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子どもをやる気にさせるコツ「のびのびやってるかな?」
ぼくが生徒さんと接するとき、いつも気にかけていることがあります。それは、
「のびのびやってるかな?」
ということ。
人って、のびのびやっていれば、自分の力を発揮できます。
だから、ここ、すっごく大事だと思ってます。
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例えば、小学1年生は、基本のびのびしています。
新しい漢字、新しい計算を習うと、うれしそうに宿題のプリントをやっています。
「パパ、それ書き順違うよ」って得意げに指摘してきたり(笑)
みんなと一緒に学ぶことが楽しくって仕方ないって感じ。
いろいろなことを吸収して、自分がパワーアップしていることがうれしくって仕方ない感じ。
だから学んだことをどんどん吸収していきます。
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でも、だんだんと「のびのび度」が低下してきます。
勉強についていえば、特に中学生あたりからでしょうか。
勉強が難しくなる。授業のスピードが速くなる。授業についていけない。
順位が出るから人と比べてしまう。親や先生、友だちからの評価が気になる。親からのプレッシャーを感じる(あるような気がしてしまうことも含めて)
いろいろなことが原因になります。
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こうなると「普通に」のびのびできなくなってしまいます。
昨日の自分より1ミリでも成長できれば十分なのに(これだってすごいこと)、
ついていけるかな?取り残されたらイヤだな。この程度と思われたくないな。
そんな不安や焦りから余計なことを考えてしまいます。
でも、こんな気持ちでは「普通に」のびのびできません。
自分の力を半分も発揮できません。
ブレーキを踏みながら、アクセルをふかしているようなものです。
やればやるほどツラくなります。
だから、もし、生徒さんがのびのびしてないと感じたら、メンタルを整えること、自己肯定感を回復させてあげることを考えます。
できなくても間違えても否定しない。同じことを何度でも説明する(前やったでしょという雰囲気を出さずに)
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勉強に対するネガティヴな感情を解消しないと、どんな言葉をかけても届きません。
まずはマイナス状態を解消して、スタート地点に立つことを考えます。
ある程度の「のびのび度」、ある程度の自己肯定感があれば、子どもは勝手に行動し始めます。
(ある程度で大丈夫です。100%のびのびなんて無理ですよね)
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また、「のびのびやってるかな?」という視点で子どもをみると、いろいろと気付くことがあります。ムリなことを言わなくなります(言えなくなります)
「ちゃんと勉強してるかな?」
だと、変な方向に行ってしまうかもしれません。何とかして勉強させようみたいな。下手すると監視してるみたいな。
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ただ、注意することがあります。
それは、いちいち声をかける必要はないってことです。
のびのびしてないからといって、そのたびに声をかけられたら、うっとおしいですよね。
つい言い過ぎてしまうこともあると思います。まずはじっくり観察することから始めましょう。
・最近、のびのびしてるかな?
・今日はどうかな?
・昨日はのびのびしてなかったけどどうかな?
って感じです。こんな視点で子どもを観察すると、いろいろと見えてくることがあると思いますよ。
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今回は「のびのびやってるかな?」というお話でした。
いいと思った方はぜひ試してみてくださいね。
ぼくはこのスタンスで接するようになってから自分がすごく楽になりましたよ。
そして、生徒さんや子どもとの関係がスムーズになりました。
最初はうまくできなくて、つい○○させたい!みたいな余計な考えが浮かんでしまいました。
でも、続けているうちに、染み込んできて基本スタンスになりました。
もちろん、たまには失敗しますけどね。でも、すぐに気づいて軌道修正できます。
PS.
「のびのびやってるかな?」は自分のお子さんだけに限りません。
家族、友だち、一緒に仕事をしている人にも使えます。
そして、自分にも(これ、結構大事)