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不登校中のスマホの付き合い方

不登校、スマホ、昼夜逆転
この言葉は切っても切れない関係にあると思う。


これは不登校中の「一個人の高校生」のスマホの付き合い方の話です。
スマホの付き合い方は年齢により親は生活リズムを守るため管理した方がいいという考えを私は今でも持っています。
中学生になって希望するなら持てばいいと思っていましたが、LINEはパソコンでしてるからいいと、元不登校の彼は中学卒業後に自分のスマホを持ちました。第二子は中1の夏休み明けから持っています。私たちが住む地域とその当時の小学生で自分のスマホ持っている割合はそれほど多かったと思います。
そのようなスマホと付き合ってきた過去を前提に、興味があれば読んでください。


元不登校の彼のスマホは親の管理として1:00am-5:00amまでは利用できない(スクリーンタイムで設定)ようにしていて、不登校になってもこの管理は変えなかった。
スマホの設定は変えなかったが、パソコンもあるし、スイッチもあるので、夜中に起きていても何かしら時間をつぶせる方法はあった。そんなこともあり、簡単に昼夜逆転の生活になった。

子どもも親も学校に再登校することを目指していた頃(学校を休み始めてから2~3週間)は、親は昼夜逆転の生活にならないように色々と声を掛けていたが、どこかのサイトに書いてあった「行きたい気持ちがあれば昼夜逆転は簡単に脱出できる」という言葉に納得して、その声掛けも止めた。
ただ、朝は仕事に行く前に声を掛け(カーテンを開ける)、夜ごはんは一緒に食べるこの生活リズムだけ守ることにした。

元不登校生はスマホで色々と検索していることは、会話から分かった。私もそうだったが、ネットの世界に答えがないか、色々と調べずにはいられないのだろう。偏った考えだと思うこともあったが、検索エンジンの仕組みからそれも仕方ないと思った。ただ、ネット情報の危なさだけは伝え続けた。

ネット情報の危なさに触れることを心配したが、
好きなゲーム配信や動画を見ることで、心が少しでも軽くなるなら、それがいいと思った。
不登校が始まった頃は、ただただ見るだけだったが、段々と笑い声や動画につっこむ声が聞こえてきて、心の回復を感じられるようになった。

先日、この不登校の期間に見倒したであろう配信者さんのイベントが、開催された。
開催決定の頃、「行こうかな」とつぶやいていたが、その頃はまだ不安があったようだった。一緒に行くことも提案したが、親と行くことには抵抗があるようで断られた。
行きたい気持ちは変わらなかったので、色々、行き方を調べていたようだ。ちょっと距離がある行ったことがない場所。心配性も相まって、入念に調べて行くことを決めたようだ。

朝早くに駅まで送って行った。
スマホの充電が切れてはどうにもならないので、モバイルバッテリーも事前に準備していること、過去にスマホを置き忘れたことがあったので、スマホストラップも用意していることを
「準備は大丈夫?」と聞く私に教えてくれた。
推しに会うことで、彼が自らを動かすのだなと思った。

不登校、スマホ、昼夜逆転
切っても切れない関係だった。不登校期間中は心配で、親が介入して無理やり切ってしまおうかとも考えていたが、しなくてよかったと思う。
少なくともうちの元不登校の高校生にとっては、心の回復には必要なことだったと今なら思える。