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[二十四節気:大雪]ジンジャーレモンキーマカレー
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二十四節気「大雪」
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2024/12/7〜12/20「大雪」
12月に入りぐっと寒さが増してきました。
今年は皆さん秋をどれだけ見つけられたでしょうか?
僕は自然豊かな環境に住んでいますので秋はたくさん見つけましたが、浸ることは出来ませんでした。熱くなったり寒くなったり、木々も慌てて紅葉しなくちゃならないような状況に加えて、飛騨スパイスカレー研究所実店舗のオープンがまさにこの日12月7日「大雪」とあって、まあ名残の秋を楽しめる状況でもなかった感じでした。
唯一秋に浸ったっぽいのが実店舗オープンを1週間後に控えた11月最終日のキャンプイベント。この日が僕のキャンプ薪ストーブデビューで、テントの中で薪ストーブの火を眺めている間はちょっとだけいろんな雑念を忘れることが出来ました…が、その後の現実への揺れ戻し感がヤバかったです。
とはいえ、いよいよ「大雪」ですよ。
二十四節気カレーを「晴明」からスタートして今回で17回目。少なくとも17種類の季節に合わせたカレーレシピを作ってきました。
実店舗のオープンを機に地球暦を振り返ってみましたが、こうやって見ると次回の「冬至」にはいよいよ最終コーナーを周るという…
今年はスパイスと戯れながら共に走った1年でした。
おかげさまで実店舗が開所いたしました!
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そして12月7日(土)「大雪」にはおかげさまで飛騨スパイスカレー研究所実店舗の開所を迎えることが出来ました。
飛騨スパ研ファンの皆様や多くの先輩方、仲間、家族に支えていただいたおかげです。本当にありがとうございました。
初日は11時開店で13時には予定の30食が完売…でした…が、イレギュラー続きで完全に後手になってしまい、お客様に最高の状態でカレーをサーブすることが出来ず…
でもそのおかげもあり、当面の課題がハッキリしました。
「最高の状態でカレーをサーブする」
まずはコレに注力するのみです。
なんてことをやっていたら、二十四節気カレーが全く作れない!
忘れていたわけではありません。17回作った二十四節気カレーの中でいちばん重たくのしかかったのがこの「大雪」のカレーです。
レシピはもう決まっているのに作るヒマがない…
でもこのままではいけないと、火曜日にメインとなる「飛騨地鶏の無水カリー」を仕込むと同時にお店にある食材を使って作ってみました。
というわけで、「大雪」のスパイスカレーです。
【ジンジャーレモンキーマカレー】
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ぐっと冷え込んできたので「大雪」のカレーは体がホカホカと温まるカレーを作りたい…と考えていました。と同時にあわよくば二十四節気カレーを開所日にお客さんに食べてもらえるといいな…という思いもありました。
こうなるとなかなか難しくて、飛騨スパ研では「オーガニック原料で作るカレーを提供したい」というルールと言うか哲学があるため、現状で使える食材がかなり限られるという制限が出てきます。
そんな中で生まれたのがこのジンジャーレモンキーマカレー。
使う食材は玉ねぎ・にんにく・生姜・トマト(缶)・レモン・国産豚肉・ココナッツミルク・基本のカレーパウダーマイルド・酒粕・塩糀・梅酢・米油
すべてオーガニックや化学調味料・保存料無添加の状態で店舗のキッチンにあります。自分で言うのもなんですが…制限とは言いつつもコレだけのオーガニック食材がキッチンに揃っているっていうのも凄いことです。
まずは4人前くらいを試しに作り家で待っている奥さんに食べてもらうと
「コレとても美味しいよ!」との好反応!
