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【プレビュー】vs浦和レッズ ゼルビア、赤の聖地に立つ。ハードワーク・徹底・一体感で新しい景色を【FC町田ゼルビア2024年第16節 挑戦J1】

こんにちわこんばんわ、ひだりです。

2015年11月11日、熊谷での天皇杯は、僕がはじめて行ったゼルビア(ちょっと)遠方アウェイでした。野津田もまだ1、2回しか行ったことないくらいの頃なんですが、人生の夏休み的な休職中の暇にあかせたぼっち観戦でした。

中村祐也も出てたんだなーって考えてみればレッズユース出身でしたね。相馬さんなら当然出すか
J3が今より牧歌的だった時代、福島Uからもらったらしい幕。見れておーって思った。

サイドを切り裂いた宮崎泰右の果敢なドリブル、点を取られても取られても絶対にチャントを止めないゴール裏をすげーなーがんばるなーと思いながら端の方から眺めてたのが記憶に残っています。


時は立ち、今度は熊谷送りではありません。
日本最強のサポーター達が大挙して集う赤の聖地・埼スタに、ついに僕たちの青色が立つ。
2週連続のピックアップマッチ、チーム所属選手初のSAMURAI BLUE選出、新旧日本代表GK対決、圧倒的戦力のタレント軍団vs躍進の新参者と、なんだかめたらやったらの注目を集めて。

強烈ターンオーバーでチームの全貌を見せ始めたルヴァンカップ鹿島戦の衝撃も冷めやらず、動き続ける状況環境にめまいにも似た感覚を覚えつつも、決して浮足立つことなく、冷静な頭と強い情熱をもって、スーパータレント軍団にチャレンジャーとして胸を張って臨みたい。

アウェイ埼スタ、浦和レッズ戦、プレビューです。よろしくお願いします。


浦和レッズの現状

2023年はスコルジャ監督のもと堅守をベースとした良い戦いを見せるも、ACLでの戦い、決勝へ進出したルヴァンカップなど過密日程の影響などもあり大事な試合で勝ちきれず最終リーグ戦4位で終戦。

今季はスウェーデン1部BKヘッケンからペア=マティアス・ヘグモを招聘。ヘグモ式433と呼ばれるアグレッシブな攻撃的パスサッカーを展開しています。

リーグ戦序盤こそなかなか勝ち切れない試合が続いたものの徐々に調子を上げリーグ戦直近5試合は3勝1分1敗とまずまずの形で結果をだしつつあります。

https://www.football-lab.jp/uraw/match より引用

ただし、先日週中のルヴァンカップでは退場者を出して10人の長崎相手に痛恨の敗戦。

昨シーズン名古屋戦・アウェイ港サッカー場でのサポーターが起こしたトラブルにより今季天皇杯の参加資格を剥奪されているため、ルヴァンカップ敗戦により、浦和レッズは今季は残りリーグ戦のみに専念していく形となりました。

そんなタイミングの今節、今季J1に現れたなにかとお騒がせなヒールチーム※、J2初昇格ながらよくわからんけどなんか強い、現在首位に立つアンチフットボール※な新参者との対決、という状況も手伝い、レッズ側も相当なアラート状態で試合に臨んでくるものと思われます。

選手〜IN・OUT・選手一覧

https://www.footballchannel.jp/urawareds-transfer-2024/#google_vignette より引用
https://www.jleague.jp/club/urawa/player/ より引用

個が強い。名手、ヒーローとしてエルゴラ1面になったことあるような選手ばっか。レッズだもんなー。

出場不明ですが、武田英寿は青森山田出身、選手権では2018-2019優勝メンバーにして2019-2020キャプテンとして準優勝した経歴の持ち主。昨シーズン、レンタル移籍先の水戸で一定の存在感を発揮し今季レッズに復帰しました。
確かルーキーイヤー2020のトレーニングマッチには出場していて、ポポ時代のゼルビアとは対戦してた記憶。

シーズンオフではなくコロナ禍のリーグ戦中断前の時期でしたね。

基本フォーメーション:433(4123)

基本フォーメーションはアンカーを置く433(4123)。
ボール保持・非保持ともに、ボールと敵味方の位置・局面状況に応じて選手同士のローテーションや前の追い越しはするが、チーム全体として433のフォーメーションを大きく崩すことはあまりない。

試合時の振る舞いは、基本的には前線3枚と2インサイドハーフに適切なスペースを与え、個での仕掛けとショートパス連携でのユニット攻撃を活かす仕組みに見える。

守備:最終ラインとビルドアップ

守備陣4枚の懐深い守備。U23日本代表で平河とコンビを組んだ大畑歩夢のオーバーラップは力強く目立つ。基本はライン深めでもどっしりと守れる守備。

ビルドアップはうしろ4枚U字のボール回しでプレッシャー軽いポジションを探す。アンカーのサポートも使いながらCBショルツ、ホイブラーテンの前への持ち上がりもかませて前進。

