偽りの優しさ・依存関係だった彼が過去になっていく。
『離れなきゃいけない』と頭ではわかっていても、心が追い付かない。
そんな恋愛をしたことがある。
嫉妬、コントロール、依存、執着、スピリチュアル?…
いろんなものがグチャグチャになったような、めちゃくちゃな恋愛だ。
数年がたった今でも、ずっと恐かった。
私の中には、『もしかしたら、彼も変わってるかもしれない』という期待もあって。
もしも、もう1度再開してしまったら…どうすればいいのかがわからなかったのだ。
夢を見て、考えながら文章を書いて…自分の気持ちに気づいていく。
今日はただ、そんなブログ。
こうやって自分の気持ちを整理して進んでいく。
それも私なんだと思う。
4/15(水)にみた夢①
カバンにしまっておいたパソコンが、壊れかけた。
なぜか、3~4年前に付き合っていた元カレがそこにいて。私は、彼にパソコンを見せようとした。
でも、パソコンは元通りに戻ってた。ブログも書けるし、問題ない。歪んでいた部分だって、元どおり。
『これなら大丈夫だな』と安心した私は、「壊れたかと思ったけど…大丈夫そうだから、気にしないで」と言い、その場を去ろうとする。
「パソコンをちゃんと見てあげる」と、呼び止められた。
「もう大丈夫だから」と離れようとするのに、「こっちに来たら、〇〇あげるよ」と、どこかに連れていこうとする彼。
「いらないから!」と言って、彼を避けるように逃げた。
そんな夢を見た。
目が覚めた私は、『あぁ、こんな感じだったな』って思った。
彼から離れようとするたび、『◯◯してあげるから』と機嫌をとろうとする。
断ろうとすると、「こんなチャンスは二度とない」「後悔することになる」みたいに言われたり。いつのまにか、わたしが悪い…間違ってるみたいに責められる。
結局、『今日こそ別れよう』と決めていたわたしの覚悟は揺らぎ、『離れたいな』と思ったまま時間だけが過ぎていく。
1日、2日、1週間…。その繰り返しだった。
『彼と離れなきゃいけない』とわかってるのに、すぐに別れを切り出すことができなかったり、簡単に気持ちが揺らいでしまったのは…
『彼といなきゃ、○○は手に入らない』と思い込んでいたからだった。
『彼と別れたら、彼以上の男性と付き合うことはできない。結婚なんてできない』という思い込み。
『彼といれば、開業資金があって、サロンを開くこともできる』『貯金が減り、仕事もできなくなった私は、彼がいなきゃ生きていけない』という思い込み。
『彼が好き』『彼と一緒にいたい』という思いではなく、『彼といれば、○○がある』『彼と離れたら、○○がない。生きていけない』と思い込んでいたから、彼と離れることができなかった。
「パニック障害を克服した」という元カレ
15歳くらい年上だった彼は、うつ病・パニック障害などになり、カウンセラー・ヒーリングの勉強をしていた。
そんなに優しく話を聞いてくれる男性はいなかったから、私にはものすごく新鮮だった。
15歳の年の差だって…『大学時代に、36歳くらいの人にあこがれてたんだし、ちょうどいい』とか、自分の中で『この人しかいない』『運命だ』って勝手に理由付けしてた。バカでしょう?(笑
彼は「パニック障害などを克服した」と言ってたけど…今になって思えば、完全に克服してなんていなかったんだと思う。
時間がたつにつれ、そのやさしさに違和感を感じたり、そのやさしさが『私のため』ではなく『自分のため』なんだと感じることもあったけど、気づかないふりをし続けた。
『この人しかいない』と必死に信じようとしてた。
『それ、おかしくない?』『なんで、私ばかり悪者にされるの?』と違和感を感じることも増えたけど、それを伝えるたびには話はすり替わり、私は悪者になり続けた。
否定され続けて、どんどんボロボロになって、自分を見失って、自信がなくなって…『離れなきゃいけない』と思うのに、離れることができなかった。
『彼以上の人には出会えない』という思い込み。
『この先、彼以上の人に出会えることはないかもしれない』と思い込んだのは、わたし自身への自信のなさからだったのか…
それとも、「僕はこんなにも~で…こんなにいい人はいないよ」と遠回しに言われ続けていたからなのか…。
たぶん両方だろう。
