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高千穂峡の存在を初めて知った時の話(一人旅3-4日目 in宮崎)

大学生の頃である。
前後の会話は全く覚えてないけど、同じ学年の友達が急に印象的な夢の話をしてくれたことがあった。
ざっくり述べると以下のような内容だ。

「気がつくと自分は草原にいて、あたりは不思議な静寂に満ちていた。見上げると木漏れ日が自分と足元を照らしており、草原の中心部分には大きな川が緩やかに流れている。
川の流れを逆らうように歩いていくと、そこにはポツンと灯籠が立っていた。目の前まで来て灯籠を見つめた時、急に日差しが強く照り付け、辺りは白色に包まれた。
目を開けると、先ほどまでいた草原と川は消え去り、辺り一面は砂漠になっていてーーーー」

ここからさらにもうひと展開あるのだけど、まあそこは良いとして。
その夢の中で見た草原?の光景が、実際に訪れたとある場所と良く似ていたと言っていたのを妙に強く覚えている。
その場所こそ、宮崎県の高千穂である。

その話を聞いた時から10数年の時を経て、ようやく行く機会ができたことに静かに興奮した。ぶっちゃけ高千穂峡に行くために宮崎へ来たまである

高千穂行きのバスが出る延岡駅でホテルを取り、後は明日早起きするだけ。万全の体制で迎えた翌日は、

予報通りの大雨だった。
上の写真では伝わりづらいけど、歩くのが辛いレベルで大粒の雨が降っていた。さすがにこの中で高千穂に行くのは…ということで、翌日に延期することに。

しかし今日高千穂に行ってそのまま別の県へ移動するつもりだったので、ホテルは連泊でとっていない。別のホテルを取り直すも15:00チェックイン。
駅周辺をぶらついてみたものの、目に入ったのは田舎あるある、虚無のシャッター街。
(延岡市の皆さんすみません、ディスってるわけじゃありません。僕も田舎者なので親近感がものすごいだけです許して)

……5時間どうしよう。

他に暇を潰せる施設がなかったので、普段だったら絶対やらない1円パチンコで1/319の「花満開」を1万円分打つという暴挙に出た。
これが面白いことに全くといっていいほど当たらない。4円パチンコ換算なら4万円突っ込んだことになるのに…。

もうすぐ1万円を消化しきる、というあたりでようやく1回当たったが、確変に入ることなく終了。
こんな時間と金の無駄使い方法があったとは。一応暇は潰せたけど。

(ちなみにこの後ホテルに入り、近場のスーパー銭湯に行ったところまでは何となく覚えているが、夕方以降何をしていたのかびっくりするくらい記憶にない)

というわけで翌日。無事に晴れたので、バスに乗って高千穂市へ。

前日とは打って変わって、カラッとした晴れの天気だった。
いよいよ10数年来の憧れの地、高千穂峡へ実際に足を踏み入れる時が来た。

…坂道長いなぁ。
文章も長くなりそうなので、次回に続く


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