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前のめりで春を感じにいく@ミートフリー1DAY

数日前は雪だったのに、昨日はコートが荷物になるくらいの暖かさ。
なんだもう春なんだねぇ、なんて油断してたら今日は一日中雨。
寒い寒い寒い。。。
春が待ち遠しいある月曜日。
ミートフリーMONDAY(動物性の食材を使わない食事)な一品をご紹介します。

三寒四温を繰り返しながら私たちが身体を少しずつ春に慣らしていくように、節分を過ぎた頃から畑では冬野菜から春野菜へと少しずつバトンが手渡されているところです。
とはいえ、まだまだまだまだ寒いですよね。
なのに、お空の気まぐれでほんのわずかでも「春?春がきたの?」なんて感じてしまって、春を味わいたくてたまらない!なんて気持ちが抑えられなくなったのは、私だけじゃないはず。


お店に春を探しにいくと、ありましたありました。
まだまだ花が咲きそうにもない、蕾をたっぷりたたえた菜の花!
いそいそと高鳴る鼓動を抑えながら、家に帰ってすぐに水に放ちます。
「青菜は少しでもいいから、調理する前に水を吸わせておくと元気になるよ。」
野菜の師匠から教えてもらったことを、忠実に守っています。

ぐんぐん水を吸い上げる菜の花をうっとり見つめながら、新たな悩みが生まれます。
初モノの菜の花、どうやって食べようか?
定番の辛子和え?ちょっとひねってわさび和え?
うーーーーーーーーーーん。。。
あ!!!
ふと閃いて、ひじきを手に取り水で戻し始めること10分。
カチカチ乾燥ひじきが柔らかく戻ったら、キッチンペーパーでギューっと絞って醤油と合わせておきます。
もう、できたも同然。
食べ初めのイメトレまで完了です。

菜の花の調理も始めましょうか。
お湯を沸かし始めて、菜の花を水から取り出して、Let's解体ショー!
・花芽がついている部分
・太い茎の部分
・太い茎の両脇にある葉っぱの部分
3つに分けます。

まだまだ出始めの初々しい菜の花だから、1本丸まま茹でてもいいのですが、何しろ初物ですから丁寧に下ごしらえしてみました。
(旬も名残の頃になると茎が筋張ってくるので、花芽や葉の部分よりも長く火を通す必要が出てきます)


単に野菜の解体ショーが好きなんですよね。
料理教室でもよくやっています。
大げさな身振り手振りで、よく笑われたりしてます。
なんで笑われるんだろう。。。
菜の花を下ごしらえしながら、腑に落ちない謎に包まれる一時。


お湯が沸き始めたので、そんな思いは振り払い、3つを順に茹でていきますよー。
今時期の菜の花は一瞬で火が通るので、茹でるときは真剣です。
片手に菜箸、片手に盆ザルを持って、いざ出陣!
菜の花をお湯に入れた瞬間から、じーっと色の変化を見ます。
マットだった緑色がパアっと鮮やかで透明感のある緑色に変わったら、すぐに救出。
急げー!すぐにザルに広げて温度を下げろー!
余熱でどんどん火が入ってしまうので、どうしても色を残したいとき、お客様に一番いい状態で食べてもらいたいとき(いいところ見せたいとき)は、すぐに冷蔵庫に入れます。
これ、冷蔵庫にとってはすごく良くないことなので内緒ですが。
普段はザルをふりふりしながら熱を飛ばしています。


真剣なのはここまで。
菜の花の粗熱が取れたら、さっき醤油と合わせていたひじきを菜の花とさっくり和えて出来上がりです。
あとは味わうだけ。

一口食べて、美味しい。
二口食べても、美味しいよー。
外がどんなに寒くても、全身で春を感じることができる幸せ。ふぅ。

素材は、菜の花と乾燥ひじき。
調味料は醤油だけ。
茹でて和えるだけ。難しい調理もしていません。
そして動物性の食材を一切使用していません。
そうです。これはヴィーガン料理。

ヴィーガン料理っていうと、あれもこれも使えないんでしょ?
なんかルールがよくわからないし難しそう。
そんなふうに言われます。
でも実は普段の食事にもヴィーガン料理は溢れていて、気づいていないだけなんですよね。
ちなみに今回は菜の花をひじきと合わせましたが、定番の辛子あえも、ひねったわさび和えも、ヴィーガン料理です。
きっと春に一度はみんなも食べているんじゃないかな?


ヴィーガン料理の多くは、材料も調理工程もシンプルなもの。
毎日のことだから、シンプルの方が続けやすいし、体も楽ちんです。
そして野菜をたっぷり食べることができるのも、おすすめしたいところ。


ミートフリーマンデー。
週に1日だけ、植物性の食事を楽しみませんか?
私たち自身の体調も、地球の体調も、週に一度のミートフリーで健康的に変化していきます。

ヴィーガン=〜ねばならない、はもう忘れましょ。
自由に楽しめる食のスタイルに一つとして、一人でも多くの人に楽しんでもらえたなと思っています。







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