【インサイドヘッド2 感想】いち視聴者からライリーの成長見守り隊と化す
※ネタバレ含みます!
ディズニーピクサーの最新作、インサイドヘッド2を観てきました。
↓予告編
通常、漫画やアニメのキャラクターなら「こういう性格」って決めなければいけません。
そうじゃないとキャラがブレるし、キャラがブレるとストーリーに一貫性が生まれないんですね〜
が!しかし!
インサイドヘッド2の主人公ライリーは
思春期という免罪符のもと、ブレてブレてブレまくります笑
そして今回はそれがテーマでもあります。
実際の人間って、フィクションのキャラクターみたいに一言で表せるような性格じゃありません。
昔のディズニープリンセスのような純粋で美しい心や
漫画の主人公みたいな強くて勇敢で優しいキャラクター性に憧れても
いつか自分の中にある正反対の感情に気がついてしまう。
「ああ、自分は違うんだ」と、子どもから大人になる過程で気づくタイミングが来ます。
でもそれでもOK、それも自分なんだ、と思わせてくれる。
それがライリーという主人公であり、インサイドヘッドという作品です。
おそらくそれでも、多くの子供たちはもっとかっこよかったり可愛いキャラクターに惹かれるだろうけれど。
もう少し大きくなった時にこの映画を思い出してくれたら、きっとこのメッセージに気づくことができるのだと思います。
あと個人的には、
ランス・スラッシュブレードとかいう小5くらいの女子が好きそうなゲームキャラが突然出てきてツボにはまったのですが😂
多分これは思春期を経験済みの大人じゃないとわからない笑いだと思う笑
私はまんまとかつての黒歴史を思い出し、頭を抱えそうになりました。
↓これ
へなちょこな技に呪われてるらしい。可哀想に。
そして私が一番印象に残ったのは
最後にライリーがホッケーをやっている間はヨロコビだけが司令塔の操作を任される、というシーン。
あれだけ複雑な感情の動きを描いておいて!
あれだけ全部ひっくるめて自分なんだよと言っておいて!
最後の最後にヨロコビの見せ場を作るという粋な計らい。
私はこのシーンで泣きました😭
前作を含め、
今まではどちらかというと感情が行動原理となっていて、ライリーはそれに振り回されがちでした。
しかし今回は今までとは全く違っていて
自我が育ったライリーが生まれて初めて
「ヨロコビを自分で呼んだ」シーンなんですね!!!!
なんたる成長😭😭😭
泣くでしょこんなん😭😭😭
そして同時に
「大人になるって、喜びが減ることなの?」とヨロコビ自身が言った中盤のセリフのアンサーにもなっていたのではないかと思います。
(このシーンも印象的だった)
おそらく上記の問いには、多くの大人がイエスと答えるのではないでしょうか。
まあ大人になると心配事が増えるし仕方ないよね。
しかし、
複雑な感情を経験し、自分のどんな面も受け入れ、ひとつ成長したライリーが
一番最初に感じた感情は喜びなんですよ。
それも他の感情が混ざっていない純度100%の喜び。
友達がいること、友達と一緒にホッケーができることなど
大好きなことをする瞬間に没入した時に感じる感情は喜びしかなかった。
つまり、喜びを感じる瞬間は、その気になればいくらでもあるんだよ!っていう
人生に疲れた(?)大人たちや
またはいつか大人になる子供たちに向けたメッセージだったのではないかと個人的には考えています。
そうだなあ
多分、大人になるとは感情に振り回されるのではなくて
そうやって自分の望むものを作っていくことなんだと思います。
いやまあそれが難しいんですけどね!
そんな感じで、インサイドヘッドの感想でした。
次は字幕で見たいです🤔