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わたしは、このAIを刑事告発すべきだろうか?

 何かと話題のPR会社社長だが、刑事告発の根拠とされたnoteの文章は自白にあたるのか、公選法違反の証拠といえる当事者でなければ知り得ないものなのか、ふと「あの程度のコンテンツ(項目だけの文章)ならAIにだって書けるぞ」と思ったが、果たしてどうなのか。
 試してみたところ……個人の感想だが、既視感すらあり差はみられなかった。
 わたしは、このAIを刑事告発すべきだろうか?



AIからの成果報告

ChatGPT 4o mini

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あなた:

あなたはPR会社の社長です。候補者から宣伝戦略の依頼を受けました。選挙結果は10万票の大差をつけ圧勝でした。興奮冷めやらぬなか、選挙期間中にあなたが行った、選挙戦略の成果を具体的に報告しなさい

ChatGPT 4o mini, 2024.12

 AIへの命令文は「シチュエーションを与えて報告させる形」にした。
 おそらくは居ただろう他のスタッフとの差別化が図れると考えたからだ。

ChatGPT
選挙戦略の成果を報告させていただきます。

まず、選挙戦の成功にはいくつかの要因がありましたが、その中でも特に重要だったのは「ターゲット層の明確化」と「メッセージの一貫性」にあります。

ChatGPT 4o mini, 2024.12

 驚愕だった、ここだけでちょっと感動した。
 あのPR会社の社長の『成果』と同じだったからだよ。ChatGPTはリアルタイムの情報を持っていないが、アメリカではすでに数十年も前から、こうした分野のノウハウ本が出回っている。かねてから
  アドバイス(アイデア)により対価を得る仕事は、AIにとって代わられる
と言われてきた。これは偶然ではないだろう。
 ・生産性が乏しい
 ・知的活動とはいえない
どちらにも等しく当てはまる仕事だ、近々、AIに奪われる職業だな。

1. ターゲット層の精緻な設定とセグメンテーション
選挙戦開始前に、候補者の支持基盤を詳細に分析しました。特に都市部、郊外、そして農村部での有権者の関心や悩みを洗い出し、それに基づいてメッセージを調整しました。例えば、都市部では経済政策や雇用創出、教育への投資に焦点を当て、農村部では農業支援や地方創生のビジョンを強調しました。このように、各地域ごとの特性に合わせたキャンペーンを展開したことで、幅広い層からの支持を得ることができました。

2. デジタルマーケティングとソーシャルメディアの活用
選挙期間中、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を駆使して候補者のメッセージをリアルタイムで発信しました。特にInstagram、Twitter、TikTokなど、若年層をターゲットにしたプラットフォームでの発信を強化しました。ビジュアルコンテンツ(動画やインフォグラフィック)を用い、候補者のキャラクターや政策を親しみやすく伝えました。また、フォロワーとの双方向のコミュニケーションを積極的に行うことで、支持者の忠誠心を高めることができました。

3. ストーリーテリングの強化
選挙戦のキーワードとして「未来へのビジョン」を掲げ、そのビジョンをストーリーとして語る方法を取りました。候補者自身のバックグラウンドや、なぜ政治に挑戦するのか、どのような変革を目指しているのかを感情的に訴求することで、有権者に共感を呼びました。また、政策の具体性を示すだけでなく、その政策がどのように有権者一人ひとりに影響を与えるのか、具体的な事例を交えて説明しました。このアプローチが有権者に強い印象を与え、結果的に圧倒的な支持を集めることができました。

4. メディア戦略の最適化
選挙戦では、テレビ、ラジオ、新聞といった伝統的なメディアと、オンラインメディアをうまく組み合わせました。特に選挙戦後半では、テレビ出演やインタビューで候補者の人間性やビジョンを深く掘り下げ、メディア露出を最大化しました。また、選挙期間中に報道された内容や世論調査結果に即応し、時折メディアとの連携を通じて候補者の立場を強化する場面もありました。

5. 選挙イベントと地域密着型活動
候補者の顔を見て触れ合う機会を多く設けるために、各地でタウンホールミーティングや街頭演説を行いました。これらのイベントは、単なる政策発表の場ではなく、有権者と直接対話する重要なチャンスとして位置づけました。特に、地方部では「人柄」を重視し、候補者との信頼関係を築くための地道な活動が効果を上げました。

