日比野ナカ

ありふれた日常を過ごすどこにでもいる人ですが、そんな日常にも物語があって、そんな自身の想像、体験、感情を基にした物語を伝えてみようと思います。

日比野ナカ

ありふれた日常を過ごすどこにでもいる人ですが、そんな日常にも物語があって、そんな自身の想像、体験、感情を基にした物語を伝えてみようと思います。

マガジン

  • 不登校の高校生の彼

    不登校の高校生の彼の、不登校の高校生の彼との物語

最近の記事

大学受験と親の過干渉

先日、買い物をしていたスーパーで、元不登校の彼の前籍校に通う高校2年生のお子さんのママにばったり会った。 頻繁に連絡を取り合う仲ではないものの、学校に行けてないこと、転校することは、夏に同じくばったり会った時に伝えていた。 お互い子どもの話をしている中で、 高校2年生、大学受験に向けて大変で、高校受験(中学時代)の時はそれなりの勉強で成果が出たから口出ししなかったけれど、大学受験はそれなりの勉強だけでは成果を出すのは難しく、ついつい口を出してしまう と言っていた。 もし元

    • 不登校中のスマホの付き合い方

      不登校、スマホ、昼夜逆転 この言葉は切っても切れない関係にあると思う。 これは不登校中の「一個人の高校生」のスマホの付き合い方の話です。 スマホの付き合い方は年齢により親は生活リズムを守るため管理した方がいいという考えを私は今でも持っています。 中学生になって希望するなら持てばいいと思っていましたが、LINEはパソコンでしてるからいいと、元不登校の彼は中学卒業後に自分のスマホを持ちました。第二子は中1の夏休み明けから持っています。私たちが住む地域とその当時の小学生で自分のス

      • 元不登校生の将来についてー親の本音と建前

        4月に高校入学、 5月から学校に通えなくなり、 7月に留年決定、 10月から通信制高校に通う元不登校生の彼は、 大学進学を目指して、通信制高校に週2、3日通い、4〜6コマ授業を受け、スタディサプリで大学受験に向けて高校の基礎を勉強している。 不登校になった後も大学進学の目標は変わらず、その目標に向かって頑張ることを決めたことに安心している私がいる。 安心している理由は、 高校入学前からの彼の希望が、不登校がきっかけで変わらなかったからは、私の建前であって、 私=親が思い描

        • 親の価値観と経験値は横におく、その難しさ

          私はほぼ全員が大学もしくは短大進学する高校で、部活も頑張る高校生活を送った。 当時の偏差値はおそらく55-60、文武両道を掲げる高校だった。 あの高校時代に出会った友達、高校での経験は、私の人生においてかけがえのないものとなり、今の私を作っている。 現在、通信制高校に通う彼は、前籍校では、彼自身も私が経験したような高校生活を送ることを望んでいたし、そして、それは彼の人生においてもかけがえのないものになると私は信じ、応援していた。 私=親と子どもは違う。 私の高校時代と現代

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        • 不登校の高校生の彼
          15本

        記事

          全日制高校から通信制高校へ転校

          10月から通信制高校に転校し、1ヶ月が経った。 「明日はお弁当いる?」 彼に確認する毎日となった。 週2、3日の通学コースの通信制高校に通っている。 週2日は登録授業に通い、プラス1日の希望授業は行ったり行かなかったりだ。 他の日は 図書館に行って勉強したり、 オンラインの必修科目に取り組んだり、 家でのんびりしたりと、 学校のスケジュールや課題に大きく追われることはない。自由の良さを感じながらも、自分自身で管理する必要性と大変さも感じているようだ。 「ちゃんと確認して

          全日制高校から通信制高校へ転校

          ストレス耐性を高めることができるのだろうか

          「何で出来ない?」 職場に先日、久しぶりに厄介な案件が回ってきた。何で出来ないと言われましても、そういう会社のルールだからとしか言いようがないんだけど、そのルールがおかしいと言い出す人がたまにいる。 困っているのは十分に分かった。そしてその怒りをパートのおばさん=私にぶつけられてもどうしようもない。 その場をただただ乗り切りたくって、 「私では判断できないので、担当部署に問い合わせてみますが、すぐに回答はできないので、後ほど連絡します」と伝えて、とりあえずは逃れた。 問い合わ

          ストレス耐性を高めることができるのだろうか

          中学生のスマホ、親はどこまで管理するか?

          夏休み、中学生の子とスマホの使用をめぐってぶつかった。そして、「夏休みに限って」無制限とした。予想通り、夜遅くまで起きて、昼近くまで寝るの生活となり、「するべきことができていない」ことを本人が体感した。 この生活態度を基に、これでは社会生活を送るための必要最低限のことができていないことを伝え、夏休み終了後は、再び時間制限した。 すぐに制限を破ったが、ここは頑として引かず、親2人がかりで制限を守らせることにした。 世間一般の中学生のスマホ使用ルール(使用時間)がどれほどか分か

          中学生のスマホ、親はどこまで管理するか?

          友達の輪に入れなかった時、親はどうすればいいのか

          仲間はずれについて考えた記事を書いた。 書きながら、第一子が友達の輪に入れなかった時のことを思い出していた。 当時、小学1年生。 何かの行事で集団下校した後、「みんなで遊ぶ」と、近所の高学年の子のお家に出かけて行った。そして、行ったと思ったらすぐに戻ってきた。 「僕はダメなんだって」と泣きそうだ。 小学1年生が話すことだけでは、状況が全く読めないが、 私は「なんでダメなんだろうね。お母さんにも分からないけれど、お母さんと一緒に遊ぼう」と言った。 その子のことはよく知って

          友達の輪に入れなかった時、親はどうすればいいのか

          これって仲間はずれになるのかな?

