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重点道の駅「おながわ」開業 既存施設使い交流拠点 水産PRと復興状況発信

 女川町のJR女川駅前商業エリアが国の重点道の駅「おながわ」に指定され、3日に開業式が開かれた。既存の商業観光施設を活用した道の駅。観光や道路情報はもちろん、海の幸など地場産品販売を通して町の魅力を広めつつ、東日本大震災の復興状況なども発信する交流拠点としていく。【山口紘史】

国交省仙台河川国道事務所の中尾所長(右)から登録証が手渡された

国交省仙台河川国道事務所の中尾所長(右)から登録証が手渡された

 まちなか交流館で登録証伝達式と開業式があった。国土交通省仙台河川国道事務所の中尾吉宏所長から証書を受け取った須田善明町長は「重点道の駅の看板を背負うことは復興の後押しにもなる。愛される道の駅になるよう、皆で育んでいきたい」とあいさつ。開業を祝うテープカットは交流館前で行われた。

重点道の駅に指定されたJR女川駅前の商業エリア

重点道の駅に指定されたJR女川駅前の商業エリア

 同町にはJRや国道398号、離島航路ターミナルなどが通っており、町はこれら交通の特徴を生かして町中心部を観光地化することを国に提案。これが高い評価を受け、通常より手厚い支援が受けられる「重点道の駅」に登録された。

 対象はテナント型商業施設「シーパルピア女川」、観光案内所「たびの情報館ぷらっと」、交流施設「まちなか交流館」、観光物産施設「地元市場ハマテラス」の一帯。敷地面積は1万2721平方メートル。

道の駅「おながわ」登録証伝達式 (40)

テープカットで開業を祝った

 既存施設のほかに障害者や高齢者向けの屋根付き駐車場や24時間使えるトイレや授乳室も確保。商業スペースでは、女川で水揚げされた旬の魚介類を使用した飲食を提供するほか、水産加工品販売にも力を入れ、水産業のPRを通した地域経済活性化につなげていく。女川みらい創造が中心となって管理運営を行い、17―25日には開業記念セールを催す。


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