6. 迅速なリスクマネジメントと危機管理
選挙期間中、いくつかの突発的な問題や批判もありましたが、その際の対応も重要でした。迅速かつ的確なリスクマネジメントを行い、メディアやSNS上でのネガティブな流れを早期に収束させました。また、候補者自身が誠実に問題に対応し、有権者に真摯な姿勢を示すことで、支持を失うことなく乗り越えることができました。

7. データ分析とフィードバックループの活用
選挙戦の中で集めたデータを分析し、リアルタイムで戦略を調整しました。特に、SNS上でのエンゲージメント率や、集会での参加者の反応をもとに、メッセージやキャンペーンの方向性を微調整しました。この柔軟なアプローチにより、有権者の関心を常に引きつけることができました。

結果として
これらの戦略を組み合わせ、10万票の大差で圧勝を果たしました。選挙戦を通じて、候補者は有権者との信頼関係を築き、その結果として選挙の最終的な結果が現れたと言えます

この戦略がうまく機能した理由は、戦略の一貫性と、適切なタイミングでの柔軟な対応にあります。候補者の理念と政策を、有権者に最も効果的に伝える方法を選び、その実行に全力を尽くしました。

※:太字は著者による。

ChatGPT 4o mini, 2024.12

 わたしが弁護士やら大学教授だったなら、この記事で今日から自称PR会社社長だと主張されたとしても、誰も疑わないのじゃないか。
 ネットに書かれたものを『自白』とするには、より具体的な事柄を聞いてみるしかないのだが、もうわたしには自信がなくなっていた。


はたしてどれだけの作業量をかけたのか

 当事者にしか知り得ない事柄には具体的な『作業量』がある。体験からくる実感がなければ書けない情報だからだ。そこで第二の質問をする。

あなた:
あなたはそれにどの程度の『作業量』をかけましたか
ChatGPT:

ChatGPT
選挙戦の成功には、膨大な作業量と細かい調整が求められました。以下に、各戦略にかけた作業量の概要を示します。

ChatGPT 4o mini, 2024.12

 後から考えてみると「10万票の大差をつけて」との情報から、選挙の規模を類推して、作業量を見積もることができていたのだろう。注目すべきところは作業量が幅のある表現になったことだ。コンサル経験がある者にしては現実感が乏しいと感じる。

1. ターゲット層の分析とセグメンテーション
作業量: 約200〜300時間
詳細: 最初の段階で、有権者データ(年齢、性別、地域、職業、過去の投票傾向など)を徹底的に分析し、ターゲット層を特定しました。この作業にはデータサイエンティストやアナリストとの連携が必要で、戦略的にどの層を中心に攻めるべきかを決定するためのリサーチにかなりの時間を費やしました。各地域の特徴や有権者の関心事項を細かく把握し、それに基づいたアプローチ方法を設計しました。

2. デジタルマーケティングとソーシャルメディア戦略
作業量: 約150〜200時間(キャンペーン全体を通して)
詳細: ソーシャルメディアでの投稿計画、コンテンツ制作、広告運用、コミュニケーション管理に多くの時間をかけました。具体的には、SNS向けに短期間で複数の動画やインフォグラフィックを制作し、投稿のタイミングや内容を調整しました。また、インフルエンサーとのコラボレーションやオンライン広告(Facebook、Instagram、YouTubeなど)のターゲティングも綿密に行いました。SNSでの反応やフィードバックを分析し、その都度内容をアップデートする作業が大変でした。

3. ストーリーテリングとメッセージの一貫性
作業量: 約100〜150時間
詳細: 候補者の背景やビジョンをどのようにストーリー化するかを決める過程に非常に多くの時間をかけました。候補者自身とのインタビューを行い、彼のパーソナルなエピソードや理念を深掘りし、それを有権者に共感を呼ぶ形で表現するためのコピーライティングと編集作業が膨大でした。また、メッセージが一貫して伝わるように、全てのメディアやチャネルでの表現を統一する作業も行いました。

4. メディア戦略とリレーションシップ構築
作業量: 約120〜180時間
詳細: メディアとの関係構築や取材依頼、インタビュー調整など、メディア戦略にはかなりの手間がかかりました。特に選挙戦後半においては、候補者の露出を最大化するためにメディアとの交渉を頻繁に行いました。また、候補者のスケジュール調整や、メディア向けのプレスリリースの作成、イベントごとのアナウンス作業も頻繁に行われました。

