さんは内に闇を抱えた曲者が似合うんだよなぁ〜〜。
そして久々にプライム帯で観る溝端淳平くんが全然歳を取らなくて驚いたけど、まだ31歳だったことに重ねて驚いてしまった。学園モノの後はひたすら強気な上司に振り回される役をしてるイメージ(BOSSと新参者ですね)なのだけど、まぁ今回も完全にハマり役でした。国民的・後輩ワンコといえば!溝端淳平!!
ただ、要所要所のBGMが強すぎるのがやや気になります。指をトントンしたり耳を触ったりするタイミングで流れる「ここ重要でっせ〜〜!!」的なチャラーンってやつ。あと、あの天国と地獄の曲って絶妙に笑っちゃうんだよなぁ。きっと内容がいい分、余計(と感じてしまう)な装飾が引っ掛かるんだろうと少し思いました。
さてここからは余談なのですが、森下さんが語っておられる東京大学文学部宗教学科の卒業生インタビューがめちゃくちゃ素敵で。森下脚本の原点を想像できるようなエッセンスが沢山詰まっているような文章でしたので、ご興味おありの方はこちらを是非に。
>シナリオを書くときに心がけていることとして、シナリオの単純な図式としては、主人公がいて、敵対する悪人がいる、というふうな物語上の見え方がありますが、敵対する悪人にもこの人の信じるもの、理由なり、理屈なりが必ずあるんです。それをできるだけ多面的に表す、そのほうがドラマって絶対に濃くなります。現実社会の利害の対立においても、AさんとBさんが実はまったく同じ人間であったとしても、育ったところや、立っている位置が違えば、やはり敵・味方になるでしょう。
特にこの部分を拝読しながら痺れました。どうなっていくのか楽しみだな〜〜!
・日テレ 日10:30/君と世界が終わる日に
か、か、笠松将〜〜〜!!!!
一言目の感想はこれに尽きます。すみませんね、昨年うっかり沼インしてしまったもんで。(詳細は省きますがちなみにこちら)
そうです、綾野剛氏かと思いきや笠松将くんという役者さんなんですよ。竹内涼真くんのホリプロ繋がりとは言え、立ち位置的には大抜擢なのではないかな?陰のある役どころも雰囲気に合ってて良かったし。まずは彼を認識してから初めて地上波で笠松将くんを拝めたことに感謝、大変嬉しかったです。初回後に送られてきた(※わたしだけにではない、全世界にね)愛のあるこのツイートよ。くっ……クールな顔してるってのに優しいぜ……。
本編の内容はというと「ウォーキングデッドinJAPAN」としかまぁ言えないのですが、とはいえ主演の竹内涼真くんがTHE竹内涼真で大変好きです。先ほどの溝端くんが国民的・後輩ワンコならば、涼真くんは国民的・熱血全力ボーイだよなぁと思います。たけりょが醸し出す、仲間を誰ひとり取りこぼさない根アカの真っ直ぐさみたいなオーラって本当に見事で、それはきっとバラエティなどで見ている限りご本人がそういう方なんだろうけれど、画面越しですらいつも眩しくなるほど。素敵ですよね。
だから、というのも変な話になるのですが、ゾンビという異質な世界がドラマとはいえあまりにも非日常すぎて「竹内涼真を中心としたチームワーク抜群のクラスで演じるすっごいクオリティの高い文化祭の劇」を観てる感じがしちゃったんですよね。フィクションすぎて入り込めないというか。勿論お好きな方は好きだと思うので、わたしとの相性が良くないんだな。(作り物系が苦手)
後はやっぱり、地上波の本編終了後にHuluで6話もあるってのが消化不良を起こしそう。事前に予告されてても、綺麗に終わらんのかーい!!って絶対思っちゃうもんな……。と、諸々チャレンジングな作品ですが地上波のうちは脱落せず追うつもり。そう、推しの生存を見届ける為に。生きてくれ、笠松将!!!(恐らくですがたけりょを守る為に最後の方で死にそうだよね、つらみ、、)
***
てな訳で、個人的わくわくランキングは
★5 / 俺の家の話
★4.5 / 天国と地獄、バイプレイヤーズ、夢中さきみに、書けないッ!?
★4 / にじいろカルテ、その女ジルバ
以下、変わらずという感じ!
やっぱり夜ドラがアツいな〜〜、面白い。
そういえば、完走してから改めて書こうと思っているのですが今期から朝ドラ視聴デビューした「おちょやん」も三日坊主にならず追えてます。
見逃してもお昼と週末に再放送あるの、すごくいいですよね。有難い。初心者すぎてそんなことすら知らなかったぜ……!
「湯を沸かすほどの熱い愛」を観てからというもの、わたしは本当に杉咲花ちゃんが大っっっ好きなのですが毎日観ながら、は〜〜〜好き〜〜〜!と思うほど好き。(?) 杉咲花ちゃん自身がただでさえ演技が巧いのに、千代本人としてまだまだ下手な演技をするのも輪をかけて巧いし、これから千代ちゃんが大女優になっていく様を追えることが今後楽しみです。朝ドラってそういう成長過程に感情移入できるのがいいんだろうな〜〜、とハマる理由が段々分かってきました。圧倒的に出会える役者さんの数が多いのも楽しいですね!
素敵な作品が多い冬クール。
ますます加速してゆくこれからに期待^^