あの頃の私は、彼からの否定的な言葉を受け続けて、自信喪失してたし…負の連鎖みたいだったな。
『この先、彼以上の人に出会えることなんてない』
『彼を逃したら、私は一生、結婚できないかもしれない』
いつのまにか私は、彼から離れることができなくなってた。
コントロールとか、依存関係とか…いろんなものがごちゃごちゃな関係だったと思う。
それでも私は、彼から離れることができなかった。
『彼がいなきゃ、生きていけない』という思い込み。
私たちは、一緒にサロンを開くはずだった。
私には開業資金がなかったので、彼がお金を出してくれることになってた。
彼は仕事を続けていたけど…私は仕事を辞めてしまった。
貯金が減って、どんどん身動きが取れなくなていった。
同時に、彼に言われるがままに、いろんなものに被害者意識みたいなものが強くなっていった私は、セラピストとして仕事をすることもできなくなていた。
好きだった仕事なのに、働くたび、悪いところを指摘され続ける。被害者意識を植え付けられる。『自分を守らなきゃいけない』『お前は弱いのだ』と。
いつの間にか、お客様に触れることも怖くなって、自分を守ることに必死になった。
彼はそんなつもりないのだと思うけど…ある種のマインドコントロールみたいなものだと思う。もちろん、彼なりの正義なんだけど。
貯金が減っても、仕事をすることさえできなくなった私は、『彼がいなきゃ、生きていけない』と思うようになった。
『この人とは別れなきゃいけない』と体も心も拒否反応が出ているのに、離れることができなかった。
彼と離れて、気づいたこと
付き合う前の彼は、やさしかった。とても親切にしてくれた。
カウンセリング、ヒーリング…彼はいろんなことをしてくれようとしたけど、正直なところ、必要なかった。
別に、彼が何をしてくれなくても、そのままの彼でよかった。
彼が、わたしに気を使って優しくするのを感じるたび、私は申し訳なく思った。
何度も、「ヒーリングしようか?」と言ってくれる彼に、『彼のやさしさなのに、断り続けるのも申し訳ないな』と思い、1度だけ頼んだ。
私が望んでいない時でも、彼はわたしの状態を勝手に確認し、ヒーリングした。そして、私の悪いところを指摘する。
『親切心だから…』と、彼に話を合わせてるうちに、どんどん自信を失っていった。恐くなった。
今になって思えば、あの時に違和感を感じていたのに、『1回くらいなら大丈夫だろう』『彼の親切心だし…』と、彼のやさしさを受け取ったのが間違いだったなと思う。
もしも夢の中に私が、「こっちに来たら、〇〇あげるよ」という言葉を聞いて彼についていったら…
その先を想像すると、断ってよかったと思う。
また出会ってしまう可能性が恐かったことに気づけた。
彼と離れてから、自分がおかしくなっていたことに気づいた。
長い時間をかけて、やっと、ここまで自分を取り戻してきたんだと思う。
『もう彼とは会わない方がいい』
『彼に何を言われたとしても、関係を戻しちゃいけない』
頭ではわかっていても、ずっと、心の中にモヤモヤしたものが残ってた。
『もしかしたら、彼だって変わってるかもしれない』
『やっぱり、今でも彼のことが好きなのかもしれない(その後、恋愛してないから思ってるのかも…とも思う)』
『たまに彼を思い出すのは…心の中ではまだ好きだからなのかな?』
頭では『離れなきゃいけない』『これ以上、関わっちゃいけない』と思っていても、『それこそ、思い込みかもしれない』とか考えたりして。
自分でも、わからなかった。
まだ、彼のことが好きなのか。自分の本心は、なんなのか。
きっと、もう一緒になることはない。
…それでも、ずっとモヤモヤしてた。
夢を見て…目が覚めて思った。
たぶん、夢の中で私は、彼への思いを断ち切ったんだと思う。
何年もかけて、やっと”過去の人”になったんじゃないかなって。
もしも今、目の前に彼が現れたとしても、私は夢と同じ行動をとると思う。
私がこれから進んでいきたい道に、彼はいない。
ブログを書くのが恐かった原因の1つが、これだった。
もう1度、彼と出会ってしまう可能性が恐かった。
だから、小さな場所で、閉じこもっていたかったんだと思う。
そんな自分に気づかせてくれた夢とnoteだった。
少しづつ、進みための準備をしてるのかもしれないね。