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12年ぶり復活 浜に活気 おながわみなと祭り 女川湾舞台に海上獅子舞

 女川町の夏の風物詩で、東日本大震災以降中止となっていた「第55回おながわみなと祭り」が24日、海岸広場周辺で開かれ、1万9千人(主催者発表)の来場があった。コロナ禍の見送りもあって12年ぶりの復活。漁船の上で獅子が舞う港町ならではの海上獅子舞もあり、夜は約4千発の花火が打ち上がった。

 震災復興で町の姿は変わったが、祭りのメイン会場は震災前とほぼ同じ場所。女川潮騒太鼓轟会の演奏で幕を開け、開会式で同祭り協賛会の高橋正典会長は「みんなの思いが詰まって復活できた」とあいさつ。須田善明町長も「昔の祭りを思い出しながらこれからにつなぎたい」と話した。

みなと祭りならではの「海上獅子舞」も12年ぶりに復活した

 ステージでは県指定無形民俗文化財の江島法印神楽のほか、女川小学校は鼓笛隊、同中学校は吹奏楽の演奏を披露した。海上獅子舞は午後1時から女川湾内でスタート。大漁旗をなびかせた10隻の漁船に各浜の獅子が乗り、船首付近などで勇壮に演舞。最後は陸上でも舞い、活気を届けた。

 同町旭が丘の阿部仁美さん(32)は「最後に見たのは20歳。当時と変わらぬ獅子舞は感慨深く、とてもにぎやかやか」、長女の琉娃さん(女川中3年)も「海上獅子舞は初めて見たけれどとても迫力がある」と喜んでいた。
【渡邊裕紀】





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