まずはじりじりと最終ラインの高さを上げてから前33に配給、敵陣内高い位置で攻撃の起点を作る。

攻撃:インサイドハーフが持つと一気に加速。強烈な3トップで重厚な敵陣攻略

アンカーを底に、インサイドハーフがハーフレーン〜大外レーン使った前進とパス出しで攻撃を一気に加速させる。

選手の個人技レベルが高く、中盤でもワントラップでの外し、コース取り巧みなドリブルも織り込み、ダイレクトパスではたく繋ぎもできて、パスでも個人でも前進できる。

最前線には創造性・決定力に優れた強力な前目アタッカー3枚:中島翔哉・前田直輝のドリブルえげつないサイドと中央の2022J1得点王チアゴサンタナを活かす重厚な布陣でフィニッシュを狙う。

相手ゴール前では前3枚がペナルティエリア幅をニア・中央・ファーの3箇所に入る。バイタルエリアをアンカーやインサイドハーフが活用、機を見てSBが大外を攻め上がり攻撃の厚みを出す。

チームスタイル

以下、チームスタイルデータ。中央攻撃志向のポゼッションタイプ。引いてカウンターもできる。

https://www.football-lab.jp/uraw より引用

注目選手

日本トップクラスの圧倒的な選手層を持つチームなので注目選手は全員だが、攻守両面でゲームに変化をもたらしそうなのは、アンカー/インサイドハーフの安居海渡。

https://www.football-lab.jp/uraw/formation より引用

ボールを持った後の判断が早く、思い切りが良い。強力すぎるアタッカーを活かすパスやミドルシュート、ワンツーでのゴール前侵入など万能にタスクをこなす。仕掛ける力の高い選手が揃う中で、チーム全体の攻守のバランス、リズムをつけれる選手。

岩尾課長やグスタフソンもアンカー対応の実力者が多く、前線の個性が強烈な分、このアンカー位置の差配で戦いのカラーが変わりそうな印象。

中島翔哉、負傷の噂?

なお、浦議情報によると中島翔哉に怪我という噂も。

https://www.youtube.com/live/rlfyE2OOwDw?si=-DW_PXMTfK_fUaWP&t=2538 より。郡司さんテンションの上下を表情で抑え切れてなくて、いつものいつもの浦議出演時とちょっと違う感じでおもしろいのでぜひみんな見てほしいw

当然のように中島は個で攻撃リズムに変化をつけられるキーマンofキーマンなので、これが本当ならだいぶデカいが、実際はどうか。様子を見ていきたい。

ゼルビアの戦い方

  • 町田の守備を広げて中央攻撃で迫りたい浦和

  • ロングスロー持ち込みふくめサイドアタックで攻め切りたい町田

やりたいことが噛み合う状況ではあるので、今節町田がやるべきことは正しく「いつも通り」をいつも以上の徹底ぶりでやり切ること。

中央を通さない いっそ奪う、サイド前進はかりながらFWは最終ラインの裏を狙い続ける。

424での中盤パスルート封鎖

浦和最終ラインに対して背中でパスコースを切る寄せで、サイドハーフにボールを出させない。
2ボランチによるアンカー監視。
その上で中盤につけてきたら高速チャレンジ&カバーで潰し切って奪う。

ただし、それを柴戸ナシでやる必要がある。
レンタル契約に基づき柴戸が出場できない点は今節一番読みづらい最大の関門。禅斗キレキレで頼む。

ペナ角アタックに対するボランチのサポート

中央通せないとSB、インサイドハーフ、ウィングの連携でペナ角アタックが来るので、ボランチはしっかりCB・SB間の隙間を埋めるランニングを全力で。

基本CBはゴール前を塞いでおく必要があるため、結局前線ボランチがいかにうしろの隙を埋めるか、ハードワークはいつも通り、相手の個のクオリティを考えればいつも以上に求められる。

西川のGK&ロングボールへの対応

ビルドアップでのボール前進がうまく進まない場合、GK西川の高精度キックも浦和の重要な武器。
424の2の脇インサイドハーフやウィングめがけたロングボールも狙ってくる。
サイドハーフのプレスバック+ボランチのサポート、SBが前方封鎖して対応したい。

直接のFWあて・最終ライン裏へのフィードもあるのでCBはライン管理を適正に行ってしっかり跳ね返したい。

浦和アンカー脇の活用

4123の浦和に対し、アンカー1の両脇で起点を作り、アンカーのズラシ+サイドハーフの後退を促したい。浦和がアンカーの機転と差配で状況優位を産むサッカーならば、アンカーの仕事を増やして機能不善化を狙いたい。