5. 選挙イベント・地域活動
作業量: 約300〜400時間(全体の準備と実施を含む)
詳細: 直接有権者と接するタウンホールミーティングや街頭演説、地域での小規模な集会を計画・実施しました。これには、会場の手配、スタッフの調整、資料やプレゼンテーションの準備、候補者の演説内容の調整、フォロワーとの交流の仕方など、多岐にわたる作業が伴いました。また、これらのイベントの集客やプロモーション活動にも時間をかけ、地域ごとのターゲットに合わせたアプローチを行いました。

6. 危機管理・リスクマネジメント
作業量: 約50〜100時間
詳細: 選挙期間中には突発的なネガティブな情報や問題が発生することがありました。それに対する迅速な対応として、即座に対応策を講じる必要がありました。ネガティブキャンペーンへの対応、事実確認、反論メッセージの策定、SNS上でのリスクモニタリングなどを通じて、有権者の信頼を失わないよう慎重に対応しました。

7. データ分析と調整
作業量: 約100〜150時間
詳細: リアルタイムで得られるデータを分析し、選挙戦略を柔軟に調整しました。SNSのエンゲージメントデータや、イベント参加者の反応、地域ごとの投票傾向などを分析し、その都度キャンペーンの方向性を見直しました。データに基づいた戦略の微調整には、定期的な会議や報告が必要で、それが結果的に成功につながったと思います。

総作業量
全体で約1,200〜1,500時間にわたる作業を投入しました。この作業量は、キャンペーンチーム全体のリソースと時間をうまく配分し、候補者と共に戦略的に進めていった結果として、圧勝という成果を得ることができました。

ChatGPT 4o mini, 2024.12

 勉強になる。現実感は乏しくとも話は具体的だった。

 全体で1,200時間、1日8時間延べ150日ならスタッフと1ヶ月半でこなす量だ。エンジニアの見積もりならおよそ8人月で、これを715,000円で受けたのなら社員の時給は最低賃金を下回る300円ほどだろう。事務所は労基から処分を受ける。
 専門職としてボランティアと語ったことは間違いとはいえない。だが、それを「選挙ボランティア」などともいわない。

 もしわたしが告発するのであれば、これとは別の対価を受け取った証拠を示すことが大事になってくるのだろう。

 そこで監督者としての経験を問う形で、第三の質問をする。

あなた:
その作業量を5人のスタッフだとこなせないのでは?

ChatGPT
おっしゃる通り、5人のスタッフではこの膨大な作業量を効率的にこなすのは非常に厳しいと考えます。この規模の選挙戦略を支えるためには、いくつかの方法でリソースを最適化する必要があります。

リソースの最適化方法

役割分担と専門化 各スタッフが担当する領域を明確にし、それぞれの専門性を活かすことで、効率的に作業を進めることが可能です。例えば、次のように役割分担をします。
スタッフA(キャンペーン戦略・ターゲット分析担当):
  データ分析とターゲット層のセグメンテーション、戦略立案
スタッフB(デジタルマーケティング担当):
  SNS運用、オンライン広告、コンテンツ制作
スタッフC(メディア・PR担当):
  メディア対応、プレスリリース、メディア露出の調整
スタッフD(イベント・地域活動担当):
  タウンホールミーティングや街頭演説の運営、地域イベントの準備
スタッフE(危機管理・データ分析担当):
  リスクマネジメント、データ収集とフィードバックの実行
 各人が役割を特化して遂行することで、全体の作業を分担し、集中して作業に取り組むことができます。

外部リソースの活用

内部スタッフだけでは作業量が足りないため、外部のリソースも積極的に活用します。例えば:
 フリーランスのクリエイターやデザイン担当
 (SNSコンテンツや広告のビジュアル制作)
 外部のデータアナリストやマーケティングエージェンシー
 (選挙戦のデータ分析やオンライン広告運用のサポート)
 PR会社やメディア関係者(メディア露出や広報活動を補助)
 これにより、内製のリソースを最適化し、外部のプロフェッショナルの力を借りることで、負担を軽減できます。

