石巻地方にも大型アジ回遊 メバルや小サバ交じり
【2018年9月26日掲載】
縄文時代の貝塚から見つかるなど古くから日本人の胃袋を満たしてきた魚の「アジ」。名前の起源は〝味が良いから〟とされ、刺身はもちろんのこと、フライやなめろう、ハンバーグなど汎用性が高い魚だ。
アジは石巻地方の牡鹿半島を中心に釣れており、サイズは10―40㌢大。ルアーフィッシング(アジング)や練りエサをかごに入れて釣るサビキ釣りなどで楽しむ。漁港にも1日あたり1―5㌧の水揚げがあり、震災後は個体数の確実な増加がうかがえる。
今回は、9月ごろから40㌢大が釣れ始めたという情報を聞き、早坂悠真さん(22)=石巻市のぞみ野=とともに牡鹿半島の漁港を駆け巡った。
わずかな情報を頼りにおおよその予想を立てて日没に出発し、向かった先は寄磯浜。常夜灯が非常に明るく潮通しも良いためメバルやサバ、アジなどを狙うのに絶好の条件がそろっていた。
早速、0・5㌘のジグヘッドに細身のワーム(疑似餌)を付け、常夜灯の光が届かなくなるあたりをめがけて投げた。アジを釣るにはタナ(対象魚が回遊・生息する層)を探り当てることが重要。着水と同時に沈んでいくルアーの時間を測り、アジが食いつく層を探った。
早坂さんは早速、アジのタナを探り当て釣り上げたのは18㌢ほどのアジ。「当たったのは明暗の境目。非常に繊細なアタリで、取れないことはないが、今日は難しい」と話した。
この日はアジのほか、メバルやサバも釣れた
そこからメバルやサバに邪魔されながらも順調に数を伸ばし、2時間ほどで12―20㌢のアジを20匹ほど釣り上げた。その後、潮止まりとなったタイミングで鮎川や十八成浜などを転々としたが、残念ながら大型のアジとは出会えなかった。
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