          私には高校の部活で仲良かった7人のグループがある。高校卒業してからも定期的に集まってきた大事な友達だ。 段々と集まりに来なくなったAは、個別に季節の連絡をすれば返事は返してくれるが、グループLINEへの返事はほとんどない。 Bは自営業で、集まりが土日開催が多く、ほぼほぼ参加ができない。参加はできないが、グループLINEには必ず連絡をくれる。 そんな経緯もあり、夏に集まろうと声がかかったのは、前回にお店の相談をするために別に作ったA、Bが参加していないグループLINEだっ

          これって仲間はずれになるのかな?

          世間体が一番大事な母と

          三連休に実家に帰った。 兄と私は、実家から西と東にそれぞれ車で2時間ほどの距離に住んでおり、それぞれが実家に帰ってはいるものの、なかなか都合が合わず、1年半ぶりに実家で顔を合わせ、一緒に用事を済ませた。 兄も私も母の性格を熟知しているので、言い争いはなかったが、一緒に行動すると兄も私も母へ思うところは同じであった。 実家は程よい田舎で、ご近所さんとの付き合いもしっかりある。それはいいところであるが、悪いところでもある。 一人で暮らす母にとって、ご近所さんとの付き合いはとて

          世間体が一番大事な母と

          どういう人生を歩むのがいいんだろう

          彼が不登校まっただ中の頃、 「どういう人生を歩むのがいいんだろうと色々考えるわ」と夫が言った。 親それぞれが大学を卒業し、また、大学で学んだことが今の仕事に繋がっていることから、子ども達は大学進学をすることを前提として、勉強の大事さを伝え、また教育資金も準備してきた。 大学進学を子どもが希望するならば、進学実績がある高校へと思っている。一緒に頑張れる仲間がいた方がいいという思いからで、それは変わらない。 彼は大学進学を希望している。 彼が希望するなら応援するが、 自立す

          どういう人生を歩むのがいいんだろう

          反抗期の子どもとどう付き合うか

          ベッドでスマホを見ている第二子に話しかける。 「明日、雨予報だけど、車で送った方がいい?」 「‥‥‥」 「車で送るなら、お母さんの朝の予定が変わるから早めに言って」 「‥‥‥」 自転車通学の第二子は雨の日は時々送迎を希望する。その相談をしたいのに無視だ。 突然のことで決められないなら、そう返事をすればいいものを、「無視とはどういうことだ」と、一言、言いたくなるが、「同じ土俵に上がるな」と自分に言い聞かせ、その場を去る。 第二子は典型的な「反抗期」だ。 こちらから話し掛ける

          反抗期の子どもとどう付き合うか

          同じ言葉でも、同じようには伝わらない。

          「こんにちは!」 今日も元気な声で納品に来た。 初夏から担当になった社会人2年目の新人営業さんだ。ちょっと失敗が多いけれど憎めない。 彼は愛嬌がとてもある。 「すみません」 「ありがとうございます」 の言葉がしっかりと言える。 そして、その響きがとても心地よい。 そんな話を隣の席の社員さんにしたら、 「彼は調子が良いだけで、彼の言葉は薄っぺらい」と返事がきた。 同じ言葉でもどうしてこうも相手によって伝わり方が違うのだろうか。 一つ一つに様々な側面があるのだと改めて考え

          同じ言葉でも、同じようには伝わらない。

          子どもの心配はいつまで続くのだろうか

          猛暑日が続く頃、高校の同級生とランチに行った。 本音で話せる友人だ。 息子が不登校であることは、すでに打ち明けていた。 友人の息子さんは有名私立大学の3回生。昨年度、休学し、今年度も休学をしている。 「本当、お互い、心配があるね」 「これからどうするの?」 「留年が決まったからね、10月から通信制高校へ転校するかな」 「そっか、無事に転校できたらいいね」 「Tくんはどう?大学を休学して何してる?」 「聞いてよ。去年はさ、留学したいって言って、カナダに語学留学したから、まぁい

          子どもの心配はいつまで続くのだろうか

          不登校の高校生の彼の「新しい道」

          何回、高校の受付で先生を呼び出して頂いたであろうか。 泣きそうになるのを必死に堪えたり、 在校生の元気な姿を羨ましく思ったりしたが、それも今日で最後だ。 転学の書類を書きながら、先生と雑談をする。 「18日しか出席してなかったんですね」 「私もそんなに少なかったのかと思いました。席が前だったので、入学当初からよくお話したんですよ」 「短い期間でしたが、学校に行けなくなってからも色々と考えてくださってありがとうございました」 不登校が始まった頃は、高校に対して様々な感情があ

          不登校の高校生の彼の「新しい道」

          子どもが不登校になった時に、親の私が助けられたところー未来地図

          彼が「学校に行かない」ことを決めたその時から、それはそれは、あらゆる検索ワードでネットの世界に溢れている情報を探した。 一時期、全ての広告が不登校関連であったと言っても過言ではないと思っている。 経験者、家族、支援者、様々な方が情報を発信している。 心配で弱ってる心につけ込むかのようなサイトもあるようにも思う。 見ている側も心をしっかり持たないといけないと思った。 来る日も来る日も、ネットの世界に「何か」を求めていた時に、同じ不登校の高校生の親さんが綴っておられるブログに

          子どもが不登校になった時に、親の私が助けられたところー未来地図