ツールやテクノロジーの活用

作業効率化のために、様々なツールやソフトウェアを積極的に導入します。
例えば:
 SNSの管理ツール(Hootsuite、Bufferなど)を使って、
   複数のSNSアカウントの投稿を一括でスケジュールする
 プロジェクト管理ツール(Trello、Asanaなど)を使って
   タスクの進捗管理を行う
 データ分析ツール(Google Analytics、Socialbakersなど)を使用して、
   SNSやウェブサイトのパフォーマンスをリアルタイムで分析する
 これらのツールを活用することで、作業の重複を避け、時間と手間を省くことができます。

 キャンペーンの段階的な実施
 選挙活動全体を通して、段階的なスケジュール管理を行い、優先度の高いタスクから着手します。例えば、初期段階ではターゲット層の分析とメッセージの策定、次にデジタルマーケティングやメディア戦略に力を入れ、選挙直前にイベントや街頭活動を集中的に行うなど、タスクの優先順位をつけることで、全体の作業量を調整します。

 サポートチームやボランティアの活用
 選挙戦ではボランティアやサポートチームを活用することが一般的です。スタッフだけでなく、地元の支持者やボランティアが集まるイベントや集会で手伝ってもらうことで、日常的な作業の負担を減らし、スタッフは戦略的なタスクに集中することができます。

仮想チーム構成の例
 5人のスタッフで対応する場合でも、以下のように仮想チームを構成し、それぞれが重要な役割を担い、リソースを最適化していきます。

 スタッフ1: 戦略・データ分析リーダー
 (主にターゲット層分析と戦略立案を担当)
  役割: 主要な戦略の立案、選挙戦の全体的な方向性決定
  外部リソース:データ分析の外部サポートや専門家
 スタッフ2: デジタルマーケティング・SNS運営担当
  役割: SNSアカウントの運営、広告運用、インフルエンサーとの連携
  ツール: SNS管理ツール(Hootsuite、Buffer)、広告運用ツール
 スタッフ3: メディア・広報担当
  役割: メディアとの関係構築、プレスリリース、メディア露出の調整
  外部リソース: メディアコンサルタントや広報代理店
 スタッフ4: イベント・地域活動担当
  役割: 街頭演説や地域イベントの企画と実行
  サポート: 地元のボランティアチームと連携
 スタッフ5: リスク管理・進行管理担当
  役割: リスクマネジメント、データ分析、フィードバックループの実行
  ツール: プロジェクト管理ツール(Trello、Asana)

最終的な結論

 確かに、5人のスタッフだけでは全ての作業を単独でこなすのは現実的ではありませんが、役割分担と外部リソースの活用、テクノロジーの導入、効率的なタイムマネジメントを通じて、選挙戦の作業量をこなすことは可能です。重要なのは、戦略的に作業を分担し、必要な時に外部リソースやテクノロジーを活用することです。

※:太字、改行、段落下げは適時、著者によるもの

ChatGPT 4o mini, 2024.12

 既視感しかないのであらためていうが、これは削除されたnoteの記事などではない。いくらでもネットで転がっている数年前の記事からAIが導きだしたものだよ。商売になると思ったなら、マルっと暗記するような内容だった。

 SNS対応はひとりでやっていたことがわかる。それを可能にするのが、複数のアカウント投稿をコントロールするHootsuite、BufferなどといったSNSツールなのはすでに小学生でも知っている。◯◯キンがつかったことで有名になったYou Tuberのマストアイテムじゃないですか。


このAIを刑事告発すべきだろうか?

 これが証拠とはいえないはずだ。むしろ、証拠能力などカケラもない。やろうと思えば小学生さえ身近に感じ書ける内容だったことがわかった。
 自身の能力を過大評価する為、プロジェクトでの立ち位置を再確認する為に書くコンテンツ(項目だけの文章)とは、具体的にどういったものかがわかっただろう。昭和なわたしには天変地異でしかないのだがね……

あなた:
ありがとう、本当に助かったよ

ChatGPT
どういたしまして!お力になれて嬉しいです。選挙戦は大変な作業量ですが、戦略的に進めれば必ず成功に繋がります。もし今後も相談したいことがあれば、いつでもお知らせくださいね。

お疲れ様でした、そして改めておめでとうございます!

ChatGPT 4o mini, 2024.12

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