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不登校の高校生の彼の「夏休みの終わり」

8月31日、不登校の彼は体調が悪そうだ。
お守り代わりにと心療内科から処方してもらった薬をのんだ。

「今日は大阪に行ってくる」
「今日はゲーセンで遊びんでくる」
「今日の夜はラーメン食べに行く」

夏休みは、中学時代の友達と色々遊んだ。
居心地のいい友達と楽しい時間を過ごした。

夏休みが終わって学校に通う友達と、
夏休みが終わって家で過ごす彼。
「学校に行けていない」現実と再び向かい合って、少し身体が悲鳴をあげているようだ。

10月から通信制高校へ転校する方向で準備を進めている。
新しい生活に向けて、色々思うことはあるらしい。

「落ち着いたらバイトを始めてみようかな」
「テニスはどうしようか。続けたい気持ちはあるんだけど、モチベがないんだよな」
「勉強はぼちぼちするわ」

あれもこれも頑張りたいと口にしていた4月に比べて彼も彼を応援する私も慎重になっている。
それでいい。
頑張れる量は人それぞれだ。
そして、その量を私たちは不登校という経験から学んだのだ。