57577展-訪れてくれたあなたの足跡と共に続いてゆく物語/町田市民文化会館ことばらんど鑑賞のこと
こんにちは。春の肌寒い日から初夏のような日になりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか?先日noteに書きました57577展に行ってきました。わが町からは2時間程かかり遠出でしたが行かないと後悔する気持ちが強く足を運びました。
町田市民文化会館ことばらんどの建築
会場がとても素敵な建築でまずは外観から堪能しました。平成19年度公共建築選受賞されている建築物で到着した時に喜びに満ち溢れました。
展示の感想
伊藤紺さんの展示室
自分が小人になって心のなかにすっぽりと入ったようなスペースでした。私が訪ねた時は落ち着いていたのでひとりじめできて至福の時でした。
岡野大嗣さんの展示室
個人的にRayという作品の展示のフォントが可視光線の色になっているのが気に入り、手にとって読むのとはまた違う感覚が楽しめました。
木下龍也さんの展示室
天才による凡人のための短歌教室(ナナロク社)のパネル展示で心揺さぶられました。撮影しなかったのですが、展示室入り口のインスタレーションのスペースが素敵でした。ご本人がいらっしゃるような気配がします。
鈴掛真さんの展示室
短歌を刺繍にした作品とショートフィルム「ラストデート」の展示。ショートフィルムは、もう自分が忘れてしまったようなせつなさを思い出し、映像と役者さんの演技と朗読の効果で自分が読むよりも深く短歌を味わうことができました。
秋山智憲さんの展示室
入った瞬間、短歌とデザインの熱量が半端なくてびっくりしました。すごくユーモアに溢れていて童心にかえりました。個人的に「iphone」と「アイスのあたりくじ」のデザイン短歌が気に入りました。
「みんなの短歌募集」で選ばれた180首の展示室
今回、短歌の公募テーマ『愛』にて鈴掛真さんに一首選んでいただき楽しみにしていた展示スペースです。
このように展示されておりとても嬉しかったですし、感謝の気持ちでいっぱいです。
180首の中にはTwitterの相互フォローさんの作品も多数おみかけし見ごたえがありましたし、スマホでみるよりも情景が浮かんだり楽しくなりました。
個人的に応募作品全てが壁にむき出しの状態ではなく展示ケースに保管され展示されていることに感動しました。作品一首一首を丁寧に扱ってくださっていることが伝わってきたからです。
他にも短歌を楽しく作れるコーナーなどもありました。
販売書籍
カフェも素敵だったのですが、電車が帰宅ラッシュになりそうだったのでロビーで販売されていた鈴掛真さんの「愛を歌え(青土社)」を購入して帰りました。一首一首が心に響きあとがきに涙してしまいました。
私が短歌をはじめるきっかけとなったあの風プロジェクト黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える(左右社)もありとても嬉しくなりました。仲間と頑張った歌集なので見本だけでも手にとっていただけたら嬉しいです。治療中に岡野大嗣先生のレッスンを受けたり(大変貴重な機会でした)、仲間と切磋琢磨してお題にチャレンジしていたこと、クラファン達成した感動、発売された日を懐かしく思いました。当時は遠出することも夢のまた夢でしたが、素敵な短歌の展示に足を運べたことに胸がいっぱいになりました。このプロジェクトをきっかけに短歌にはまっております。
普段、歌集、月刊誌、スマホで短歌を読む時は短歌のせかいに入っていく感じですが展示された短歌はせかいで私を包んでくれました。大変充実した楽しい時間を過ごすことができました。2022/03/27(日)まで開催されています。ご無理のない範囲でお楽しみくださいませ。
寒暖差のある日々ですので、皆様もご自愛くださいませ。
それでは。また。
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