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不登校の高校生の彼の「はじまりの前ー高校受験から高校入学」

中学3年生の冬
高校受験を控えている彼は毎日のように塾に通っていた。
勉強も部活も頑張りたい。
彼は「文武両道」を誇る高校をを目指していた。合格圏にいるものの、心配性の性格からか、本当に一生懸命に勉強に励んでいた。

頑張りがを結び、無事に合格を手にした彼は、
「部活はいつから始まるかな」
「1年生から大学進学を目指して頑張りたいから、塾に行きたいな」
とやる気に満ち溢れた言葉をいくつもいくつも口にしていた。

彼の希望を全て叶えるのにはそれ相応の努力が必要だ。
一年生から大学進学を目指して準備したい、素晴らしい心掛けだ。

彼なら頑張れると思った。
そして、彼の頑張りを応援するのが親だろうとも思った。

ただ、あまりのやる気の大きさに少し不安を覚えた。
彼は思い込むと一直線だ。
それは彼のいいところでもある。
ただ、時にその思い込みが彼自身を苦しめる。

そして、5月の連休最終日、現実となった。

次回
不登校の高校生の君の「はじまり」