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「起業しなくても、ここで実現できる」— hicardで見つけた理想のチームと環境

デザイン事務所の雑用係からキャリアをスタートして大手広告代理店やフリーランスなどを経て、現在hicardのボードメンバーとなった鈴木雅人(ツモマー)さんにお話を伺いました。今までのキャリアのこと、hicardのデザイン業などについてお話ししていただきました。


雑用係からデザイナーに

——これまでのキャリアについて教えてください。

大学卒業後はバンド活動をしながらビデオレンタルショップでアルバイトをしており、いわゆるニートのような生活を送っていました。

それから人の紹介で個人で活動されているデザイナーさんと知り合い、その方のオフィスで片付けやお茶汲みなど雑務を担当するようになりました。そのデザイナーさんは、仕事は程よいペースでこなし後はほぼゲームをして過ごしていて、その生活がとても魅力的だったんですよね。それで自分もデザイナーになりたいなと思って。これがデザイン業界に触れるきっかけでした。徐々にWebやグラフィックデザインの仕事も手伝うようになり、コーディングも含め何でもやってましたね。この時の経験が現在の仕事の7割ほどを支えていると感じています。

——その事務所を出られた後は、フリーランスになったのでしょうか。

はい。Webやグラフィックデザイン、広告関連の仕事をフリーランスとして請け負っていました。それから広告代理店に入社し、プランナーやアートディレクターとして、CMやキャンペーン、デジタル広告、Web、屋外広告などさまざまな領域を担当しました。当時は代理店らしい華やかな日々を過ごしていましたね。
その後またフリーランスや、医療系のDXを行う企業に入社してプランナーの経験を経て、hicardに入社しました。

起業を考えていた。でもそれはhicardでできることだった。

——hicardを知ったきっかけを教えてください。

hicardのことは、PR TIMESで当時出していた設立のプレスリリースを見て知りました。デザイン業界に対して少し諦めを感じていた時に、こんな会社があるんだ、面白いことをやっていそうでいいなと思って。SNSで創業メンバーのLeoさんともつながっていて、イベントで軽く話したこともあって気になってたんです。
hicardの設立1周年後くらいに、SNSで簡単に募集ができるサービス「bosyu」(2021年サービス終了)でhicardがデザイナーを募集しているのを見つけて、連絡してみました。
はじめは業務委託としてジョインし、その後社員となりました。業務委託の時点では5人目で、社員になったのは8〜9人目だったかと思います。

——入社の決め手となったのは何だったのでしょう。

hicardのデザインのクオリティの高さやポテンシャルに強く惹かれました。それまでの自分の仕事では、予算やスピードを優先しなければならないことも多くて、クリエイティブの質に対して満足できない部分があったのですが、hicardは高い水準のものを作っていると感じました。

あと、業務委託として関わっていた時にhicardのメンバーとのコミュニケーションのしやすさを実感したんですよね。デザインのバックグラウンドを持つメンバーが多かったので、デザインに関する解像度が高くて話が早く、仕事がとてもやりやすかったのも良かったです。

実は元々、自分で法人を立ち上げようと考えていました。でも理想とするメンバーを集めるのが難しく断念しようとしていた時に、「hicardであれば、自分がやりたかったことを実現できるのではないか」と思ったんですよね。それで入社を決めました。

デザイナーがディレクションもする

——デザイナーの視点でhicardはどのように見えるものでしょうか。

デザイナーにとってとても良い環境が整っていると思います。自由な雰囲気でありながら、福利厚生もしっかりしていて、事務作業や会議が少なく、デザイン業務に集中できる環境ですね。バックオフィスのDaichiさんが「守護神」のような存在でみんなを支えてくれているのも大きいです。社内のコミュニケーションも楽で、ストレスを感じることはほとんどないです。

多くの企業では利益を最優先に考えることが多いですが、hicardでは「いかに良いものを作るか」という点を最重視しています。良いものを作るためにどうやってチームで取り組むかを常に考えていて、クライアントとの距離感も近く、一緒のチームとしてプロジェクトを進められています。

——デザイナーとしての役割について、どのように考えていますか?

hicardのデザイナーは、単にデザインをするだけでなくディレクションも担当することが多いです。デザイナー自身がプロジェクト全体の進行を把握し、主体的に動くことが重要だと思っています。

クライアントの多くは、「何が必要で、何を作りたいのか」がはっきりしていない場合が多いため、デザイナーがプロトタイプを作成して見える化して、皆で擦り合わせをしながら進めることが必要です。その時にFigma/FigJamなどデザインツールを使うこともよくありますね。

——hicardでは今どのようなお仕事をしていますか。

ボードメンバーとして、会社の財務関連の管理を代表のLeoさんやバックオフィスのDaichiさんと一緒に行っています。また、採用フローの整備、営業、見積作成、その他何かあった時のサポートなど、hicardがきちんと会社として成立している状態を保つために幅広い業務を担当しています。今まであれこれ色々とやってきたことが役立っているなと思います。

クライアントワークでは、エンタメ系、エンタープライズSaaS系、Web3関連などのプロジェクトを担当していて、クリエイティブディレクターとしてクリエイティブの質を高める役割を担っています。プロジェクトの目指す方向性をクライアントと共有し、時には「これはデザイナーの仕事なのか?」と思うようなこともありますが、そこまでやらないとデザイナーとしてのアクションを具体的にイメージすることは難しいと感じています。

さらに、社内のデザイナー育成にも取り組んでいます。若手デザイナーと積極的にコミュニケーションを取り、業務の進め方やデザインの考え方を共有しながら成長をサポートしています。hicardではコミュニケーションをとても重視してるので、Slackでの報告の仕方やクライアントへの伝え方など、コミュニケーションの取り方についても伝えていることは多いですね。

今春、新たに子会社を設立予定

——これからhicardで挑戦したいことはありますか?

2025年春に私が代表を務める「CASCA」というhicardの子会社を立ち上げる予定です。UIに特化した企業で、今までにない強いチームを作りたいと考えています。最強のUIで、これがあったら他のものはいらない、と思えるくらいのものを作りたいです。さらに最終的にはOSを作りたいです。スマートフォンやAIの次にくる「新たな当たり前」が生まれたときに、それを支えるOSを作れたらいいなと。

会社の代表を務めるのは人生で初めてなので不安もあります。ただ、周囲の方々が応援してくださることがとてもありがたく、その期待に応えたいと思っています。


朝は白湯を飲んで散歩をし、筋トレや冷水シャワーを取り入れるのが日課というツモマーさん。
腹筋を割ることを目標にしているとのこと。


ツモマーさんの個人発信はこちらからご覧いただけます。

https://x.com/masatosuzuki_

代表の北川とお送りするPodcast「Designer Hub」



インタビュー・執筆:石原杏奈 @anna_ishr

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