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【開催報告】第28回スキマ研究会 飛騨のしゃべり場-イベントはまちづくりにどう寄与するのか-

日時:2024年9月26日(木)19:00~20:30
会場:飛騨市役所 西庁舎 大会議室
参加者:8名


飛騨市で初開催となったスキマ研究会!
テーマは「イベントはまちづくりにどう寄与するのか」。コロナを乗り越えて、泣く泣く中止していたイベントが復活し、さらに新規のイベントも立ち上がっています。9-11月は同日に5つ6つイベントが重なっている事もしばしば。
活気がみなぎる一方で、出店者や司会、PAがつかまらなかったり、来場者数が伸び悩むなど主催者側の悩みも尽きません。

今回は、参加者か個人のイベントの思い出話に始まり、イベントという非日常に求める要素や、そこで得られる体験をどんな人に経験してもらいたいか、について話しました。
ここからは話の中で印象に残ったポイントを考察してみます。


キーワード①「混ぜる」

過去の参加者のイベント参加経験を辿っていくと「普通に生活していたら話せない人と話せた」ことがポジティブな記憶として残っていました。人の属性・個性、世代、ルーツ、趣味思考など。イベントは自分とは違う生活圏の人と関われるきっかけであり、コミュニティの窓口です。生活範囲の広がりや新しい価値観の芽生え、世界が広がることで夢・目標ができたり、自分の俯瞰・客観視力向上につながっていきます。
主催者のまわりにいる人、テーマに興味を持ってくれそうな人、そのテーマに触れて欲しい人をどう巻き込み、抵抗感なく受け入れあえる仕掛けがつくれるかが手腕が問われるポイントかもしれません。

キーワード②「自己実現」

ただ参加するのも楽しいけどイベント運営側はさらに面白い!来場者の楽しむ様子やアンケートなどに寄せられる感想や応援の声が嬉しい、という意見も挙がりました。
自分だけでは出来ないこと、仕事や学校では出来ないことを、同じ志を持つ寄せ集めのメンバーで作り上げるやりがい、達成感があるとイベント運営に携わったことのある参加者からの発言をきっかけに、意見交流はさらに深まりました。時間が要るし、大変だし、時には意見がぶつかる事もあるけど尊い時間です。濃い経験ができるのが運営の醍醐味ですね。
肌感ですが、飛騨地域はプロボの的に自分の専門性やスキルを惜しみなく投入している人も少なくないように感じます。普段は挑戦できないような事を思い切って実践して、それをステップに自分の目標や仕事につなげていく。それもまたDIYでつくるイベントならではの事です。

キーワード③「応援力・受容力」

キーワード①②を成立させるために必要不可欠なのは、”思い切って飛び込める”安心感です。今まで地域を育んできた人たちがその挑戦を理解して、応援してくれること、チームが新しいメンバーを受け入れてくれることです。
そして、挑戦する人たちも周囲へ理解してもらえるように誠心誠意伝えること、挑戦する土壌として豊かな資源があることに敬意と感謝をもち続けることが、継続に繋がるように思いました。

イベントの成果指標を参加者・来場者で取りがちですが、運営チーム内で新しい人をどれだけ巻き込めたか、自己実現・自己表現がいかに出来たかなどを指標にもつのも良いかもしれません。
なんでこんなにイベントがたくさんあるのかと悲観する事もできますが、むしろなんて豊かなで、贅沢な悩みなんだとも思います。

音楽が好き、アウトドアが好き、社会課題を啓発したい、映画鑑賞がしたい、等…みんな同志を探してイベントを実施します。誰のために何のために実施するか、運営チーム内で話し合うのはもちろんですが、別の(できればたくさんの)主催者とも話をしてみると新しい道が拓けるかもと今日の気付きがありました。
今日の参加者が福祉、イベント企画、行政、メディア、NPOそして大学生も来てくれて話が盛り上がったように、色んな角度から自分たちの挑戦を見れる機会は発見が多いですね。次のスキマ研究会も楽しみです!

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