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こころとは何か?構造について学びましょう!

だれにでもある”こころ”
なんなんでしょう。
辛くなったり、悲しくなったり、イライラしたりと
いつでも同じじゃありません。
”こころ”には”気持ち”という感情が存在します。
気持ちには、うれしい気持ちも、楽しい気持ちもあります。
しかし、辛い気持ちや悲しい気持ちがいっぱいあると、うれしい気持ちはどっかに行ってしまいます。
辛い気持ちや悲しい気持ちはとても強くて、こころを占領してしまいます。
そうなると気分も沈み、何もヤル気にならず、苦しくてとても痛くなります。
お腹が痛くなったり、頭が痛くなったり、汗がいっぱい出たり、食欲もなくなります。
一晩寝て起きたり、気分転換をしたら、楽になっていることが殆どですが、それでも良くならない場合は、”こころ”についてキチンとした理解と辛い気持ちの対処を学ぶことで、上手に心と付き合う方法を学べます。
まずは、こころについて知り、学びましょう!
辛くて悲しいこころを解放させてあげる一歩を踏み出しましょう!

こころの構造


心の構造について話していきます。しっかりと学んで見ましょう! 

 これは、精神科の父と言われたフロイトの精神分析から提唱された概念で、ひとのこころには3つの層が存在している。意識できる部分と出来ない部分で構成されている。というものです。

ひとの精神の機能、構造を3つの機能とし相互作用するものである。

ひとのこころは3つの構造で成り立っている

  • Id(イド)別名エス:動物的本能・衝動性

  • SuperEGO(超自我):理性、親や周囲から教えられた道徳・良心

  • Ego(自我):二つの間で、現実判断や統制を保つ

◆ポイント
イド・超自我・自我の相互作用は、欲望を充足しようとするイドと欲望を抑圧しようとする超自我、その二つを調整しようとする自我の統制のせめぎ合いで成り立っている。

Id(イド)とは

 イドとは、激しく渦巻く心の釜で本能的な欲望、生理的な衝動が沸きあがっている部分で「したい」「欲しい」という快楽を求め、不快を避ける部分で、無意識領域にあります。私たちの生きる源がある場所です。

 ひとの心に欲求や衝動を感じると、その欲求が満たされるまで、苦痛や不快感を感じますが、すぐに満たしたい気持ちがあり、不快や苦痛を避けて快楽を得ようとする快楽原理で動いています。しかしこれは、ひとが生存るために必要な本能です。善悪判断はありません。「おなかが空いたから食べる」「眠いから寝る」「気に入った人と性的関係を持ちたい」などの食欲・睡眠欲・性欲の基本的欲求が基本にあります。

 そして「邪魔なものとは排除したい。攻撃したい」「お金が欲しい」「名声が欲しい」などもイドに近い欲望です。

 イドは、ひとを動かす原動力です。無くては成りません。欲求を満たすために社会的に認知された正当な方法で、欲求を満たそうとして文明や社会を発展させてきています。なので無いと困ります。

自我(エゴ)とは

 自我(エゴ)とは、自己中心的に快楽を求めるイドを条件や時と場所、対人関係などに合わせて抑制する機能を持っています。また、超自我イドとの葛藤を調整する働きも持っています。

 今の生活に環境にあった現実的な判断をするのがエゴです。なので、私たちは働き収入を得たり、幸福を獲得したり、対人関係を作れたり出来ます。イドの欲望をどのように現実的に適した形で実現させるかが仕事なのです。エゴが無ければ、争いや揉め事も多く、利益や幸福から逃げられてしまうことになります。

 イドの短絡的で無謀な欲望を諦めさせたり、現実可能な形としてコントロールしたりという働きをします。これが文化が発展し社会が充実し、文明が発展してきた理由です。

 エゴは私たちがともに生きていくためにはとても大事な機能です。そしてエゴは私たちの「心」とまで言われています。さまざま欲望をどのように諦めさせたり、なだめたり、形を変えたり、現実的に達成させたりとエゴが自分を表す鏡なのです。

 さらにエゴの機能を分類すると、

エゴの機能

  • 現実機能
    自分と周りを区別して、周りを現実的に捉え認知する機能。自分の立場や周りからの自分の評価を適切に把握する

  • 適応機能
    周囲の状況に合わせる機能。環境や他者に受け入れられる行動を取ったり、環境や他者を変えるために働きかけること

  • 防衛機制
    イドと超自我を調整して、不快感や恐怖感の心理状態にならないように自我を防衛する機能。

  • 統合機能
    イド・超自我・自我が調和的に機能するように調整する機能。ひとりの人格として”こころ”を写し出す

超自我(スーパーエゴ)とは

 超自我とは、善悪を判断して、善の行いをとるように勤め、悪の行為を禁止する良心の道徳の機能がある部分です。

 社会生活を円滑にするために最低限のルールを持っていて「人のものを盗んではいけない」「人には挨拶する」「うそはつかない」「ひとを殺してはいけない」「暴力は良くない」など、社会的な規範や、親からの躾などの道徳であり5歳くらいになり発展してくる。フロイトは親の躾が非常に強く関係していると言われています。

 超自我は、ひとが悪い行いをしないように監視する役割がありますが、超自我の行いが過度になると、エスの要求は却下され、全く満たせず、欲求不満の状態となりバランスを崩します。しかし超自我を騙すようにして無理矢理行うと、自我に罪悪感や恐怖感、不安感が出現します。過度な固定概念や道徳心、偏った思考などを緩和することが大事です。

 善い行いを勧める機能もあり、これは建設的で健康的な自我を作ることが可能になり、イドの欲求も満たされるような形になると「やる気」として継続する力となります。

超自我は、

  •  弱いと善悪の区別がつかず、反社会的となり暴力的行動や無配慮の言動をより安くなります。

  •  強いと自分自身の良心と照らし合わせ、自信を喪失ます。さらに自己評価が低くなり、自己嫌悪や無気力になる危険が高くなります。

適度な超自我を構築することがとても大事になります。

親の躾で超自我が影響される

 子は親の影響をとても強く受けます。それは、愛情形成に由来するものであり、子は親の愛情を求めています。そのため親の愛情を損ねないように、親から言われたことや親がやっていたことを自分の生活規範として内面化していきます。

 そのため、親からの十分な愛情を受け取れなかった子供は一生何らかの影響が出ると言われています。

 一度、内面化されたルールは価値観の根底に位置するものになりますので、改善・修正するのはとても困難になります。

 内面化されたルールで、さまざまな事に衝突する場合の改善方法は、認知行動療法が有効と言われています。内面化されたルール=スキーマを現在困ったことから見直し、スキーマを改善していくという方法です。

まとめ

 いかがでしたか?

こころの仕組みについて理解できたのではないでしょうか?

さまざまな機能が相互作用されて、私たちの”こころ”は成り立っています。

なので揺れて当たり前、時に苦しく、楽しく、悲しくなったり起こったりするのは、心のバランスとしては当然のことなのです。

しかし、イド・超自我どちらかの機能に問題があったり、自我の調整機能などに問題があると心の病を引き起こします。

心のバランスを気に留めて生活することは、心の健康においてとても大事なことです。

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