『陰謀論者を自称する自虐者は、自らを【自白者】と呼ぶがよい』を800字で書く。(小論文の練習)

人の世には不可避の「習わし」として、以下のものがある。

【神話、陰謀、原罪、差別、迫害、過失、主従】

また、生まれながらに染み付いた「束縛」に以下のものがある。

【造られた文化、造られた遺産、造られた原風景】

さらに、物心の材料として取り込んだ「執念」に以下のものがある。

【塗り分けられた地図、名付けられた肉体、所定の住処。】

ここまで幾重にも「妄想」で塗り固められた人間が

そのことに驚愕する感性を取り戻すためには、

すなわち「赤ちゃん」に戻り、再び生まれ変わるには、

以下のことが必要である。

1.矛盾を自白すること
2.無限を自白すること
3.無念を自白すること

まず、矛盾について。
すべての言葉は矛盾している。
言葉には指示する側面と存在としての側面があるからだ。
前者が「矛」で、後者が「盾」である。

このようにして、言葉はそれ自体が兵器であり、戦争である。

次に、無限について。
表現は有限であるが、可能性は無限である。
無限であるということは未然であることに似ており、
未来とは可能性であると言ってもよい。

すなわち、有限のものにも無限は宿り、
無限の中にこそ有限が潜むのである。
よって、有限であるからといって無限である可能性がないわけではない。
「断定不可能性」を認めなければ生存はありえない。
生活とは曖昧さの実践でしかないのだから。

最後に、無念について。
意志や思念というものには懐疑的でなければならない。
そうでなければ、精神は有限となり、精神性を失う。
これは、抜き打ちテスト対策を怠らない者に対しては抜き打ちテストが不可能であるのと同義だ
すなわち、精神分析、思念の認知、無限の同定は不可能である。
(無限の)真実はそれ相応に「無記」でなければならない。
記された真実などもはや瓦礫でしかない。

以上のことから、人間に特異的な魅力がないことが伝わっただろう。

だからこそ、赤ちゃんは「ヒヒッ」とあざけて笑う。

生理的微笑を崇めていよう。



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