ルアーで根魚と勝負 多魚種狙える熱い時期
【2018年11月28日 掲載】
今回の釣りパラダイスは、漁港など足場の良いポイントで良型のアイナメやクロソイといった根魚を手軽に狙うルアー釣り。今は産卵期とも重なり多魚種が狙える季節だけにさまざまな魚との出会いを求め、石巻市の雄勝地区に足を伸ばした。【千葉拓人】
釣行を共にしたのは早坂悠真さん(22)=石巻市のぞみ野=。雄勝地区の中心部に入ると震災からの復興工事の真っ最中。そそり立つ防潮堤を横目に片側交互通行の道路を進んで行き、桑浜に向かった。
海底は岩礁と砂が広がり、海草も多いのが特徴。肉食魚のエサとなる小魚や甲殻類が豊富で、良型の根魚が釣れるポイントだ。
この日は無風で、潮周りも良く絶好のコンディション。早速、早坂さんは5グラムの中通しおもりにソフトルアーを組み合わせた「ライトテキサスリグ」、筆者は14グラムの一般的なテキサスリグで魚を狙った。
最初に反応があったのは早坂さん。「喰った」という一言を筆者が耳にし、目をやると既に竿全体が大きくしなっていた。重みのある引きを竿の力でねじ伏せ、上がってきたのは体長30センチを超す「ケムシカジカ(ボッケ)」。ボッケ鍋などが美味しい時期だけに喜びも大きかった。
その後は小型のエゾアイナメ(ドンコ)などが釣れたが、当たりが渋くなってきたので移動。牡鹿半島の泊浜に車を走らせた。
竿を振り続けること約30分、早坂さんの竿がしなった。ルアーを底付近で巻いていたのでアイナメかと思われたが、上がってきたのは体長20センチほどで赤白黄色の斑点が美しい「ヨロイメバル」。よく釣りをする人でも年に数回見ることができるか、どうかの珍しい魚だ。思いがけないゲストとの出会いに盛り上がり、余韻を残して竿を収めた。
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