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フラワーガーデンはなき 作って贈る花のギフト 「おくりばこ」大学生と共同開発

 新型コロナウイルスの感染拡大防止で外出機会が減る中、会えない人に花を贈る新しい形のギフト「Okuribako(おくりばこ)」が登場。フラワーボックスを作って贈る形式であり、石巻市中里の生花店「フラワーガーデンはなき」が商品化した。価格は送料込みで4千円。全国的にも珍しいフラワーギフトとして注目されている。【渡邊裕紀】

はなきオクリバコ (12)

フラワーギフトを自分で作る楽しさと贈る喜びを味わえる

 ギフトは復興庁が震災で被災した3県(宮城、岩手、山形)で昨秋に行った「復興・創生インターン」がきっかけ。参加した大学生と同店の岡泰史常務がオンライン会議で議論を重ねた。

 当初はオンラインでの生け花ワークショップも考案されたが、1日の対応人数に限りがあるため、手軽にフラワーアレンジを楽しみながら贈り物にもなるフラワーボックスにたどりついた。「おくりばこ」と命名したギフトは、花と手順書、吸水スポンジ、リボンやメッセージカードを一式にした。

note用オクリバコ用 (3)

手順書も同梱されているので生け花が初めてでも気軽に挑戦できる

 購入希望者は、はなきのインターネットサイトからイメージや花の種類を答え、それに合わせて作られたオリジナルのキットが自宅に届く仕組み。岡常務は「花をもっと身近に感じ、楽しみながら相手に気持ちを伝える手段の一つにしてほしい」と話す。

 コロナ禍では、冠婚葬祭の規模縮小で花の需要も激減。石巻地方では個人で花を飾ったり、贈ったりする習慣が定着しておらず、同店では作る楽しさ、贈る喜びを形にした「おくりばこ」は花の需要回復につながると期待している。

note用オクリバコ用 (2)

花があしらわれたメッセージカードを添えることもできる

 青山学院大学に在学し、復興・創生インターンに参加した石巻市出身の武田真由子さん(20)も古里のために意見を出した。高校時代は子どもセンター「らいつ」などで行事を企画し、現在は地域活性化を深く学んでいる。武田さんは「古里に貢献できてよかった。将来的には帰郷し、地域のために働きたい」と話していた。


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