短歌研究詠草2023年採用歌 ひびのはなばな(ひびの祈り) 2023年7月3日 22:47 短歌研究2023.01短歌研究詠草高野公彦選佳作一首掲載川面の白き光が窓に来てバス降りてみる十三夜の月/ひびの祈り短歌研究2023.02短歌研究詠草高野公彦選佳作一首掲載黄金の参道歩く三度目の秋巡り来る病院帰り/ひびの祈り短歌研究2023.03短歌研究詠草小池光選佳作二首掲載/ひびの祈り無人化のすすむモールの顔のないマネキンたちが生き生きと立つ明日のない雑貨屋にある姿見が変われぬままのわたしを映す短歌研究2023.04短歌研究詠草小池光選佳作三首掲載/ひびの祈り「好きなの?」と問う少年に光速で返す少女は「好きじゃないよ」と少年の「きいただけぇ」の「ぇ」の音がマンション中にこだましているお互いの白き両耳色づいてミニバラ四つ咲いているよう短歌研究2023.05+06短歌研究詠草米川千嘉子選佳作一首掲載駅裏の彫刻の名は「夢」といい子どもら触れて大人は触れず/ひびの祈り短歌研究2023.07短歌研究詠草米川千嘉子選佳作一首掲載湯のなかで臍に触れれば繋がっていたあたたかな記憶へかえる/ひびの祈り第66回短歌研究新人賞予選通過二首掲載/ひびの祈り魂は踝にあるような気がして踝を布団に隠すアルファルドあたりの円い公園はひとりの人に好まれ好む短歌研究2023.08短歌研究詠草永田和宏選佳作一首掲載食べ終えたパフェのグラスが先程のわたしのような空しさで立つ/ひびの祈り短歌研究2023.09短歌研究詠草 水原紫苑選準特選 5首掲載/ひびの祈り捩花をつくるがごとく指先で髪をねじって放す女生徒蝉の声のほうを眺めて先生が太宰治を語り始める胸元の蝶を解いてまた結び生死についてノートに綴り教科書を見ているふりで覗いてる水たまりめくコンパクトミラー睡郷の空の穴から女性徒の頃のわたしが私を見ている短歌研究2023.10短歌研究詠草 島田修三選 佳作一首掲載 受付の人と呼ばれる距離感が良くてわたしは受付の人/ひびの祈り短歌研究2023.11 短歌研究詠草 島田修三選 佳作一首掲載 デパートの帰りに母とよく飲みしクリームソーダをひとり頼めり/ひびの祈り ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! サポートしていただけたら大変嬉しいです。活動費として大切に使わせていただきます。どうぞ宜しくお願いいたします。 チップで応援する #短歌 #tanka #短歌研究詠草 #短歌研究2023