「明日コレをあいがけで出そうと思うんだけど…」
「これはありでしょ!」
…この一言で決定です。
通常のオペレーションもままならないのに、営業3日目にして「あいがけ」チャレンジですよ。
まあ水曜日で平日だし大丈夫だろう…と思いきや、オープンから満席で気がつけば4回転超…
あまりの盛況っぷりに気持ちがぶっ飛んでジンジャーレモンカレーをサーブする量がバグったせいで、30人前準備していたはずのジンジャーレモンカレーが24人で終了〜となってしまいました。
それ以降は「飛騨地鶏の無水カリー」のみの提供に…お召し上がりいただけなかった皆さん、申し訳ありませんでした。
お客様の反応も
「体が温まる」
「2つのカレーが全く違う味でとても美味しい」
などとても好評でした。
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というわけで、13日(金)と18日(水)・20日(金)の営業時には引き続きこの「飛騨地鶏の無水カリー」と「ジンジャーレモンキーマ」のあいがけをやりますので、気になる方はぜひご来店ください。
※14日(土)はイベントのため休業日となります。
こんな感じで開所日には二十四節気カレーを「あいがけ」で提供していこうかと思っています。研究所なんで、あまりメニューに縛られずに、日頃の研究成果を発表する場所として楽しんでいただけたらと思います。
二十四節気カレー以外にも楽しんでいただきたいカレーもあるので、たまにエキストラでそんなカレーも入れつつ、次回の開所日を楽しみにしていただける…そんな営業を目指しています。
しかもレシピはすべてこのnoteにて公開するという…大盤振る舞い…
でも、皆さんに身近な食材で積極的にスパイスカレー作りを楽しんでもらいながら、私達の体を作る「食」について関心を持っていただきたい!というのがこの飛騨スパイスカレー研究所のブレない思いなので、一緒に色々チャレンジしていけたら嬉しいです。
【レシピ】
材料 ー4人分ー
□生姜(みじん切り) 50g
□玉ねぎみじん切り 1個分
□にんにく(みじん切り)12g
□ダイストマト(缶詰)200g もしくは生のトマトの角切り
□れんこん(みじん切り)85g
□豚ひき肉 300g
□水100ml
□ココナッツミルク 200g
□塩糀 大さじ1
□梅酢 大さじ1
□酒粕 大さじ1
□米油 大さじ3
□基本のカレーパウダー”マイルド” 大さじ2
□レモン汁(国産)大さじ1(1/2個分)
□レモンピール 1/2個分
ーテンパリングスパイスー
□イエローマスタードシード 小さじ1
□ブラウンマスタードシード 小さじ1
□フェンネル 小さじ1
【作り方】
□下準備
◯カット
・玉ねぎ、にんにく、生姜、れんこんはみじん切りに、生トマトは使う場合は角切りにしておく
1.鍋に米油を入れマスタードシードをテンパリングした後、玉ねぎをキツネ色になるまで炒める。玉ねぎに少し色がついたくらいでにんにく・生姜を投入し、キツネ色になったらトマトを入れ強火で水分を飛ばしながら更に炒める。
2.1に酒粕、塩糀、基本のカレーパウダー”マイルド”を入れて弱火にかけながらよく混ぜ粘り気が出てきたら豚ひき肉を入れよく混ぜ豚ひき肉の色が変わるまで炒め、その後生姜、れんこんを入れ更に炒める。
3.全体に火が通ってきたらココナッツミルク、水を入れよく混ぜ沸騰させた後、弱火にして30分ほど煮る。
4.最後にレモン汁、レモンピール(皮の白い部分を取り除いてみじん切りか、グレーダーで削っていれる)、梅酢で味を調整したら出来上がり。
基本のカレーパウダー”マイルド”はコチラからご購入いただけます。
12月の開所日(営業日)案内
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というわけで、上記が12月(年内)の営業日となります。
なお、基本研究・製造拠点のため、スパイスカレー食堂としての営業は週3日ほど(水・金・土を予定)を予定しております。
場所や毎月の営業日のご案内については追ってInstagram等でご案内してまいりますので、チェックしてみてくださいね。