『衆知、主座、和を貴ぶ』
幸之助さんが今の日本を見たら、どのようにお話しされるのか?
そんな好奇心から、この本を手にしてみました。
初版は1982年。
実に40年も前の著書。
しかし、コロナ禍で混乱する今こそ読むべき本であると感じます。
日本の伝統精神である。
衆知を集めること。
主座を保つこと。
和を貴ぶこと。
改めて我々が見失ってしまった基本的な考え方を再興する必要性を感じます。
また、幸之助さんの日本、あるいは日本人に対する深い愛情を感じます。
『日本人は日本の伝統精神というものを見失いつつあるのではないか、伝統の精神が日本人の間からうすれつつあるのではないかという感じがします。日本の歴史、伝統を尊び、そこに一切の基礎を置いて物事を行なうというのでなく、むしろそれを軽視したり、あるいは否定するようなものの考え方も一部にはみられるように思います。そして、そういうところに、今日の社会におけるもろもろの混乱、混迷が生じてきた大きな原因があるのではないかという気がするのです。』
しっかりせないかん。
衆知を集め、自主性、主体性を持ち、和をもって貴しとなす。
松下幸之助の孫弟子として、多くの人に伝えて参ります。