岸壁でハゼ釣り好調 石巻・東松島で10目釣り達成
【2018年10月24日掲載】
10月も終盤。深まる秋は冬の訪れを感じさせ、2カ月余もすれば新たな年が始まる。雑煮のだしとして鳥を使うところも多いが、石巻地方の沿岸部に古くから伝わるだしと言えば「マハゼ」。
焼いて干物にしたマハゼを雑煮のだしとして使うのが一般的であり、香ばしく風味豊かな味は郷土料理として根付く。今回はそんなマハゼを求め、東松島市や石巻市の漁港などを早坂悠真さん=石巻市のぞみ野=とともに巡った。
最初に向かったのは東松島市宮戸の宮戸漁港。休日の昼とあって家族や友人と釣りを楽しむ人が多く、奥松島縄文村歴史資料館前の岸壁はにぎわいを見せていた。空いている場所を探し、仕掛けは1・5号のタルおもりにハゼ針を結んだシンプルなもので、エサはアオイソメを使った。
うれしい外道のセイゴも
早速、投げ込むと着底から数秒で竿先に当たりがあり、魚の活性は高い様子。巻き上げると体長10センチほどのかわいいサイズのマハゼだった。その後も早坂さんとともに15匹ほど釣り上げ、セイゴも混じったが、ハゼのサイズが伸びなかったため移動した。
次は石巻港周辺。到着してほどなく早坂さんの竿がしなった。ハゼとは違う力強い引きがあり、水面をのぞき込むと体長10センチほどの「チャリコ」(マダイの稚魚)が浮いてきた。
思いがけないゲストに盛り上がったが、本命は「マハゼ」。しかし当たりが止み、90分ほど何も反応がない時間が続き、午後4時を過ぎた頃、置き竿にしていた竿がグングンとしなった。
時合に入ると20㌢を超える良型も
タイミング良く合わせると、これまでのハゼとは明らかに違う手応え。慎重に巻き上げると20センチのマハゼが釣れた。さらにその数分後、早坂さんに当たりがあり、22センチを釣り上げたところで終了。この日は「マハゼ」「チチブ」「セイゴ」「チャリコ」「ソゲ」「メバル」「アイナメ」「シャコエビ」「クロソイ」「クサフグ」と五目釣りならぬ、十目釣りを達成した。
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