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輝く銀鱗サンマのカーテン 女川町・ヤマホン 天日干しでうまみ凝縮

 1年で最も寒い時季とされる二十四節気の大寒(20日)を前に19日、女川町針浜の水産加工会社「ヤマホンベイフーズ」で、サンマの天日干しがスタートした。下あご部分に串を刺し、列にしたサンマ約6500匹がやぐらにかけられ、寒風でうまみを凝縮させていく。作業は3月末まで続く。

銀色の魚体がカーテンのように寒風になびいている

 同社の「さんま天日寒風干し」は30年以上続く主力商品。魚体を塩だれに漬け込み、天日と冬の冷たく乾いた風にさらすことで、水分と生臭さを飛ばしていく。7時間ほど天日で乾燥させてから箱詰めする。

 女川漁港は昨年、サンマの水揚げが過去最低を記録。全国的にも不漁が続く中、同社はなんとか原魚を確保したが、生産量は昨年より20万匹少ない約30万匹を見込んでいる。

 山本丈晴社長は「生サンマシーズンが終わると、天日干しを楽しむ人たちが多い。コロナ禍で贈答用としても需要があり、今年も変わらない味を届けていく」と話していた。天日寒風干しの一部は今週末から直売所などで取り扱いを始める。【渡邊裕紀】

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