いければオセフン、厳しければデュークの仕事。
敵陣内アンカー脇あたりで球際とセカンドボールの奪い合いを繰り返し、勝てれば一気のチャンス。負ければピンチなので、絶対に制したい。

両軍の得失点パターンから見えるセットプレー・クロス攻撃の有効性

https://www.football-lab.jp/uraw/preview より
https://www.football-lab.jp/uraw/preview より

セットプレーとクロスは、町田攻撃のストロングで浦和守備のウィーク。

浦和の守備を見るに、縦方向・前向きに奪う・跳ね返す対応には激強な一方、

  • 横からのクロス攻撃

  • ネガトラ局面で最終ライン背後を取るボールへの対応

  • 自陣の混戦から裏に抜ける動き

には若干の脆さがうかがえる。

町田の速い攻撃、サイドアタックの特長をふまえ、神戸同様、少し早めにリトリートして引いてくる可能性もあるが、半端な奪われ方さえしなければ、敵陣内で時間が経過すること自体は失点予防の観点で、そこまで悪くない。

引いてくるなら焦れることなく、むしろじっくり時間をかけて対応し時計の針を進めるのもひとつの手。

バイタルエリア活用・ポケット侵入・ペナ内への強引な突入・ロングスロー・CK・オフサイドライン越えた位置でボールを受けるスローインも織り込むのも良いかも。使える手は万策使って判断とメンタルに疲労を与え続け、スキを狙って決め切りたい。

ハードワーク〜移動距離とスプリント数の差をそのまま活かす

https://www.football-lab.jp/uraw/preview より引用

トラッキングデータを見ると、

  • 相手との移動距離差

  • スプリント数

  • 相手とのスプリント数差

で町田の方が優位、、とも必ずしも限らないが、多いという数字が出ている。

にもかかわらず、総移動距離は両チームそこまで差がないこともふまえると、浦和・ヘグモ監督のサッカーは大枠としては

  • 選手の適正配置への移動を重視する

  • 味方と相手、双方に対して適正な位置と距離を保ち、人ではなくボールを走らせるスタイル

  • 個の技術・打開力の活用

こうした要素の掛け合わせで構成されているものに読み取れる。

浦和のチーム原則に基づき1動く間に、町田は町田の原則で2、3の動きを取る。浦和がパスでいなし、こちらを走らせようとしてくるなら、町田はそれを越えて走りで上回りたい。

浦和が想定するゴールへのルートを徹底して塞ぎ続け、浦和にとって「なにかうまく前進できない」「めんどくさい」空気の中で、相手の焦れを誘いたい。


前節・磐田が見せたレッズへの善戦は見習いたい。

浦和戦終盤の磐田の封鎖は、町田との対戦でも見せた絶対にゴールを割らせない気迫と、少ないチャンスを一閃で決め切る覚悟を感じるものだった。

スタイル・戦力的に磐田はかなりライン低めな分、攻撃には移りづらかった印象はある。町田は槍的キャラクターが多いので、浦和のパス前進を塞いで奪って速く前へ、をシンプルに愚直に繰り返したい。

まとめ

あれこれ書きましたが、正直なところ、今節はルヴァン鹿島戦、衝撃的な我が軍サブメンバーによる鮮烈な試合を見た後だと、ハンパな前予想するのも若干の馬鹿馬鹿しさを感じなくもない気持ちです。

鹿島戦後のインタビューで黒田監督は浦和戦に向けて、最強のメンバーで臨むことを明言しています。

試合の中で得た材料をもとにメンバーを再考し、浦和戦には最強のメンバーで臨もうと思っています。

https://www.jleague.jp/sp/match/leaguecup/2024/052204/recap/#coach

ヴェルディ戦で負傷交代したオセフンの状況も読めません。今季前半戦のゼルビア躍進を牽引したハイタワーの不在可能性をネガティブに、鹿島戦で見せた2023スタメン級控えメンバーの奮闘をポジティブに捉えた際、私たちのチームは、次にどんな試合を見せてくれるのか。

調べれば調べるほど、やはり浦和レッズの個の強力さは本物で、圧倒するようなクオリティがあるわけで。そうした相手の実力を正しくふまえた上で、この赤く大きな壁を、町田はチームが持つ哲学と連携、一体感でこれに対峙し乗り越えたい。

万一人が代わったとしても、そんな方向の軸はブレずに表現してくれるだろうと信じています。


とてもワクワクする、楽しみな試合です。埼スタで私たちが眼にする景色はどんなものなのか。

明日はビジター自由席を確保済み。前に外せない予定があり、到着わりとギリギリになる見込みですが、ひとえぬチームの勝利を祈りつつ、一緒に闘いたいと思います。

今週末も楽しみましょう。共闘🔥

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